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剣道女子、完全敗北 6

 美術部員との性行為が終わった後は、不良たちの相手をさせられた。口の中に精液を出され、飲み込み、膣にも容赦なく中出しされる。そして全てが終わった頃には、朱美は歩くこともままならないほどに、疲弊しきっていた。
 左右から男二人に身体を支えられ、開き切った股に再び貞操帯を装着される。折角拘束を脱する機会だと言うのに、長時間の凌辱で腰砕けになった朱美は少しも抵抗できなかった。射精され尽くした膣にバイブが嵌ると、ぐびゅりと精液の塊が潰れる音がした。
「これに懲りたら、あまり俺たちに生意気言わないことだな。ああ、そうだ。今度からはサラシを巻いてくるなよ。ブラジャーもなしだ。制服だけ着ろ。判ったな?」
「はぁっ、はッ……あ……あぁ……」
「それと、スカート丈はもっと短くしろ。そうだなぁ……このぐらいでいいか」
 男子便所で、不良たちにスカートを折られる。それは明らかに校則違反の長さだった。引き締まった朱美の太腿が、ちらちらと顔を覗かせている。少しでも風が吹けば、精液の滴る貞操帯が露わになるだろう。
「こ、こんな長さなんて……」
「嫌だったらいいんだぜ? イキ地獄にご案内してやるよ」
 スマートフォンをちらつかされ、朱美はぐっと言葉を飲み込む。まだ授業すら始まっていないというのに、心身は摩耗しきっていた。表面上だけでも彼らに従うほかはない。その現実は、たった数十分で嫌と言うほど身に染みている。
「わ……判った……指示には、従うから……」
「よぉし、良い子になったな。俺たちも躾の成果が表れて嬉しいぜ。それじゃあな。お前に用事があった場合はバイブを振動させる。その後電話を掛けてこい。電話を掛けてこなかったら、ずっとイキっぱなしだからな。覚悟しろよ」
「じゅ、授業中はだめだッ! そういうのは……なしにして、くれ……」
「ま、今後のお前次第だな。今日はやめといてやるよ。また放課後にでも会おうぜ」
 放課後は暇ではない。風紀委員の活動もあれば、剣道部に顔を出す必要がある。朱美は抗議しようともしたが、やはり口を噤む。彼らが聞く耳を持っているとは思わず――結局その日は、そのままの姿で一日を過ごす羽目になった。
(う、うぅ……見られ、てる……私の身体……ああ、匂いもきっと、嗅がれてる)
 廊下を歩くだけで生徒の視線が刺さってくる。それも当然だろう。不良から解放されてなお、朱美の乳房は常に張り詰めた状態を維持しており、先端の蕾が薄い夏服から透けて見えるのだ。汗ばんだ肌に生地が吸い付いて、たぷたぷと揺れ動く乳房が視線を誘っていた。
(くそ……こんなもの、自分が痴女だと見せびらかしているみたいだ……)
 朱美は胸元を抑え、スカートをなるべく下げながら歩いた。どこで不良どもが見ているかは判らない。もしスカート丈を戻す姿を見られれば、貞操帯のスイッチをオンにされるのは間違いない。そしてまた、今朝のような凌辱を浴びることになるだろう。
「ねえ、あれ……乳首透けてない? そういう下着なのかな」
「麻比奈さん、何か変じゃないか。熱っぽいっつうか……色っぽい……?」
「ていうか、あのスカート丈なに? 人には厳しいのに、自分は折ってるとか」
 普段厳重に注意されている生徒側からすれば、朱美の格好は面白くないだろう。ヒソヒソと囁く声が鼓膜を震わせてくる。特に視線を奪うのは官能的な太腿だ。男子は羨望の眼差しで。女子は嫉妬を込めて。スカートの下でちらちら覗く、白艶を帯びた脚を眺めていた。
