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剣道女子、完全敗北 3

第二章 無限絶頂 悪魔の調教マシン

 

 


 体育倉庫は酷い有様だった。元よりあまり心地好い匂いではないが、今は想像を絶する悪臭が漂っている。汗。埃。湿気。熱気。精液。愛液。その全てがぐちゃぐちゃに混じり合い、恐ろしく淫らな――動物じみた臭気が充満していた。
「ぁあ……っ、ぁっ、ひぅっ……ぁあ……」
 その匂いの中心であり発生源となった少女は、天井から吊り下げられたまま呻きを漏らしていた。解かれたポニーテールは精液を纏ってずしりと重くなり、重力に従って垂れている。
 口周りも精液と唾液で濡れ、背中や尻にも大量の白濁液が飛散していた。その量は一人や二人分の体液ではない。白い臀部は何度も叩かれて赤くなったうえに、黄ばんだ精液でコーティングされ、毛穴にまで牡臭が染み込んでいるようだった。
 ピッチリと閉じていた陰裂は、度重なる凌辱によって赤く充血している。濡れた貝口は呼吸に応じるように蠢き、どろどろの精液を吐き出し続けていた。精液塗れの太腿には油性ペンで『正』の字が書かれている。その数は二つを超えており、書きかけの文字も含めて、朱美は十三発もの精液を膣中に吐き出されている計算になる。
「ふふ、ここまでくると壮観だな」
 権藤が勝ち誇った表情で朱美に笑いかける。未だ勃起したペニスが鼻先で脈打ち、刺激臭を鼻奥に届けてくる。その臭気だけで朱美の尻はピクリと躍り、陰裂から精液が漏れ出した。
「う……うぅ、うる、さい……黙れ……女とヤることしか能のない、猿どもが……」
「へぇ……まだ、そんな口が利けるのか。だが凄みはないぜ。何せ、鼻から顎まで精液塗れだ。お前の前に立つと臭くてかなわねぇよ。帰ったらちゃんと歯磨きしろよ? 男子便所と同じ匂いがするぞ」
「へへっ、本当だ。こいつは臭ぇや。誰が小便でも出したのかよ?」
「あー、俺ちょっとだけ出ちまったかも。まあいいよな。牝犬も便器も変わらねぇだろ」
「ふふ、犬じゃなくて便器ってのもありだなあ。性欲処理用の便女だ」
「黙れ……下衆、どもぉ……はぁっ……はぁ……」
「ひゅぅ。やっぱりすげぇな、お前は。その意気に免じて、縄を解いてやろう。俺たちもち×ぽが痛くなってきたところだ。少し休憩が欲しいしな。お前も身体が痺れたろ?」
 呆気なく言う権藤に、朱美も取り巻きも一瞬唖然とする。
(何かの、罠か……? だが、拘束さえ脱すれば……)
 不明瞭な視界の中で、必死に得物を探す。バドミントンのラケット。バスケットボール。いや、もう何でもいい。こうなったら、コイツらを血祭にあげてやる。そんな物騒な考えさえ抱きながら、少女は萎えかけていた闘志をメラメラと燃やす。
「ほ、本当に良いんですか? 今の麻比奈、めっちゃ怒ってますよ。やばいんじゃ」
「いいから。さっさと解放してやれ」
 権藤が促し、男たちが竹刀の縄を解き始めた。最初に足首が自由になる。次に腕を縛り、吊るしていた縄が解かれた。完全な自由を取り戻した朱美は、すぐに目の前の権藤に掴みかかろうとした。だが直後、踏み出そうとした脚ごと身体が崩れ落ちてしまう。
「えっ……あ、れ……」
 全身に力が入らず、膝が折れ、床の精液溜まりに身体を転がしてしまう。なんとか手をついて身体を起こそうとするも、痺れた腕に力は入らない。膝はカクカクと震え、文字通り腰が抜けたように動けなかった。
「ぁっ、なんで……」
「当たり前だろうが。お前、何回イッたと思ってやがる。吊るされて血の巡りも悪いだろう。痺れは取れねぇよ。血流が悪すぎて考えることもできねえのか?」
 権藤は朱美の顎を掴み、くいっと掲げた。朱美は振り払うこともままならず、精液塗れの唾液を男に向かって吐きつける。権藤は頬に付着した唾を拭い、不良たちに向かって肩を竦めた。男らはただ下品な笑い声を響かせるだけで、少しも動揺を見せはしない。
「良いねえ。ここまで抵抗する女は初めてだよ。ある意味で予定通りではあるがな。――おい、アレをやるぞ。準備しろ」
 権藤が言った瞬間、男たちは下半身を丸出しにしたまま何やら行動を始める。朱美は身体を引っ張り上げられ、ロクな抵抗もできぬまま跳び箱へ仰向けに寝かせられた。
「なぁっ……やめ、やめろッ……! 次は何をする気なんだ!」
「縄を解いてやったのに、いつまで経っても精液の上に座ってるお前が悪い」
 嗜虐的な笑みを浮かべ、彼らは朱美の身体を麻縄で縛り始めていく。朱美は両手足を跳び箱に括り付けられ、胸も股間も大きく晒した状態で、台の上に拘束されてしまった。もはや腰を数ミリ程度浮かすぐらいしかできない。
(こいつら……ま、まだ犯し足りないというのか……!)
