戻る

古風でいやらしい三人の未亡人 3

3 性教育

 

(あれだけ放ったのに、鉄の棒のようにまだカチカチなのね……こんなに強い性欲をずっと我慢させていて、本当にごめんなさい)

 手のひらに伝わる雄々しい硬直は、いまだにピクンピクンと脈打っている。

 康隆が二十歳になるまで恋人の影を感じさせないようにしていることは、義理の母といえども、気配で察することができた。

(私のことをそんなに大事に思ってくれているなんて)

 康隆は父親譲りの細面で、ひいき目なしに美形の部類に入る。

(気をつかって、彼女がいないフリをしていると思っていたのに……まさか)

 自分のことを、大事に心に抱きつづけてくれているだけでもうれしいのに、勇気をもって告白してくれたことに、涙があふれそうになる。

 夫が亡くなって五年間、知らず知らずのうちに、息子を男として頼っていた。

 もともと実和子は実際の年齢より若く見られる。康隆とふたりで買い物していると、目撃した康隆の友人に恋人だと間違えられるほどだ。

 そのとき、口の悪い友人にひやかされても、照れることなく、母親だと紹介してくれる姿に、胸がきゅんとしたことをおぼえている。

 いま思えば、夫に先立たれ、ひとりになってしまった女を守ろうと、康隆も懸命だったのだろう。

(ありがとう、康隆さん……本当に……私、あなたに恩返ししてあげたい)

 目尻に溜まった涙を二の腕でぬぐうと、自分とちゃんと向き合うようにと、康隆をうながす。

「不勉強でごめんなさい……年ごろの男の子って一回だけじゃ、満足できないんですよね……目をつぶってください」

「え?……目をつぶるって?……」

 言われた通りに康隆は目をつぶると、実和子はふうっと大きく息をつく。

 ふたたび康隆の太幹に指を添え、ぽてっとした朱唇を亀頭に向けてゆっくり口づけていく。

「は、はううっ……え! こ、これって」

「目をつぶっていてください、私だって恥ずかしいんですよ」

 太棹から一瞬唇を離し、熱い吐息とともに、そう言葉をこぼす。

 羞恥で頬を紅潮させ、透けるように白かった首筋もほんのりと染まる。

 カリ首を舌でちょんと刺激し、まるで自分の頬を沿わせるように茎肌を滑りおりていく。

(さっき発射したときの精液にまみれて、すごくエッチな匂いですよ)

「ああっ、実和子さん、なにをしているんですか? まさか、フェ、フェラチオを……すごいっ、オチン×ンが、気持ちよすぎます」

 感動してくれている康隆に安心しながら、実和子は口戯をさらにほどこしていく。

 すぼめた唇でカリ首を集中的に締めつけて上下に動かし、右手は唾液と粘液を潤滑液にしソフトタッチでこすることをやめない。

「康隆さん、気持ちよくなってくれていますか?」

「くうう、あああ、やわらかくて、熱くて、どうにかなっちゃいそうだ」

(オチン×ンを舐めているだけで、こんなに身体の芯まで熱くなるなんて。知らなかったわ……あんっ)

 いくら目を閉じているとはいえ、康隆の顔を確認することは恥ずかしい。

 結果、目の前の偉容に唇を捧げ、一心不乱にフェラチオをほどこしていく。

(こんなにヒクヒクと脈打って……ちょっとしょっぱくて、すごく熱い……)

 そのとき、ビクンと、輸精管に精液が送りこまれ、肉棒が軽く跳ねた。

 瞬間、牡幹から口が離れ、思わず声をあげ、康隆の顔を見上げてしまう。

「あうっ……康隆さん」

「えっ、実和子さん……」

 呼びかけられ見開かれた瞳と瞳が衝突した。

「いやっ、み、見ないで、康隆さん。私、すごく、は、恥ずかしいです」

 実和子を見下ろす格好の康隆は、それでも視線をはずそうとしなかった。

「ああ、実和子さんが僕のオチン×ンをしゃぶってくれているなんて……夢みたいですっ、ああっ」

 康隆の言葉をさえぎろうと、実和子は若勃起への奉仕を再開させた。

 茎肌をこすりたてながら亀頭を唇に含んで吸い上げる。バキュームフェラだ。

「実和子さんの肌、すごく真っ赤になっています……ああ、そこっ、すごくいいです、ああっ」

 康隆のその言葉を聞いた瞬間、実和子は体温がさらにあがったような気がした。

(こんな姿、男の方に初めて見られています……熱い、身体がとろけそう)

 康隆は興奮に駆られながらも、口唇奉仕をしている実和子から目を離していない。

 羞恥で唇と手筒の動きに力がこもった。

「ああ、実和子さん、だめぇ、このままじゃ、僕、僕、イッちゃう、イク」

 康隆の言葉に呼応するように加速度をつけて扱きあげていく。

(いいのよ、康隆さん、出して、実和子のお口にいっぱいザーメン出して)

「うおおおっ、い、い、イキますっ!」

 脈動をつづける肉棒が実和子の口腔を叩きながら、大量の白濁を吐きだした。甘酸っぱい青い匂いが口内に満たされ、嗅覚を刺激する。

 蠢きがおさまると、肉棒を唇できゅうっとしぼりあげ、実和子はコクンと胃の腑に白濁を落とし込んだ。

 

 

(僕は、まだ夢を見ているんじゃないか。まさか実和子さんと、こんなエッチなことをしているなんて)