(まるで視姦されているようだ……こ、こんなの……耐えられるわけがない……)
 問題は見た目以外ではない。牡と牝の体液が混じり合った匂いが、朱美の身体からむんむんと漂っていた。だが流石に朱美に対し直接言葉を掛けてくる者はいなかった。
 まさか麻比奈朱美がセックスして、そのまま身体も洗わず廊下を歩き、スカート丈を短くして卑猥な匂いを振舞っている――とは、生徒たちにも想像できなかったのだろう。
(だからと言って安泰とは言えない……こんな状態で授業を受け続ければ、いずれ……)
 朱美は結局、二限目が終わった頃には手洗い場に駆け込み、スカートの丈を元に戻した。不良どもにさえ知られなければ、問題はないのだから。
「ふぅ……」
 手洗い場の個室から出た朱美は安堵して息を吐く。それから手を洗おうと洗面台の前に立ったところで、隣から声が聞こえた。
「あ、いけね。麻比奈じゃん」
 便所にいた女子が、バツが悪そうにスカート丈を戻す。別のクラスの――確か児林亜実である。あまり素行の良い生徒ではないと記憶していた。
「えへへ、今の見逃してよね。めんごめんご」
「……校則は、ちゃんと守るんだぞ」
「それだけ?」
「別に……それ以外特に言うこともないだろう」
「あ、そう。なんか判んないけどラッキー」
 亜実を叱る気力もない。何せ朱美も校則を破っているのだ。いや、下着を身につけず、貞操帯でバイブが固定されている――という状況は、校則違反以上に問題があるのだが。
 朱美は手洗い場から出る。スカートの丈を戻したところで、貞操帯が振動を始めることはなかった。やつらも完璧に監視できているわけではない――その事実に胸を撫で下ろし、教室へ戻った。
 実際にその後、バイブが暴れ出すことはなかった。精液の匂いも、胸が制服に擦れる感触も、股間の違和感も、何もかもが歪ではあるが、学校生活を送ることができた。
(だが……朝は散々犯しておいて……放課後まで何もしないとは……逆に不気味だ)
 あの男たちが自分を野放しにするとは思えない。何か卑劣な手段を講じてくるに違いない。そうやって身構える朱美を嘲笑うかのように、剣道部の活動が終わる時刻まで、男たちは一切の手出しをしてはこなかった。
(部活動を乗り切ることはできたな……だが、放課後に何かすると言っていた)
 朱美は制服に着替えた後、念のためにスカートを短く折って、誰もいなくなった剣道場の中を歩く。何もされないならそれに越したことはないのだ。一刻も早く帰宅しよう――朱美が剣道場を出ようとした、その瞬間だった。
「ひぅうううっ!」
 急激にバイブが振動を始め、朱美はその場に膝をついた。直後、すぐに入り口から男たちが入ってくる。不良どもの数は、パッと見ただけでも十人以上はいた。
「よう麻比奈」
 権藤が笑う。朱美は床の上から彼を睨みつけた。
「まだ睨んでくるのかよ。二日で二十回以上中出しされても元気なヤツだ。普通なら歩けねぇはずなんだがな。貞操帯つけたまま剣道までやっちまうとは」
「ご、権藤……貴様……私を屈服させられると、思うなよ……」
 朱美は落としていた竹刀を拾う。しかし握りしめた瞬間に、下腹部から突き抜ける快感はピークに達した。「ぁひぃっ!」と、自分でも信じられないほど情けない嬌声を上げ、朱美は呆気なくオーガズムを迎える。ビクビクッと肩を震わせ、指先から竹刀を滑り落とした。
「あー? なんだって? 私をいつまでも屈服……なんて言った? あぁ?」
「ぁああっ、ぁっ、ああっ……ごめんなひゃっ……あああッ……!」
「そんなイキ顔晒して、よく言えたもんだぜ」