 底なしの性欲を再びぶつけられる恐怖に身が竦む。だが男たちは肉棒を朱美に挿入することはなく、体育倉庫の端から何かを運び出してきた。何か得体の知れない機械が、股間の前に設置される。
「な……なんだ、一体それは、何をする機械なんだ……」
 最初はピッチングマシンかと少女は思ったが、どうやら違うようだ。床と並行になるように、機械には竹刀を模した棒が取り付けられていた。プラスチックかシリコン樹脂か、長さ五十センチほどの竹刀に、男たちはローションを垂らしていく。
「へへ、さぁて問題です! これは何をするための機械でしょうか?」
「超超超大ヒント~! 麻比奈に気持ち良いことをしてくれる機械でーす」
「ま、まさか……お、おい……待て、やめてくれ……う、嘘だろう?」
「お、判っちゃった感じ? じゃあご褒美に、無限ピストンの刑でーす!」
「おいおい、刑じゃ罰ゲームみたいだろ! ご褒美ってのはどこ行ったんだよ!」
「ぎゃはは、悪い悪い! ま、気持ち良くなれたらどうでも良いよな? 処女ま×こでアクメしまくった淫乱マゾちゃんにはさあ!」
 いつの間に、どうやって、こんな大掛かりな機械を用意したのかは判らない。だが竹刀は間違いなく朱美の恥裂を狙っていた。朱美は声も出せなくなり、口をわなわなと震わせる。
「その様子だと気づいたようだな。これはピストンマシンだ。スイッチを押せば、後は全自動で棒が前後し続けるってわけよ。コイツを使えば、どんな女も獣のように喘ぎ続ける。調整が大変なんだぜ? イキ狂って、すぐに気絶しちまうからなぁ」
「ひッ……」
 竹刀が膣口に宛がわれ、短く悲鳴を発してしまう。男根とは違う、無機質で冷たい感触が、寧ろ冷酷で残虐な印象を与えていた。身を捻り、腰を暴れさせてはみるも、膣穴に潜り込んだ竹刀は巨大な機械で固定されて抜くことができない。
「コイツを止めるための合言葉を、今からお前に教えておいてやる。良いか? お前を救うための言葉だ。しっかりと聞いておけよ」
 そう言って権藤は朱美の耳元で言葉を囁いた。男の言葉を聞いた少女は顔を真っ赤にする。
「ふ――ふざけるな! 誰がそんなことを言うかッ」
「ふふ、言わないなら別に良いぜ。延々とこのマシンと遊びたいならな。今言っても許してやるぞ? どうだ、おい。言ってみろよ」
「い、言うわけないだろうッ!」
「へへ、そうこなくちゃな。それじゃゲームスタートだ」
 権藤が顎をクイと動かすと、男の一人がリモコンのスイッチを押した。ウィイイン……と無機質な駆動音を響かせ、機械がゆっくりと動作を開始する。シリコン樹脂を固めて作ったらしい竹刀が、白濁塗れの淫溝を擦り始めた。
「ふぐっ……ぁっ……ぐぅ……んぅ……」
 少女は眉間にぎゅっと皺を刻み、股間で前後する竹刀の振動に歯を食いしばる。絶頂で敏感になり、すっかり熟れてしまった肉壺は、擦られるたびに酷く淫靡な音を漏らしていた。じゅぼっ、じゅぼっ……と泡立った液体が零れ落ちる。
(だ、大丈夫だ……キツイが、この程度ならまだ、耐えられる……)
 緩やかな動作に少々の安堵が滲む。だがその考えは浅はかだった。
 マシンが少しずつ加速を始めたのだ。びっしりと凹凸がついた樹脂棒が、媚粘膜を擦り、的確に秘奥をぐっと押し上げる。肉襞が捲りあげられるたび、朱美の視界に火花が散り始めていた。
「あ、うっ、んぐッ……お、おい、待てッ……は、速いッ! も、もう少しぃぃッ……あぁっ、あッ、待ってくれっ、はや、速ッ……お、おい、聞いてるのか、ああ、あんッ!」
 朱美が懸命に訴えかけるも、男たちは愉快気に笑うだけだ。何人かはスマホを弄り、仮眠すら取っている者まで現れる。朱美は機械に手を置いている権藤に目を向けるのだが、男は何も動きはしない。その間にもピストン運動は加速し、視界がガクガクと揺れる。
(ま、まだ加速してッ……だ、だめだ、これ、イクッ、こんなのイクに決まっでるッ!)
