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クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 3

第3話 理由を聞いてくる幼馴染を押し倒した(一日目 金・深夜)

 

 コンコンと静かにドアがノックされる。開けると、アヤが立っていた。
「ごめん、抜け出させちゃって……さ、入って」
「……うん」
「大丈夫だった? その、他のみんなとか」
「うん、ちょっとユカリの部屋行くねって出てきたから、その、この後ユカリの部屋にも行かないと、変に思われちゃうけど……」
 ユカリというのは、確かアヤの女友達だ。
 スマホを握りしめながら、暗にこの部屋に長居はできないと伝えてきた。
 まあ、当然だろう。いくらぼーやんといえど、無理やりキスされた相手とあってはさすがに警戒もする。
「すぐ済むよ、そこ座って」
 俺がベッドに促すと、アヤは素直にそこに座った。
 俺は向かいのベッドに腰掛ける。ちょうど、手を伸ばせばギリギリ、アヤに届く距離だ。
「さっきは、ごめん。なんというか、感情が抑えられなくて。イヤ、だったよな?」
「イヤっていうか……びっくりした」
「うん、ごめん……」
 俺はアヤをまっすぐ見つめた。
 不意に俺と目が合ってしまい、アヤは気まずそうに目を逸らす。
 でも、俺が素直に謝ったせいか、さっきよりはアヤの緊張が緩んだ気がする。胸元で握りしめていたスマホも、今は持ったまま膝の上に置いている。
「ねぇ ぼーやん……どうしてあんなこと、したの?」
「それは、アヤの――」