 バイブが止まる。朱美のスカートにはぐっしょりと愛液の染みが広がっていた。肩を揺らして息をする少女に、男たちがゆっくりと詰め寄ってくる。
「あ……あ、いや……た、頼む……お願いだ……もう、こんな……休ませてくれ……」
「急に弱気になったな。スイッチをオンにするだけで素直になるなら、二十四時間バイブを動かしてやろうか?」
「や、やめて……やめて、ください……」
「大体なぁ、俺たちも今日は帰してやろうと思ってたんだよ。だから手を出さなかっただろ? 授業中だって、誰もバイブを動かさなかった。何十人もアプリをインストールしているのに、だ。俺たちは律儀に、お前の身体を思ってやったのによ」
「だったら……解放してくれないか……フェ、フェラチオくらいなら……するから……」
「だめだね。何せ、お前は約束を破ったからな。スカートの丈を元に戻しただろう」
「なっ――も、戻してなんていない! 現に今だって、ちゃんと!」
「嘘つけ。女子便所で直しただろうが」
 何故それを知っているのだと、朱美は愕然とした。廊下でも教室でも、不良どもには悟られぬよう、最善の注意を払ったのに。
「今からおしおきタイムだ。今日の躾をしてやる。悦べよ、牝犬」
「い……嫌だ……か、勘弁してくれ! 本当にもう、げ、限界なんだッ……」
「嘘つけ。お前の体力がこの程度で尽きるわけないだろうが。さっさと脱げ。早くしないと、おしおきを追加するからな。マゾ犬のお前には、その方が嬉しいかもしれないが」
 男たちがスマートフォンを持ったまま粘着質な笑みを浮かべる。ただそれだけで――朱美は屈辱に肩を震わせ、制服の裾口に手を掛けるのだった。


「ふふっ……どうした? 早く俺を射精させてくれよ」
 権藤が嬲るようにねっとりと、少女へと言葉を投げかける。朱美は身体をぷるぷると震わせ、恥辱に頬を紅潮させていた。
(こ、こいつら……どこまで私をコケにすれば、気が済むんだ……)
 朱美が憤慨するのも無理はない。その場で権藤たちが提案したおしおきとは――騎乗位で男に奉仕をする、というものだった。だが、通常の騎乗位ではない。朱美に要求した行為は、それ以上に卑猥で淫らなものだった。
 剣道場の中央で権藤が仰向けになっている。既に男性器はピンと張り詰め、女性の愛撫すら必要とはしていない。
 一方で朱美は、権藤の傍で立ち尽くしていた。貞操帯が外された代わりに、全裸の少女には手枷が嵌められている。朝に施された落書きは今も残り、太腿には六回分の射精された回数がメモされていた。
 それに加え、下腹部には『牝犬』と書かれ、鎖骨と胸の丁度中間部に『調教中』とまで書かれている。単純で稚拙な落書きだが、男どもの劣情をくすぐるには充分であった。
 二人を囲むように、ぐるりと男たちが輪を作っている。いずれも既にズボンは脱ぎ捨て、右手でペニスを扱きながら、その恥辱のショーを見つめていた。当然とばかりにカメラが設置されている。三脚で固定された機器が、様々な角度から朱美の姿を見つめていた。
「おい、さっさとしろよ。それとも、その恰好のまま帰るか?」
「わ……判って、いる……やればいいんだろう……やれば……!」
 精神を集中させる。大丈夫。感じなければいい。恥ずかしがらなければいい。猿どもの腐ったペニスを扱いて、汚らわしい精液を絞り出すだけだ。朱美は念仏のように胸裏で唱えて、権藤の上に跨った。
「すげぇ眺めだな。あの麻比奈朱美が俺の上で全裸とはね。おい、ま×こ広げて見せろ」
「こ、こうか……」
「普段は多めに見てやってるが、今は許さねぇぞ」