 ガゴンガゴン――と言う規則正しい音を繰り返していた機械が、ガガガガガッ……とドリルで掘削するような音へと変貌していく。朱美は縛られた手足をギシギシと軋ませ、跳び箱の上で身を悶えさせた。その声は上擦って、膣穴から濁った汁が激しくしぶく。
「ぁあっ、ああああッ、激ッ、ひぐぅッ、激しッ、やっ、待っでッ、こんなの聞いでなッ、強ずぎぃッ、んぐっ、どめッ、止め……止めてくっ、ひぐッ、イグ、イグッ!」
 一度鎮静化していた快楽の火が、燃料を注がれたように轟々と燃え盛り、朱美の女芯を炙った。閃光が瞬き、跳び箱の上で裸身がビクビクッと跳ねあがる。
 だがマシンは止まらない。それどころか加速を続け、粘膜が灼け蕩けるような摩擦熱が、秘所から下腹部までを貫き続けた。
「んぅっ、んぐぅうっ、ぁっ、ひゃああっ! まだっ、まだはげじぐなっでっ、ぁああっ、イグッぁあっ、イッでっ、イギッばなびでっ、ングウウウウッ!」
 獣のような呻き声をあげ、朱美の恥部から熱い飛沫が間欠泉のように噴き出した。通常の性交ならここで休息が与えられるだろう。だが相手は無機物である。前後運動に一切の容赦はなく、ただひたすらに秘所を貫かれ続けるのだった。
(ご、拷問だ、ごんなのッ……イ、イキじぬッ……イグッ、イグ!)
 涙で何も見えず、響き続ける耳鳴りで何も聞こえない。頭に直接電流を流されているようにあらゆる制御が利かない。絶頂が絶頂を呼び、絶え間ない肉悦の頂に涎がだらだらと伝っていく。
「おぉおぉっ! ぁあっ、あがっ、ひぅぅうっ! 権藤ぎゅっ、いうがらぁっ、言うがらっ、ごれどめでっ! 頭おかひくなるっ! 壊れっ、壊れじゃうがらぁああッ!」
 大きな乳房が振動で跳ね回る中、朱美は堪えきれず権藤に叫んでしまう。だがこれ以上続けるのは不可能だった。自分の唾液で喉が詰まり、満足に息もできないのだから。
「お? 言う気になったか?」
「言うがらっ、ひゅうがらっ、もうどべでっ! 息でぎでないっ! ざっぎがら、くるじぐでじにぞうでっ! ひぎぃいッ、ま、まだぐるッ、あああイグッ、イグイグぅうッ!」
 絶頂に絶頂を重ね、朱美は全身の肌を波打たせながら、快楽の頂へと達する。その姿は凄惨なものだった。輪姦され、十回以上射精されても、必死に自分を保っていたのだ。その少女が、今や不良どもに助けを請うほどに追い詰められている。
「よぉし、一度止めてやろうじゃないか。話があるなら、聞いてやらないとな」
 権藤がリモコンを操作する。マシンがゆっくりと動きを止めた。しかし停止した場所は膣の内部であり、今もピタリと粘膜にくっついている。掻き混ぜられた白濁液が、潮に混じり、だらだらと滴り続けていた。
「はぁーっ、はっ、はひっ……はぁっ、ひぃッ……」
「さて麻比奈。お前の言葉を聞こうか。俺は辛抱強いが、そう待ってはられねぇぞ。ほら、何が言いたい?」
「はぁっ、ひぅ……わだじは……わたしはぁ……皆さっ、みなしゃんの……はひッ……」
 過呼吸に陥った朱美は言葉を満足に継げなかった。だが何より、躊躇があったのだ。これでは思うつぼじゃないか。こんな機械に責められた程度で、弱音を吐いてはいけない。従ってはだめだ。でも、だけど、このまま続けられたら――。
「あー、もう無理だわ。待ってられねぇ。長い長い」
「ま、まっでっ! 言うっ、言うっでいっでるのにぃぃぃッ!」
 一気に最高速にまで達したピストンマシンが、女肉を激しく嬲る。休息が与えられた分、余計に快感は強まっているようだった。抗おうという決意が瞬く間に霧散していく。脳が破壊されるような快感に、これ以上時間を掛けるなどできなかった。