 ――ことが好きだから。

 そう言おうとして、止めた。頭の中で警報が鳴ったからだ。
 今、気持ちを伝えてはダメだ。アヤに関してそれは正解じゃない。言ったらもう絶対にアヤは手に入らない。
 危なかった。神様がくれた力に感謝だ。
 代わりに、俺が今取るべき正解ルートは――。
「ぼーやん?」
「……じゃない」
「え?」
「ぼーやん、じゃない。リュウジだ、俺の名前……ちゃんとリュウジって呼んで」
 俺はぐいっと手を伸ばし、アヤの腕を掴む。
「いたっ、ぼーやん痛い、から」
 アヤの目に怯えが浮かぶ。さっき洗面所で無理やりキスをしたときと同じか、それ以上に、俺を怖がっている。
 本来の俺だったら、アヤのこんな顔を見たらすぐに手を離して、土下座していたはずだ。なのに、今は何も感じない。いやむしろ、これこそがアヤを手に入れる唯一の方法だと確信している。
 俺はアヤの腕を、思いきり引っ張った。
「やっ、ちょっ――」
 こちらのベッドに引き込みながら、半回転させてシーツに押し倒す。ボフッという音とともに、アヤが仰向けに沈み、茶髪が淫らに広がった。
 アヤの手にあったはずのスマホが、枕元に放り出される。
「うっ……やだ……ぼーやん、冗談キツいって……」
 覆いかぶさろうとする俺に、アヤは両手を突き出して拒絶する。しかし、思ったほどの抵抗はない。
 俺はそのまま体重をかけて、アヤの体を押し潰した。
「んんッ……くる、し……やだっ……」
 両太ももでアヤの太ももを挟み込み、下半身の動きを封じる。膝をアヤの股ぐらに押し込み、デリケートな場所を刺激すると、アヤが「んっ」と苦しそうな声を漏らした。もがこうにも、体を動かす隙間すら与えない。
 こうして包み込んでみると、アヤが意外にも小柄なのに驚く。
 違うな、俺が勝手にアヤを実物より大きく見ていただけだ。抱いてみればどうってことない、非力な女の子なんだ。
 俺はアヤのうなじに顔を埋めて、甘い匂いで鼻腔を満たす。汗と体臭の混じった香りだ。
 思えば小学校時代、初めてアヤの部屋に遊びに行ったときから、俺はこの匂いがずっと好きだった。
 アヤは俺がまたキスをすると思ったのだろう。両手で俺の頭を押しのけようとしている。
 俺は、ガラ空きになったアヤの胸元に、右手を移動させた。薄手のパーカー越しに、アヤの一番柔らかい部分――乳房を撫でる。ゴワゴワとしたブラジャーの感触の下に、確かな弾力があった。
「やぁっ、ちょ、どこ触って……あっ、やだってばっ」
 布越しに、手のひら全体で巨乳を揉んでみる。張りがあるのに、押し込んだらどこまでも潰れてしまいそうな柔らかさに戸惑う。
 アヤの、おっぱいだ。
 クラスの男子たちが常に目で追い、時田ですら直に触れたことはないだろう、アヤの乳房。
 俺も中学でふくらみ始めた頃からずっと気になっていた。ずっと触りたいと思っていた。そんな煩悩を、ずっと封印していただけで。
 神様によってタガが外れた今なら、分かる。
 俺は、この胸を好き勝手に弄んでみたかったんだ。
 誰よりも、時田よりも、俺はアヤに欲情し続けていた。
 右手をアヤの腹のほうに移動させる。パーカーの裾を掴むと、力任せに一気にめくり上げた。
「やあっ……!」
 アヤがいよいよ切羽詰まった悲鳴を上げる。
 ボロンと、白いブラジャーに包まれた豊乳があらわになった。そのボリュームに、目を奪われる。
 比較的大きな俺の手のひらでも、収まらないだろう大きさ。しかもブラジャーから今にも乳肉がこぼれそうになっていて、これでもだいぶ中身が圧縮されているのが分かる。
 二の腕も肩も細身なのに、この胸は反則だ。いやらしすぎる。
 俺はアヤの白い腹に手を這わせた。
「ひぅっ……あっ、いやぁ……」
 ビクンとアヤの体が震える。
 腹はすべすべしていて、少し汗で湿っていた。可愛らしいヘソの周りを撫でると、柔らかさの奥に筋肉の硬さを感じる。この腹筋で、豊満なバストを支えているのだろう。
 手のひらから伝わる、アヤの柔肌の感触。
 俺は今、アヤを半裸状態にして、素肌をいやらしく触っている。その事実に、股間がこれまでにないほど強張り硬くなっていた。
 肉棒が、ちょうどアヤの腰あたりに当たっているのに気づく。そのまま腰に力を入れてググっと押しつけると、雄の本能が暴れ出しそうになった。
 俺は獣欲のなすがままに、右手を胸元へ這わせていく。ブラジャーごと乳房を鷲掴みにする。一度、二度と乱暴に揉み込むと、アヤが悲鳴を上げた。
「いたっ、んっ……やっ、ぼーやん、やめてぇっ……」
 その震える声が、さらに俺の脳を沸騰させる。
 俺は少し上体を起こし、アヤの上で四つん這いになり、魅惑的な上半身を見下ろす。
 アヤは何かを察知したのか、両腕で胸元を隠し、めくれ上がったパーカーを直そうとした。俺はその腕を掴むと、ブラジャーに手をかける。
「あっだめっ、だめだめっ……やだぁっ!」
 思いきりブラジャーを上にずらせば、白くて丸い乳房が、たぷんとまろび出た。
「いやっ、見ないでっ……」
 なおも手で隠そうとするので、その細い両手首を左手で掴んで持ち上げ、アヤの頭の上に押さえつける。
 やっと、目の前にアヤの乳房のすべてが現れた。
 お椀型の整った形の丸みは、崩れることなく上を向いている。言葉では言い表せないほどにエロい双乳の真ん中には、薄く縁取られた乳輪と、乳輪よりも濃いピンク色をした突起がツンと尖り立っていた。
 その乳首が、乳房全体が、アヤの荒い呼吸に合わせて上下に揺れている。
 俺はゴクリと生唾を飲み込む。
 アヤの体をもっと見てみたくて、上乳あたりまでめくれているパーカーを、ブラジャーと一緒にさらに上まで押し上げる。