 ギロリと睨みつけられる。以前までなら――ほんの昨日までなら、何も思わなかったはずだ。だが今は、権藤の鋭い瞳に恐怖していた。顔を青くする少女に、男は端的に言う。
「言葉遣いがなってないぞ」
「も……申し訳ございません……こ……これでよろしい、でしょうか……」
 朱美は大陰唇に手を置き、恥裂を左右に割り開く。「おぉー」と男たちがどよめき、その声が朱美の鼓膜を嫌でも震わせた。
「おいおい、もうぐっしょりじゃねえかよ。どうしてこんなに濡れてるんだ?」
「それは、だって……」
「だって?」
「て、貞操帯を……恥部に挿れられていたから、刺激で濡れて……」
「ああ? お前なァ、頭が良いんだから、俺たちを悦ばせろよ。じゃねえと、昨日の動画も写真もばらまくぞ。お前がイキながら牝犬宣言してる動画と、笑顔でち×ぽ咥えてる写真だよ。あれを見りゃあ、親もお友達も幻滅だろうなぁ。特に風紀委員長様が何を思うかねぇ?」
「なっ……よ、夜宮さんは関係ないだろう!」
 尊敬する風紀委員長――夜宮香蓮の名前を出され、朱美は面白いように狼狽した。権藤は好機とばかりに口元を歪める。
「お? 良い反応じゃねぇか。じゃあ、あんまりお前が牝犬として上手く振る舞えないようなら、あの委員長様に代わってもらおうかね。あの金髪ハーフ美人の身体にち×ぽ突っ込むは、さぞかし快感だろうなァ」
「き、貴様ぁッ……!」
 朱美はぷるぷると身を震わせる。しかし全裸で股を開いて怒っても、その姿は滑稽に映るだけだった。
「それが嫌なら従えよ。お前が大人しくしていれば、動画も流出させねぇし、俺たちが夜宮に手を出すこともない。まあ、別に夜宮に恨みはねぇからな」
「わ、判った……判りました……ちゃんとやりますから、ゆ、許してください……」
「それじゃ、もう一度やってみろ。そして、俺が言った通りにちゃんと奉仕しろよ?」
「…………はい」
 一度呼吸を整え、それから朱美は、先よりもずっと大きく割れ目を開いた。端正な肉襞の狭間から、涎のような蜜液がねっとりと滴る。昨日処女を失ったばかりの無毛地帯は、今や完全にオンナの穴として開花していた。
「おい麻比奈。お前、どうしてこんなに濡れているんだ?」
 権藤が再び同じ質問をしてくる。朱美は男の上で媚粘膜まで晒しながら、朱唇を開いた。
「……それは……朝からご主人様に、男子便所で生ハメしていただいただけでなく……」
「ふふ、生ハメだけじゃなく?」
「い……一日中淫乱ま×こに、バイブを突っ込んでいただいているからです……歩くたびに中からザーメン溢れて、太腿を垂れて……興奮して、おま×こ濡れちゃいました……」
「ふぅん。朝だけで六回も中出しされてるもんなぁ。ま×こから精液溢れて仕方なかっただろ。そんなにセックスしたんだから、今日はもうセックスやめとくか?」
「え……」
 朱美は一瞬、「やめます」と言いたくもなった。だが違うのだ。仰向けの権藤。跨って立つ朱美。この状況で彼が求めている回答は、一つしかない。
「わ、私、授業中もずっと、おちん×んのことだけ考えていたんです……だ、だから、牝犬の淫乱発情ま×こに……お、おちん×んズボズボしてください……」
 朱美が言い終えた瞬間、男たちがゲラゲラと笑いを零す。朱美は顔を真っ赤に染め、長い睫毛を伏せた。命令通りに言っているだけであり、動揺する必要もないのに――剣道で鍛えた精神はどこへ行ったのか、朱美は年齢相応の恥じらいを凌辱者に見せてしまう。
「ふふっ……よく言ったぞ牝犬。お前のために今日は剣道場に集まったんだからな。折角だしよ、セックスしながら、筋トレもさせてやる。ほら、おま×こスクワットだ。やれ」
