人妻孕ませ診療所 若妻、清楚妻、女教師 3
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(ああ……わ、私……一体、何をしているの……どうして、こんなことに……)
本当に現実の出来事なのだろうか。夢ですよ、と言われた方が納得できるだろう。経験人数一人。経験体位は正常位だけ。そんな貞淑過ぎる人妻は今、診察室で膝をつき、全裸で熱心にディルドをしゃぶっていた。
「んうぅう……ふぅっ……ふーっ……んむぅ……んん……」
熱っぽい呻きは、故意に発しているものではない。小さな口で咥え込むには、疑似棒の体積が大き過ぎるのだ。眉間に皺を寄せ、目尻に涙の粒さえ浮かべながら、若妻は鏡に向かって顔を前後させる。
「カリ首や裏筋は敏感だから、刺激を強くし過ぎないようにね。旦那さんのペニスが長いなら、根元を扱きながらフェラチオするのも良いわよ」
「ふぁ、ふあい……んむぅ……ふぅ……」
言われるがまま男根を握り、舌先を凹凸に這わせる。正解かどうかなど判らない。刺激を受けた舌には大量の唾液が分泌され、そこに摩擦運動を加えるものだから、やけに卑猥な音が口の隙間から漏れ出してしまう。
(せめて服を着ておけば……こんな姿、拓弥さんには見せられないよ……)
頬を窄めて樹脂棒を咥える自分の顔は、軽蔑したいほど下品なものだ。鼻孔がしきりにヒクつき、泡立った唾液が顎から糸を引いて垂れている。痛いほど硬く勃起した乳頭や、濡れて毛束になった陰毛が、興奮状態を如実に表していた。
「射精させられそうですか。精液が出た時点で終わりですからね」
「旦那さんのおちん×んだと思って、熱心にご奉仕するのよ」
「んむぅっ、んふぅう……は、はい……んじゅるっ、んぐ……」
聡子の口淫を頭に浮かべて、口腔で疑似ペニスを愛撫する。しかし、かれこれ十分以上は練習を続けているのに、射精の兆候は見えない。
(どうして、なの……早く終わらせて、もう……帰りたいのに……)
射精すれば終わり。終わればこの恥辱からも逃れられる。なのに、肝心の射精が始まってくれない。右手を前後させるペースを速め、より深く熱心に刺激を与えるのだが、口内を満たすのは自分の唾液ばかりである。
「はぁっ、はっ……んふうぅ……じゅる……ど、どうひれ……んむぅ……」
「おかしいですね。ここまで射精に時間が掛かることはないのですが」
「頑張っているのに……なんでかしら……大丈夫? 顎、痺れてない?」
「だ、だいじょうぶれ……んじゅ、んむぅ……」
射精させようとディルドを更に奥へ咥える。しかし亀頭部分が喉に触れた瞬間、恵実は苦痛に呻き、ディルドを吐き出した。唾液の塊が口から溢れ、その場で俯いて咳き込む。
「げほっ……げほげほっ……うぅ……」
「だ、大丈夫? 恵実ちゃん、無理しちゃだめよ?」
「そうですよ。最初からうまくできる人はいませんから。ね?」
励ましの言葉が余計に恵実を苛む。聡子は呆気なく射精させたというのに、自分はこのザマだ。これでは何時間頬張っていたところで意味はないだろう。
(私って、こんなにエッチが下手なの……?)
自分の力量に呆然とする。今まで正しい妻であろうとした。実際、務めは果たしてきただろう。だが、今は己の存在意義にすら疑念を抱く。
フェラチオすら満足にできない女に、妻としての価値などあるのだろうか。
強烈な自責の念に苛まれ、そんな極端な思考にすら陥っていた。
「……恵実ちゃん。フェラチオ、できるようになりたい? 良い方法があるの。ねえ、元田先生? 私のときと同じように、アレをしてくださいます?」
「判りました。少々荒療治ですが、これも雪島さんのためですからね」
聡子の言葉に首肯して、元田がベルトに手を掛ける。男が何をするのか、恵実には全く理解が及ばなかった。呆然とする若妻の前で、医師はカチャカチャと金属音を鳴らし、ベルトを外していく。
「え……元田先生、何して……」
そこでようやく、医師がスラックスを脱いでいる事実を知る。狼狽する恵実に構わず、元田は黒い革のベルトを取り、下着ごとズボンを床に落とした。ぶるんっと顔を出した肉棒の迫力に、恵実は言葉を失ってしまう。
股間から伸びた陰茎は、黒々とした凶悪な風貌をしていた。長さは二十センチ近くあるだろう。夫と比べると差は歴然だ。直径の長さや勃起の角度も違う。特にカリ首の張り具合は尋常ではなく、まるで傘やキノコのようだ。
(な、なんて大きさなの……って、そうじゃなくて!)