 アヤの首や二の腕まで見えるほどめくり上げると、俺は露出した腋の下に顔を近づけた。滑らかなそこを、軽く舐めてみる。
「ひぁっ……ああんっ、やだよぉ……」
 つるんとした舌触りだ。アヤは体毛が薄い感じがしていたが、腋にはまだ生えていないのだろうか。甘くて、ほんの少し塩っぽい味がする。味覚が脳に美味しいと伝えてくる。
 俺はもっともっと味わいたくて、執拗に舐めた。
「ひっ、くぅっ……や、やめっ、やっ……」
 アヤが体をビクつかせて、くすぐったさと恥ずかしさに身悶えている。その反応をもっと見ていたいが、俺の肉欲がもっと下を味わえと急かしてくる。
 俺はアヤの汗を舐め取りながら、ゆっくり口を移動させていく。すぐに唇が柔らかい弾力を感じる。アヤの上乳、大きな丸みの付け根だ。
 そこまで行くと、俺は一度顔を上げた。これから蹂躙する白い乳房の全体像を、目に焼きつけたかったからだ。
 右手で、乳房をすくい上げるように掴んでみる。おそろしく柔らかい。
 五本の指で両側から優しく揉むと、乳肉が真ん中に集まり、先端の乳首の位置がちょっとだけ高くなる。
 掴んだまま、軽く左右に振ってみると、たぷんたぷんと音が聞こえてきそうなほど揺れ、手に心地よい重量感が伝わってくる。手をパッと放しても、わずかな間ぷるんと揺れた。
 知らなかったアヤの体のすべての挙動を確かめたくて、夢中で柔乳をもてあそぶ。
「ぅ……ぃや……んっ、あっ……」
 アヤはもう、「やだ」も「やめて」も言わなくなっていた。ただただ、俺の手つきに耐え、いつの間にか涙を流している。その涙を見た瞬間、俺の中に電流のようなものが走った。
 もっと泣かせたい。
 もっと知らない表情を見たい。
 もっと鳴かせてみたい。
 これが嗜虐心というものだろうか。おそらく男だったら、奥底に持ち合わせているモノ。ただ、俺にとっては初めての欲求だった。
 俺は手のひら全体でふくらみを包むと、その豊満な乳房を揉み込んだ。
「やぁっ……」
 アヤが悲鳴を上げる。
 その声で、股間がさらに熱くなる。
 アヤのおっぱいが手のひらに吸着して、離れない感覚。中心のクニッとした突起の感触が楽しい。
 どこまでも潰してしまえそうな柔肉は、埋め込んだ指を跳ね返す弾力もあった。
 比較的大きい俺の手のひらでも、なお余りある巨乳をひたすらに揉む。手のひらの端、指の間から柔肉がこぼれ出る。
 手の中で、乳首がどんどん硬くなっていくのが分かる。少し手のひらを浮かせ、先端の実だけを捏ねるように撫でると、アヤがビクンと震えた。
「んぁっ……んっ、やっ……」
 これまでとは少し毛色の違う声だ。声色に、わずかな性感が混ざっている。
 俺は乳房を揉みながらも、人差し指でその突起をいじることにした。コリッと硬くなった乳首を、ぐるぐると捏ね回してみる。
「んんんっ……だめぇっ……」
 アヤが涙目でこちらを見て、懇願してきた。声を抑えられないほど、たまらない刺激らしい。
 だから、もっとイジメることにする。
 突起を乳脂肪の中に押し込み、またぷくっと浮上してくる様を楽しむ。乳房を揉みながら、人差し指で小刻みに弾く。人差し指と親指で挟み、キュッとつまんでみたり、ツマミをいじるようにこすったりする。
「んやぁ、あっ……んんっ……」
 何がアヤに効くのか、その悲鳴の感じで判別する。
 どうやら、つまんだ上で少し指の力を強めてこするのが、一番アヤを鳴かせることができるようだ。
 多少の満足感を得た俺は、いよいよ乳房を文字通り味わうことにした。
 手のひらに収めた半球体に、ゆっくり顔を近づける。左手で押さえつけているアヤの手首に、ぎゅっと力が入った。アヤも、これからされることを予感したのだろう。
「ひっく……ううっ、ぼーやん、おねがい、もうやめて……」
 俺は、アヤのお願いを初めて無視し、柔らかい乳房のふもとに舌をくっつけた。そのまま頂に向かって、柔肉をえぐりながられろぉんと舐め上げる。
 最後にコリッとした媚芯を舌で弾けば、一瞬遅れて、脳が沸騰しそうなほどの興奮を味わった。
 もう、自分を抑えられない。夢中で、ふわふわな舌触りの豊乳を舐める。
 下乳から乳首めがけて、何度も舐め上げ、乳豆に舌を這わす。乳輪に沿って舌先で円を描き、仕上げに乳首を舐めると、アヤはひときわ鳴いた。
「やぁ、んっ……ぼーやん、いやだよぉ……あんっ、いやぁっ……」
 アヤのおっぱいは、少しの汗と、甘い体臭の味がした。もっと味わいたくて、美味しそうな乳豆に吸いつく。
 チュウと吸い上げれば、出るはずのない母乳の代わりに、何か甘いものが喉を通った気がした。
「んぅうっ、はんっ、やだぁっ……!」
 アヤの反応がいい。
 俺はさらに乳首を味わうことにする。
 唇で挟んで硬さを確かめ、口に含んで舌で転がす。口内で吸いながら転がし、ほんの軽く、甘噛みしてみる。
「いやぁっ! だめっ、噛まない、でぇ……」
 その声と表情に、さっきよりも快感が色濃く出ていたので、何度か甘噛みする。
 舐めるとコリッと硬いのに、噛んでみるとクニっとした柔らかい歯触りで、とてもデリケートな部分なのだと実感する。
 ひとしきり乳首を堪能したので、さらに乳房全体を口に含む。手で両側から乳肉を押し込み、「はあむ」と大口を開けて一気にほおばる。口内を埋め尽くした柔乳を、すべて飲み込む勢いで吸う。
 ジュゾ……と吸引音が頭の中に響き、口から放した瞬間にチュポンと音がした。ジュゾゾゾと吸い上げ、ジュポンッと放す。淫らな吹奏楽器を演奏するように、俺はアヤの胸を蹂躙した。
「ぃやっ……はぁっ、あんんッ、うっ、くうっ……ひぐっ……」
 