「は、はい……」
 少女は泣きそうになりながら、両手を頭の後ろで組む。羞恥と緊張で汗ばんだ腋が、周囲に濃厚な牝のフェロモンを放っていた。
 朱美はそのまま膝を曲げ、腰を下ろしていく。二十四時間近く挿入され続けている恥裂は、あまりにも容易く男根を飲み込み、すぐに奥深くまで亀頭が達する。子宮口に権藤の肉棒を感じ、少女はその場で膝を崩しそうになった。
「ぁあっ、ぁあっ……はーっ、はぁッ……」
「おい、今の自分がどんな状況か、皆に教えてやれよ」
「い、今……ご主人様のおちん×んと……わ、私のおま×この奥……子宮の入り口が、キス……しちゃってます……」
「へへ、上出来だ。やればできるじゃねえかよ。ご褒美に脚は支えておいてやる。頑張れよ」
「あ……ありがとうございます……」
 少女は結合部を見せつけるようにして、蟹股の状態で腰を上下に振る。広々とした室内練習場の中で、瞬く間に男女の交わる水音が響き始めていた。
「はぁっ、はひっ、ひっ、ぁあっ……はっ、はぁあっ……んんッ!」
 剣道の練習を終えた身体は疲弊しきっていたが、朱美は必死に権藤の肉棒を刺激した。大量の愛液で湿った肉壺が、吸い付くように権藤の鉄棒を咥えている。蠕動する膣壁からは腰が蕩けるような肉悦が広がって、朱美の顔を喜悦と苦悶に歪めさせた。
(く、そ……どう動いても、快感が込み上げてくる……感じたくなんて、ないのに……)
 上下に腰を跳ねさせるたび、密着した粘膜が甘美な摩擦熱で燃える。だが肉悦に顔をしかめているのは朱美だけではなかった。権藤の眉間にも皺が寄り、男は忙しなく息を継いでいる。
(こいつも……こんな顔をするのか……私のココ、そんなに気持ち良いのだろうか……)
 大男が苦悶の表情を浮かべるのを見て、不思議と朱美の中に別の感情が芽生えてしまう。女に生まれたことが嫌だった。そして今、女体の所為で、余計に男たちから嬲られている。想像しうる限り最悪の状況だろう。
 だが朱美の裸体を見て興奮し、性行為によって欲望の塊を吐き出すほどには、男たちはこの肉体に欲情しているのだ。その現実が、少女の心をざわつかせる。
(ち、違う……私は嫌なんだ。こんなことしたくない……こいつらの悦ぶ顔なんて、見たくない……! これは仕方なく、否応なしに繋がっているだけだ!)
 女としての充足感を覚えそうになっている事実を振り払い、朱美は腰を振ることに集中する。とにかく、男を射精させなければ。この姿勢はそう長くは持たない。
 それに何より、獰猛な形をした王冠部が内側を抉るたびに、意識が飛びそうなほど心地好いのだ。もはや絶頂は目前に迫っている。朱美は汗塗れの腋窩を男たちに晒す無防備な恰好で、必死に腰を上下に振りたくった。
「はぁっ、ぁんっ……ぁあっ、んぅッ……!」
「ふふっ、巧いじゃないか麻比奈……くぅっ、そろそろ、一発目が出そうだ……!」
 権藤の呻き声が、甲高い耳鳴りに混ざって頭の奥に響いてくる。視界が白く明滅し、昨日から何度味わったかも判らない光の奔流が朱美を襲った。
「ぁあっ、イッ……イクッ……ぁあっ、だめっ、イッちゃ……ぁあッ!」
「はぁっ、はっ……よし……出してやる……イけッ、牝犬がッ!」
「イッ、イクッ……イクうッ!」
 亀頭が子宮口をぐっと押し上げた瞬間、肉棒が弾けた。精液が子宮の中に注ぎ込まれ、男根の脈動に合わせて身体を跳ねさせる。お互いの粘膜が痙攣する感覚に、朱美は呆然自失として喘いでいた。背中が反り、唇の端から透明な唾液が伝う。
「よし……身体を起こしてち×ぽを抜け……それから、腋を見せた恰好のまま俺のち×ぽを掃除しろ。判ったな?」