呆気に取られていた恵実は、ハッとして我に返る。医師が突然陰茎を露出するなどおかしい。恵実は目を背け、汗の浮いた首を左右に振り乱す。
「い、嫌……! ど、どうして脱ぐんです! しまってください!」
「恵実ちゃん、目を背けてはだめよ。これは練習なの。私も恵実ちゃんと同じように、最初はフェラが下手だったのよ。だけど、元田先生のおちん×んで練習して、夫を悦ばせられるように上達したの」
「そんな……で、でも、他人のペニスを咥えるなんて……」
「これは医療行為ですよ。生の感触で舌遣いを確認して、問題点を見つけるんです。このままでは、実際に性行為に及ぶ際に男性器を傷つけますよ」
「一度セックスに失敗すると、次も怖くなって、セックスレスに陥っちゃうのよ。そうなったら妊娠どころか、夫婦の営みまでなくなるわ」
聡子の言葉は、もはや恵実には脅迫にすら聞こえていた。それでも、他人棒を舐めるなど貞淑な若妻に実行できるはずもない。
だが迷っている間にも、聡子は恵実の両肩にポンと手を置き、身体を押す。男根と鼻先は今にも接触しそうなほどの距離にあった。屹立する肉矛から漂う強烈な牡臭が、困惑する恵実の鼻孔を撫でる。
「恵実ちゃん、勇気を出して。拓弥さんのために、練習を続けましょう?」
「旦那様を悦ばせたいでしょう? さあ、私の治療を受けてください」
前後から二人の声が鼓膜を震わせる。夫のため。練習。悦ばせる。治療。今の自分を肯定する都合の好い言葉ばかりが、頭の中に入ってくる。
(ああ、こんなの……どうすれば良いの……)
躊躇する恵実だが、逃げ場もない。背後では聡子が屈み、目の前には元田が立っているのだ。もはや、恵実に選択肢は残されていない。
「恵実ちゃん、私を信じて? 三分の一でも良いから、フェラしてみましょう?」
そう言って聡子が更に肩を押す。「あっ……」と恵実が短く声を漏らしたときには、唇に亀頭が触れていた。弾力に富んだ熱い先端部が、生々しい匂いと感触を若妻に伝える。
「雪島さん。騙されたと思って、やってみてください」
元田が腰を僅かに突き出す。暖簾をくぐるように、恵実の唇を亀頭が押し退け、汗と小便の匂い漂う男根が侵入してくる。逃げ出したくとも、両肩に置かれた聡子の手と、見下ろす元田の視線が恵実の身体を強張らせていた。
(もう、無理だよ……こんな状況で、断るなんてできない……)
恵実は観念したように目を伏せる。強烈な羞恥と背徳感に襲われる中、恐々としながらも、若妻は他人棒へと舌を伸ばしていった。
「んれろ……んぅ……」
舌で肉棒の側面を撫でる。海綿体の滾りが強まり、ペニスの熱量が増した。先端部からは先走りの汁が分泌され、余計に牡の匂いが強まる。陰毛が頬に擦れるのに不快感を覚えつつも、恵実は丁寧に陰茎へ舌を這わせていく。
(凄い、匂い……それに熱くて……ディルドと、全然違う……)
これは練習。これは治療。自分に言い聞かせて、生臭い男性医の陰茎を、舌先で清めていく。
「ああ、良いですよ雪島さん……凄く上手じゃないですか……陰嚢を手でマッサージしながら舐めていただけると、男性はもっと興奮しますよ……」
「こ、こうでしょうか……んちゅっ……れろ……」
片手で睾丸を揉み、肉茎の周囲を舐めていく。汗の酸味が舌にピリピリと奔る。硬い肉棒をペロペロと舐めていると、下腹部がじんわりと熱を帯びた。
(変な気分……ワンちゃんみたいに、男の人のアソコを舐めてるんだ……)
「おぉぉっ……おほっ……」
裏筋に舌先が触れた瞬間、元田が好色に塗れた声を漏らす。
「すみません、変な声が出てしまいました……雪島さんの舌遣いが、良い具合なもので……ではそろそろ、口に咥えていきましょう……」