「いにゅっ、いにゅになりまずっ! みなざんの犬っ! めじゅいぬになりまじゅがらっ、いうごどぎぐがらっ、これどめっ止めてくりゃじゃぃいッ」
 教えられた言葉を必死に叫ぶ。だがマシンは止まらない。プライドも何もかも投げ捨てて言っているのに、権藤は「何言ってるか判んねえなあ」と欠伸をするだけだ。ピストンマシンは止まらない。朱美はひぃひぃと喘ぎながら叫び続ける。
「なるっでいっでるッ! どうじでどめでぐれないのッ! なるっ! 牝っ! 牝犬になりゅっ、なりまじゅがらッ! 皆さんのペットにじでぐだじゃいっ! ペットになっでっ、いうごどぎぎまっ、ぁああっ、イグッ、強しゅぎでっぁああっ! イグ……オォォッ……!」
 朱美は牝の咆哮をあげ、あらゆる体液を全身から迸らせてオーガズムに達する。その瞬間、少女の陰部から黄色い飛沫が飛び出した。
 小便だ――男たちは少女が放尿する姿に、嫌悪感より寧ろ好奇の視線を注ぐ。ピストンマシンはその間も動きを止めなかった。じょばばばば……と音を立てて、黄色い液体が朱美の股間から跳ねあがる。
「ぁあっ、おじっごっどまらなぁっ……見るなぁっ……みにゃいでっぁあっ、イグぅッ!」
「ははっ、イキながら小便漏らしてやがる! これがあの麻比奈朱美かよ!」
「ぎゃはははっ! こりゃ良い! 牝犬として、まずはおしっこの仕方教えてあげまちょうかー? ひーひっひっ!」
 朱美が失禁してようやく、権藤はマシンのスイッチを切った。樹脂棒が膣穴から抜け、黄色い液体が跳び箱を伝うように流れ落ちていく。朱美の股間が跳ねるたび、黄色い液体がびちゃびちゃと飛び散っていた。朱美は白目を剥いて裸身を波打たせる。もはや意識は消えかかり、陸に打ち上げられた魚のようである。
「おい、しっかりしろ。まだ寝るには早いぞ」
 股間側から頭の方へと回った権藤が、朱美の頬をペチペチと叩いて言う。
「今言った言葉を、ちゃんと言い直してもらう。それもここにいる全員に向かってだ。俺の言ったこと、覚えているよな?」
 朱美は奥歯をガクガクと震わせ、涎を垂らしたまま頷く。マシンのリモコンを見せられ、股間に樹脂棒の感触がある限り逆らえない。
「じゃあ俺から始めろ。半端な真似をしたら今度は一時間放置してやるからな」
「はあッ、ひぃ……わ……わ、わがっだ……」
「よぉし、じゃあいくぞ。カメラ回しておけ、お前ら」
 いかにも高価なカメラが朱美に向けられる。この痴態は全て記録として残るのだ。そう考えるだけで、この二十世紀に生まれた事実すら憎々しい。だがもう、無理だ。今この状況では、何一つとして彼らに反抗できない。
「あ、あの……権藤……さ、さ……」
「あぁ?」
 権藤がリモコンを持つだけで朱美は顔を青くした。少女はぎゅっと目を瞑り、覚悟を決めた後、跳び箱から首を垂らす。景色が反転した。逆さまの世界で、眼前に屹立したペニスがあった。
「権藤、様……今まで逆らって……も、申し訳ございませんでした……はぁっ、はーっ……私は……ご、権藤様の、ご存知の通り……麻比奈朱美は、すぐに暴力に頼る、躾のなっていない、馬鹿女……なんです……」
 男たちは麻比奈朱美が陥落する姿を、ただ静かに喉を上下させて見つめる。朱美は屈辱と絶頂に身を震わせながら、困難な体勢のまま、上擦った声で言葉を紡ぐ。
「なので、権藤様の……め、牝犬として……飼っていただけないでしょうか……この阿呆が、皆様に暴力を振るうような蛮行に奔らぬよう……し、躾けてください……」
「ふぅん。だが、暴力なしでどうやって解決するんだ? 俺たちが苛々して煙草を吸ったらお前、どうする気だよ?」
「そ、それはぁ……その……」
「おい」