 絶頂後の酩酊感に思考を麻痺させた朱美は、囁かれるがままに腰を浮かせた。少しだけ柔らかくなった肉棒がぬぷんっと抜け、開いた膣穴からびちゃびちゃと黄ばんだ白濁汁が垂れる。牡のミルクは朱美の震えに合わせて揺れ動き、卑猥な粘液糸を伸ばしていた。
「筋の部分を舐めるんだ。残った精液を尿道から搾り取れ。口を窄めて、男を見上げながら啜りあげろ。終わったら使っていただいたご主人様にお礼を言え」
「ふぁい……」
 朱美は膝をつき、腋見せポーズを保ったまま陰茎を素直にしゃぶる。複雑な味と匂いが鼻の奥まで染みわたり、喉に流すたびに胃液が燃えるようだった。
「はむ……んちゅ……んう……」
「このち×ぽがお前を気持ち良くしてくれたんだ。愛おしくなってきただろ?」
 朱美は目を背けることも叶わず、無言のままこくんと頷く。もちろん嘘ではあるが、もはや睥睨する気力など湧いてはこず、見上げろという命令に背くこともできなかった。ただ無言を貫いて肉茎を舐めしゃぶる――それだけしか、できない。
「よし……いいだろう。ふふ、中々に良い使い心地だったぜ」
 権藤が朱美の頭を撫でる。掌から伝わる温かさに、何故か安堵の感情が滲む。その反応に朱美自身が狼狽する。この隷属する立場を受け入れてはならないというのに、甘い性の愉悦を与えられ、心を許しそうになっているというのか。
「おい麻比奈。お礼はどうした? さっき言ったよな?」
「あっ……ありがとう、ございます……」
「よし。それじゃ、一人一人に奉仕していけ。地獄のおま×こスクワットだ。ふふっ、足腰が鍛えられて嬉しいだろう」
「えッ……ま、待ってくれ! あ、ま、待ってください!」
 周囲に立つ男たちを見て、朱美は顔を青くして叫ぶ。昨晩の疲労も残っているうえに、朝から犯された挙句、今は剣道を終えた後なのだ。もはや体力は底をつきかけていた。
「これだけの人数全員なんて、さ、流石に無理です!」
「ったく、仕方ないな。犬がきゃんきゃん我儘言いやがって。じゃあ、次のヤツを満足させられたら、それで終わりにしてやる。おい、準備してやれ」
 権藤の言葉を受けた男が、太い肉茎を屹立させて仰向けに転ぶ。「よぉ、麻比奈ァ……」と黄色い歯を見せて笑う男は、かつて朱美が竹刀で殴った男だった。
「見ろよ。お前に竹刀で殴られた個所の傷がまだ残ってるぜ。この落とし前は付けてもらうからな。竹刀でバンバン人を叩きやがってよォ」
「こ、こんな形で復讐して、嬉しいのか……男なら、正々堂々……」
「お前、相手が権藤さんじゃないからって舐めるなよ。自分の立場が判ってんのか?」
「あ……あぁ……す、すまない……いや、も、申し訳ございません……」
「判ればいいんだよ。ほら、おま×こスクワットだ。ひでぇネーミングだよな。笑っちまうぜ。お前にはお似合いだけどよ」
 口角に泡を浮かせる男に、朱美はよろよろと歩みを寄せる。血が出そうなほど唇を噛みしめ、引き攣りの止まらない脚で不良に跨った。そして自分の膣穴を調整して、汚らわしい肉棒を肉壺で飲み込んでいく。
(うぅううっ、屈辱だ……こんな阿呆にまで、簡単に身体を捧げて……ぅうッ……)
 胸に激しい痛みを覚えても、女の穴は嬉々として肉茎を咥えた。既に射精された膣は蕩けるような心地なのだろう。朱美が腰を落とした瞬間、男は「おほっ!」と唸った。
「こりゃすげぇ! おい権藤さん! こいつ、娼婦として稼がせたらどうですか。このま×こ極上だ! ち×ぽから精液を搾り取ろうとしやがる。ウネウネと肉襞を絡ませて、すぐにでも出ちまいそうだぜ!」