元田が腰の向きを調整し、恵実の眼前にペニスを突き出す。先端部からぷくりと透明な雫が顔を出し、ねっとりと床に垂れていた。今になって後戻りもできず、恵実は艶を帯びた唇を広げ、丸みのある亀頭を咥え込んでいった。
「んむぅう……ふぅ……んんぅ……」
小便。精液。汗。三つの悪臭が混じった肉棒が、口腔へと侵入を果たしてくる。鼻へ突き抜ける匂いは最悪としか言いようがない。それでも火傷しそうなほど熱い肉柱を、四分の一ほど口に含んだ。
「おおぉお……おぉっ、す、凄い……気持ち良いですよ……」
医師の恍惚とした声が頭上に響き、奇妙な昂揚感に頭が霞む。排尿器官を口に入れることが、こんなにも劣情を煽るものとは考えもしなかった。匂いと味と熱が、口腔から全身に伝播して、若い女体に情欲の火を灯す。
「歯を立てないように舐めて……前後に顔を動かしながら……妊娠するためには、必要なことですからね……何も、やましくはないですからね……?」
「んむぅ……ふぁい……んじゅるっ、ちゅっ……んふぅ、んん……」
肉竿の根元を手で扱きつつ、口に作った唾液の溜まりで亀頭を覆い、舌を這わせる。恵実は元田を見上げつつ、ペニスの脈動に意識を向ける。
(気持ち良い、みたい……私、ちゃんとできてるんだ……)
元田から余裕のない声が漏れると、それだけで心音が大きくなる。恵実の股間からは女の果汁が伝い落ちて、膝の辺りまで熱い粘液で濡れていた。
「はぁっ……良いですよ、その調子……おぉ……完璧ですよ……この段階で、ここまで……んぁっ、で、出そうになってる、くらいです……うっ……」
「ひょう、れすか……んむぅっ……うれひい、です……んじゅるっ……」
エラの裏側を舌先で撫で、管から汁を啜り、飲み下す。慣れると酸味と苦味も悪くない味に思えた。何より、ここから赤子の種が出るのだ。そう考えると神聖な個所に思え、もっと丁寧に舐めしゃぶることが重要に感じる。
じっとりと汗ばむ若妻からは、当初とは比較にならない濃厚なフェロモンが放たれていた。元田の吐精欲も限界が近いのだろう。短く息を継いで、自ら腰を小さく前後させている。
(ああ……そろそろ、出そうなんだ……ど、どうしたら良いんだろう……)
「そのまま、口の中で受け止めてあげて。愛しい人の精液なら、飲めるわよね?」
若妻はコクコクと首肯し、ぐっびゅぐっびゅと淫靡な音を鳴らして顔を前後させた。出る──そう確信した瞬間、男は腰を突き出して、肉管を弾けさせた。
「おぉおおおっ……おおぉっ、で、出るっ……ぉおお……!」
「んんッ……んぅうう……んむぅ、んぐっ、むふぅう……!」
陰茎が口内で暴れ回り、鈴口から白濁液を噴出する。極限まで張った亀頭が、口裏や頬裏を叩き、精液を撒き散らした。
(ああ……す、凄く、たくさん出てる……私の中に、精液が……!)
青臭い匂いが喉から鼻に抜ける。噎せそうになるのを堪え、肉棒を口に含んだまま、なんとか喉の筋肉を上下させる。精液は喉の粘膜を撫で、引っかかりながら、奥へと流れていった。
「んぐぅっ、んふぅ……ふぅっ、ん……ぶはぁっ、はっ……はーっ……」
精液を飲み干し、萎えた陰茎から口を離す。白濁した液体が亀頭と唇に橋を架けた。栗の花に似た匂いが広がっていく。残った精液を唾液で薄め、恵実は他人の子種を胃へと流し込んでいった。
「ああ……素晴らしいフェラチオでした……もう、夢見心地ですよ……」
「最高だったわ、恵実ちゃん。私のときよりずっと良かったもの」
二人の『先生』が恵実にニコリと微笑む。恵実の胸には不思議な充足感が滲んでいた。達成感と言い換えても良いだろうか。今までの不妊治療では得られなかった、確かな手応えと喜びが、人妻の中に広がる。
それがどれほど歪な感情か、淑女たる若妻は、気づいてもいないのだった。
(次回更新は8月31日です)