 アヤは泣きながら、感じていた。大部分を占めるのは恥ずかしさや戸惑い、恐怖や悲しみだろう。でも、わずかでも快感を与えている事実に、俺は興奮していた。
 ジュポンッ、チュポンッ、ジュルルルッという卑猥な音が、静まり返った室内に響く。何回か見たことのあるアダルトビデオでしか、聴いたことがない。決して、アヤの体から発せられていいような音ではない。そんな音を出している犯人が俺であることに、震えるような悦びを感じる。

 どれくらい経っただろうか。
 ベッドがわずかに震えた気がして、俺はアヤの乳房から顔を離した。
 枕元に投げ出されたアヤのスマホが、小刻みに振動している。
 少し顔を伸ばして見てみれば、「ユカリ」からの着信だった。
 さすがに、この電話を無視してアヤをねぶり続けるのはマズいだろう。この部屋の男たちも帰ってくる。
 何より、これ以上は今日はやめておいたほうがいいと、直感が叫んでいる。
 俺は上体を起こし、アヤの手首を解放した。
 アヤの白い上半身には、無数の赤い跡がついている。ねぶっていた左の乳房だけが俺の唾液で艶めき、赤いキスマークで埋め尽くされていた。
 アヤの細い両手首にも、俺が掴んでいた手の跡が、くっきり赤く残っている。
 顔は涙に濡れ、紅潮していた。
 その赤みのどれもが、俺の蹂躙の証だった。
 俺は上半身に続き、アヤの下半身も自由にする。
 アヤの股に押しつけていた膝をどかすと、「ぁっ」というか細い声が聞こえた。膝が離れる瞬間、そこに湿り気があったような気がする。
 俺がベッドから降りると、アヤはひどく緩慢な動きでブラジャーの位置を戻し、めくれ上がったパーカーの裾を直した。
 さっきまで振動していたスマホを持とうとして、ポロリと落とす。ずっと俺に掴まれていたせいで、手首に力が戻らないようだ。
 俺は、対面のベッドに腰掛け、アヤが回復するのをじっと待つ。
 やがて、もう一度スマホが震えた。アヤは今度こそ落とさないように両手で持ちながら、耳に添える。
「……あ、ごめん…………うん、ちょっと、途中でトイレ寄ってて……うん、今から、行くね…………うん、後で」
 スマホの明かりが消えても、アヤは動こうとしなかった。
「はぁ……」とため息をこぼし、スマホを持つ手から力が抜ける。まだ、手首の痺れが抜けないようだ。ベッドに落ちた手のひらから、スマホがぽろりと落ちる。
 アヤは、どうしたらいいのか分からないのだろう。思考が混乱し、フリーズしていると言ったほうがいいかもしれない。