 二度目の放出を終え、あぐらを崩したような状態で荒い息を弾ませる康隆。

 目の前には、思春期のすべてを捧げたと言っても過言ではない義母、実和子が胸と股間を恥ずかしげに隠しながら、脚を横に流して座っていた。

 手で覆われてはいるものの、豊満な乳房の稜線、美しくくびれた腰、むっちりと張りだす臀丘、綺麗に整えられた逆三角形の下草はあらわになっている。

(実和子さん、凜とした和服姿の下に、こんなスタイルのよい肢体を隠していたのか)

 父親が亡くなってからの間、何度、義母のことを思いオナニーしただろうか。

 葬儀の夜、抱きしめられたときに感じたやわらかさはひとときも忘れたことはなかった。してはいけないと思いながらも、義母のタンスから下着をかすめ取り、自涜にふけったことも数知れない。

(そうか、実和子さん、僕の思いに気がついていたんだ、それで……)

 いっしょに暮らすなかで、実和子の言葉の端々に浮かんでいた康隆への気遣いは、康隆が竜聖派の跡取りだという思いからだけではなかったのだ。

「ありがとう、実和子さん、あっ」

 心のなかの声が思わず外に出てしまう。

 戸惑いの表情を見せる康隆を見て、緊張感が解けたのか、実和子も顔をほころばせた。

「もう、なんですか、康隆さんったら。水くさいですわ」

「ご、ごめんなさい……ぼ、僕が、実和子さんのことを好きなの、知っていたんですね」

「ふふっ、もちろんよ。康隆さんのことはぜんぶ知りたかったんですもの」

 一糸まとわぬ姿の康隆を直視するのがいまだに恥ずかしいようで、チラリチラリとこちらを見ながら、言葉を紡いでいく。

「でも、康隆さんは、私の気持ちを、まだよくご存じではないようですわね。ありがとうを言うのは、まだ早いのではないですか?」

 そろえられていた実和子の脚がゆっくりと動きだした。

 康隆に対面し体育座りになり、膝をつけたまま足先を左右に滑らせていく。

(そ、そのまま動くと、ああああ、そんな……)

 康隆の視線は、ふともも裏の真下の部分に釘付けとなった。

 生え萌える下草の薄くなったところに、うっすらと縦筋が見える。脚を開いたせいで、縦筋の中心部が少しだけ開いていた。

(み、実和子さんのオマ×コ……)

「お願いします、そんなにじろじろ見ないでください。康隆さん、手を……」

「え? 手、ですか」

 実和子は康隆の指をそっと覆うと、人差し指を「1」の格好に立てさせていく。

(ま、まさか、僕の指で!)

「ここからは、康隆さんの番ですよ。ゆっくり、指を入れてきてください」

 人差し指が、大陰唇にピトリと添えられる。

 かすかに触れただけなのに、プリンのような弾力が伝わってくる。

(や、やわらかい。女の人のオマ×コってこんなにやわらかいんだ)

「い、いいんですか、実和子さん」

 いつのまにか羞恥のあまり目を閉じている実和子の顔に、康隆は語りかける。

 コクンと、少女のように実和子はうなずいた。

「いきますっ」

 康隆は覚悟を決めると、指を膣洞へと進めていく。

「あ、ああああんっ」

 実和子がひときわ高い声をあげた。

 入れるときはきつさを感じて、挿入が難しいとさえ思えた女陰だが、力を入れて押しこんだ先は、ぬるぬるとした液体で指がとろけそうなほど気持ちよい感触だった。

「ゆ、指の根元は締めつけられているのに、指先はあたたかい……こ、これって、濡れているってことですか」

「康隆さん、そんな恥ずかしいことを言うのは、お、おやめくださいっ」

「だ、だってこれって、ねえ、実和子さん、そうなんでしょっ」

 女陰に刺さった指先を、ゆるやかに出しては入れるたびに、蜜襞が指肌に絡みついてくるのがわかった。

「ああっ、そんな、動かすなんて……でも、すごく気持ちいいですわ」

(やっぱり濡れていたんだ! 実和子さんも興奮していたんだ)

 抜き差しするごとに、膣口が指を何段にもきつく締めつけてくる。

 指の先、根元を、ねぶりつくすように膣襞が密着してくるのだ。

(こ、ここに、オチン×ンを入れたら、どれだけ気持ちいいんだろう)

 実和子の臍の裏側に当たるところがざらざらしている。

「あ、そこ……だめ、だめですっ……私、すごくよくなってしまって、ああっ、いいの、ああ、すごい、すごいわ」

(これがGスポットなんだ、よしっ)

 康隆は実和子の膣中から愛液で滑った指先で、集中的に攻撃を仕掛ける。

 腕をひねり、指腹がざらざらしたところに当たるように、小刻みに動かす。

「ああっ、だめっ、だめっ……そこ、おかしくなってしまいますっ」

 実和子はお尻で座っていることもできず、浴室の床に仰向けになってしまう。

(す、すごい……ここを刺激するたびに、締めつけが強くなっていく。指がちぎれそうな、くらいに……)

「ここですかっ、ここが気持ちいいんですか」

 人差し指を中指に変え、Gスポットに当たる面積を増やしていく。

 第一関節を高速で動かすと、膣奥からどっと愛液があふれだし、なめらかさがどんどん増していった。

「もっと、もっと気持ちよくなってください、実和子さん。好きですっ」

「ああっ、私もよ、康隆さん、好きです、大好きです……駄目、だめ、私、イク、イッてしまいますっ」

 絶頂の嬌声とともに、実和子の下半身のみがビクンビクンと跳ねあがった。

「お、お願いです、実和子さんのオマ×コに、僕、入れたいですっ」

 緊張のあまりボリュームがわからず、思いがけないほど大きい声が浴室に響いた。

 

 

(次回更新は8月31日です)