「はぁっ、はっ……貴様……騒がしいぞ……黙って……んぅっ……黙って、できないのか……はぁっ、んぅ……!」
 倒した男に騎乗位をさせられる屈辱で、思わず朱美は口から文句を吐き出してしまう。だが、男は苛立った様子も見せなかった。
「ひひひ……良いねぇ。それでこそヤり甲斐があるってもんだ。よーし、俺を満足させてみろ。良いか? 俺の声に合わせて、おま×こと叫べ」
「は、はぁッ?」
「腰を止めるな牝犬!」
 唾を飛ばしながら叫び、男は腰をクイクイと上下させる。亀頭が精液塗れの子宮口に圧迫感を与えると、どうにも呼気が弾み、目尻が垂れた。
「掛け声に合わせて、いやらしく腰を振りながら、全員に聞こえる声で言うんだ」
「い、嫌だ……そんなの、惨め過ぎるじゃないか……」
「うるせぇ。権藤さんはまだ優しいけどな、俺たち一人一人が、お前に恨みを持ってるってこと忘れんなよ。ほら、スクワットだ! やらねぇと、ここにいる全員分だからな!」
「ぁあっ、ぁっ、判った! 判りましたから! ああっ、うぅううッ……!」
 朱美は慌てて腰を振る。汗ばんだ黒髪が艶を帯びて煌めき、張った乳房が上下に跳ね躍った。官能的な丸い尻が男の太腿に触れ、結合部で跳ねる体液の音と混ざり、淫靡な音を反響させていた。
「ほらほら、いーち、にーい?」
 男が目配せをしてくる。朱美は「お、お……おま……」と、声を喉に閊えさせた。どのタイミングで叫べば良いのか判っても、実行に移すことはできない。あまりに、下品過ぎる。
「ぁあん? 聞こえねぇよ! 風紀委員長を犯してもらいたいのかよ! 牝犬!」
「ご、ごめんなさいっ! 待って……やりますからっ、ちゃんとやりますから……」
「へへ、もう次はねぇからな。いーち、にーい?」
「お、ま……おま、×こぉ……」
「いーち、にーい?」
「お、ま×、こぉッ……うぅっ……」
 一体何が愉快なのか、男たちは唾を飛ばして笑い声をあげる。精液塗れの媚肉でぐじゅっ、ぐびゅっと品のない音を奏でて、朱美は間の抜けた恰好で、馬鹿みたいな叫びを繰り返す。
「もっと大きな声を出せ! 剣道でそんな声出してねぇだろ! おらッ! いち、にー!」
「お、おま×こぉ……っ!」
「いち、にい!」
「おま×こぉっ!」
 朱美は半狂乱に陥ったように叫びながら、豊かな肉体を揺すって性交に及び続けた。情けないだとか、惨めだとか、そういう次元ではない。これでは本当にただの牝犬だ。否、それ以下である。彼らの嘲笑と侮蔑の中で性処理に使われる、ストレス発散のための性玩具――。
「ひゃはははっ! 麻比奈がっ! 麻比奈がおま×こって叫びながら腰振ってやがる! ひひひひっ! ほらほら! いち、にー! いち、にー!」
「おま×こぉっ……おま×こっ……おま×こぉおおッ……ひぅっ、ひぃッ、はぁっ、はひッ……お、おま×こぉ……!」
 叫んで、膣に擦り付けて、馬鹿みたいな顔を晒して。写真や動画をばら撒かれないため。香蓮に被害が及ばないため。そんな理由を付けて、朱美は下品なショーを、脳髄を焼く快感とともに繰り広げるのだった。
「ひっ、イッ……おぉっ、おま×ごッ……おまっ、ぁああっ、おま×ごイグッ……!」
「誰がイッて良いって言ったんだよ! ほら、いちにー!」
「おまぁあっ、おま×ごぁっ、ひぃっ、ぁああっイグッ、おま、おま×ごぉッ……!」
 絶頂しても絶頂しても、朱美は動きを止めることを許されない。全身を汗だくにして奉仕を続けるしかなかった。その後も剣道場には、男たちの狂った笑い声と、悲鳴とも嬌声ともつかない少女の声が、響き続けていた。

(次回更新は5月10日)