 ――少しでも動いたら、またぼーやんに襲われるのではないか。
 でも、一刻も早く、この部屋からは立ち去りたい。
 こわい。
 ぼーやんに、どう接したらいいのか分からない。
 まるで、別人だ。

 そんな、アヤの心情が痛いほど分かった。
「あー、ん゛んっ……もう、行っていいよ」
 喉が詰まって、うまく声が出ない。喋って初めて、俺が今の今まで、ずっと無言でアヤを責め続けていたことに気づく。
「……いい、の?」

 アヤがそう聞いてきた。声が震えている。
 下を向いているので、どんな顔をしているのかは分からない。
 アヤはもう、「どうして?」とは聞かなかった。
 無言のまま、俺から距離を取るようにベッドの上を移動し、そのまま部屋の廊下に消えていく。
 その背中を見ていたら、無性に気持ちをぶつけたくなった。

 ――アヤが好きだ。
 欲しくて欲しくてたまらない。
 本当は、アヤを喜ばせたい。
 悲しませたくはない。

 でも、そんな気持ちとは裏腹に、アヤを襲っているときに感じた異常な興奮を思い出す。
 この行為こそが、今のアヤを手に入れるための最適解なのだという実感がある。
 警報も鳴り響いている。
 今ここで、気持ちを伝えてはいけないというアラートだ。
 結局、俺はアヤを無言で見送った。

 カチャリと音がして、アヤの気配が部屋から消える。
 俺は、アヤの残り香のするベッドに横になった。シーツの上に転がる、アヤのスマホを手に取る。
「そんなに慌ててたのか……」
 よほど焦っていたのだろう。よりにもよって、この部屋にスマホを忘れていくなんて。多分これも、神様が用意してくれたわずかな幸運なんだろう。
 アヤのスマホに触れてみる。もちろんロックされているので、ホーム画面から先に進むことはできない。
「大仏様かよ」
 待ち受け画像は、今日一緒に見上げた観光名所だった。時田とのカップル写真か、そうでなくても友達との写真かなんかだと思ってたのに。
 写真の位置的に、俺に声をかける直前に撮ったものだろう。その手前にいるはずの俺の後ろ姿は、もちろん写っていない。
「はぁ……」
 アヤのスマホをポケットにしまい、天井を向く。
 明日は確か、希望者ごとに分かれて、さまざまなアクティビティを体験する日だ。
 俺とアヤは、ゴムボートで川を下る「ラフティング」に参加する。
「ぼーやん漕手は任せたよ!」と言ったアヤの笑顔が懐かしい。
 そういえば、時田も一緒に参加することになっていた気がする。
 俺にこんな目に遭わされて、アヤは参加するのだろうか?
 そんな疑問は、一瞬で消え去った。
 アヤは必ず参加する。俺はそこで、さらにアヤとの関係を深めることができる。
 神様の授けてくれた直感が、俺にそう断言していた。

(第4話は4月24日配信予定)