 権藤がリモコンをちらつかせる。こんな会話、先ほど囁かれた台本にはない。だが必死に頭を働かせ、目の前の男を喜ばせるしかないのだ。
「言え」
「あ、ぁあ……それはっ……し、竹刀を振るしか能のない、馬鹿女ですが……こ、腰の振り方を覚えます……求められれば、二十四時間いつでも……悦んで性欲処理、さ、させていただきます……わ、私で……麻比奈朱美、で……ストレスを、発散して……ください……」
「へぇ。じゃあこういうことか?」
 権藤がそっと耳元で囁く。これ以上まだ辱める気なのか。愕然とする時間さえ与えられず、少女は無理矢理にへらと笑う。貼り付けた歪な笑みが、痛々しいほどに引き攣っていた。
「そ、そうです……生徒が非行に奔らないよう、わ、私の身体でストレスを解消してもらいます……ち×ぽ大好きの……どこでもタダでま×こを差し出す、め、牝犬になります……」
 言い切った朱美は、そこでがっくりと首から力を抜いた。もはや悔しさすら湧いてこない。ただ無力感だけが、胸にポッカリと穴があくような虚しさが残っていた。
「ほら犬。口ま×こで綺麗にしろ。お前の血がまだついてるだろ」
 権藤がペニスを突き出してくる。朱美は噛む気力など残っておらず、ただこの時間を早く終わらせたいと、顔を逆さまに向けたまま陰茎をしゃぶった。
 精液。愛液。血液。唾液。そして小便の酸味を感じながら、満足するまで丹念に舐め回す。やがて肉棒が引き抜かれ、「感謝の言葉はどうした」と乳房を平手打ちされる。
「ペニスを、舐めさせていただいて……」
「違う。もっと下品に言え」
「お……おち×ぽを口ま×こに挿れてくださって……ありがとう、ございました……」
「ふん……まあ、最初はそれで許してやろう。それじゃあ、次だ。全員分、同じことを繰り返してもらうからな」
「そんな、全員なんてむひぎぃいいいいいいッ!」
 朱美が躊躇った瞬間、マシンが一気に動きを再開する。少女は悲鳴をあげ、四肢を打ち付けるように悶えさせた。また脳の神経が焼き切れるような肉悦電流が襲いかかり、朱美の思考が爆ぜる。もはや当然のように絶頂の渦に呑まれ、少女の全てが掻き消えていった。
「どめっ、どめでぐだざいッ、イグぅううッ、イグッ、イグのどまらないんでずッ!」
「だめだ。ほら、止めて欲しかったら全員分済ませろ」
「は、はやぐっ、はやぐ、おぢん×んっ、おぢん×ん出じでぐだざいッ……! わ、わらびの前に並んべッ、ひぃいいッ、イグッ、はやぐッ、はやぐぢ×ぽだじでッ!」
「はは、もう自分でも何言ってるか判ってねえだろ」
「俺のナニを舐めるまでに失神するなよ? ほれほれ、言ってみろよ牝犬ちゃん」
 男の一人が朱美の鼻先に肉棒を突きつける。少女にはもう、躊躇するという贅沢な選択肢すらも残ってはいない。ただ必死に、この地獄から抜け出すために叫ぶ他なかった。
「あぁあっ今までっ、今まで逆らってぇっ、もうじッ、もうじわげありまぜッ、わだひぃっ、牝犬にっ、わだしは牝の犬がぁっぁあああッ、イグッ、イクッ、イグッ!」
「えー、なんだってぇ? 聞こえなーい。お前が牝犬ってことしか判らないんだけどー?」
「めすっ、牝犬でぇっ、犬を、躾けへっ、犬のわだひのっ、ま×こでっ、皆さんとせっくしゅしてぇっ、おま×このぉッ、わらひゼッグズの犬ッ、セックスま×こイグぅうッ!」
「はいはい、言い直しねー。何言ってるかサッパリだって」
 絶頂の渦に呑み込まれる少女を囲みながら、男たちは少女に何度も言い直しをさせる。モータの駆動音と、嘲笑う声と、そして悲鳴のような嬌声が、夜の体育倉庫に響き続けていた。

 

 

(第4話は4月24日配信予定)