熟女おもてなし温泉

著者: 高岡智空

本販売日:2025/06/23

電子版配信日:2025/07/04

本定価:935円(税込)

電子版定価:935円(税込)

ISBN:978-4-8296-4807-0

「ほ~らぁ、挿入されたばっかりでイカせてあげる」
青年の腰に跨がり、絞り出すようにくねる熟尻。
欲求不満の女性客を接待する公共風俗温泉で、
マダムたちへの奉仕を命じられた痴域淫行課の新人職員。
淫乱な美熟女、資産家の未亡人、叔母と従妹……
貴女の溜まっている性欲、スッキリ解消させます!

目次

プロローグ ようこそ、痴域淫行課へ

第一章 初めての接待は上品なご婦人

幕間 淫らな業務指導

第二章 露天風呂で未亡人と「竿洗い」

幕間 足コキで仕事の振り返り

第三章 熟女姉妹に弄ばれて食べられる

幕間 ご褒美は潮噴きで

第四章 母娘丼をたっぷりと召し上がれ

本編の一部を立読み

プロローグ ようこそ、痴域淫行課へ

 その日、X県X市の市役所では、新人職員に対し、詳細を伏せられた面接がおこなわれていた。
 とはいえ、対象は全員ではない。
「それでは、氏名と……先日の、適性試験の結果を申告してちょうだい」
「は、はい、羽山蒼大です。適性試験は……百点、でした」
 面接官──噂では、新設される部署の課長だという女性からの問いに、蒼大はおずおずと答える。
 今回の面接は、事前に受けた適性試験の結果で、一定の点数を取得した者が対象とされていた。
 百点の蒼大は文句なしの選出──かと思われたが、実際のテストは、百二十点満点だったという。
 そして、満点の職員は選ばれていなかった。
 とりとめのない質問と回答、そんな面接の合間に、蒼大はその理由について聞いてみるが──。
「ああ、それは──完成しているから、ね」
 満点の人物が選ばれなかったことについて、面接官はそう答える。
「クセがついている、というべきかしらね。ようするに、その二十点は、取ってはいけなかった分、ということよ」
 面接官は、ほかに四人。いずれも、新部署の職員とのことだ。
 全員が女性で、それぞれが、少なくとも十年以上は勤めている。
 その彼女たちは、おそらく課長であろう女性の言葉に、なにか含みのある笑みを浮かべていた。
「それは……僕には伸びしろがある、といった意味でしょうか」
「おおむね、そういうことね。あるいは、変化の余地かしら……いずれにせよ、柔軟な対応ができると判断したわ」
 面接に呼ばれたことからも、褒められたものと思っていいだろう。
「期待しているわよ、羽山蒼大くん」
「は、はいっ、ありがとうございますっ……」
 それぞれの面接官が、手元のメモやノートに、なにかしら記入している。
 時折、その視線が蒼大のほうへ向かっては、顔から肩へ、そして腰へと、体格をなぞるようにすべっていた。
 ある一点を見るときなど、食い入るように、時間が止まったかのように、まるで動かずに凝視してさえいる。
 もっとも蒼大は、この面接の意図を気にしていたこともあり、そうした面接官たちの反応には、気づいていなかったが。
「あの、ところで……この面接は、どういった目的のものなんでしょうか」
 やがて意を決し、蒼大がそう切りだすと、先ほどまでと変わらず、推定課長の女性が口を開く。
「色々と、噂が流れているようね。ただこれは、非常にデリケートな機密だから……配属の決まった職員にしか、伝えられないことなの」
 そう言って彼女は、タイトなミニスカートから覗く美脚を、見せつけるように組み換え、薄く微笑んだ。
「あなたが承諾するなら、聞く資格はあるけど──どうする?」
 レンズの細い眼鏡の奥で、切れ長の瞳が妖しい光を浮かべる。
 その光に不穏な気配を感じながらも、蒼大は、小さくうなずいていた。
 職員の数が少ない、新部署に配属されれば、よその課で耳にするような、出世の順番待ちとは無縁だろう──。
 そんな栄転や打算も頭にはあったが、蒼大がそこへの配属を希望するのは、目の前の女性──この面接官が上司になると、期待したからだ。
(島宮、紗理奈さん……元々は県庁で、次長にまでなった人……)
 面接を受ける前から、彼女のことは知っていた。
 不祥事などがあったわけではなく、市民の生活や、サービスにたずさわることを希望し、市役所に転属してきたという。
 転属早々に、部長クラスを任されるのではと噂にもなったが、そうはならなかった。
 もちろん、企業に対応することが多い県庁と、市民に対応することが多い市役所では、過去の経験が活用できないこともある。
 ゆえに、初期から大きな役職を任せることはできなかった──。
 そういう見方もあるが、実際には、それらの理由がすべて、この新部署にあるとしたら──。
(そんな場所で、こんなすごい人と働けるなら……それだけで、ものすごく成長できるんじゃないか──)
 前例のないことを始めるのに、市役所のフットワークは重いとされている。
 そんな職場で、新しい部署に配属されるのは、やや博打かもしれない。
 けれど蒼大は、たしかな実績を持つ島宮女史を信じたのだ。
「──もし、本当に。新しい部署が作られるなら、そちらでお世話になりたいと思っています。島宮さんの下で、働かせてください」
 名前を口にしたことで、余裕を見せていた彼女の顔が、ほんの少し、驚いたような雰囲気を見せた。
 けれど、それも一瞬のこと。
 彼女の表情は、おだやかな笑みに戻っていた。
「そうまで言ってくれるなら、本決まりでよさそうね」
 女史はそう口にすると、書面を挟んだファイルを、別の女性に渡す。
 おそらく、蒼大に記入させる、誓約書のようなものだろう。
 やはりそうだったのか、受け取った女性職員のひとりが、中を確認しつつ、蒼大に手渡してきた。
「──ようこそ。痴域淫行課へ」
 ファイルを受け取ると同時、島宮女史が告げる。
「地域、振興課……?」
 そう聞こえた気がするが、気のせいだろうか。
 そんな名前の部署は、すでにあったはずだが──。
「ふふ、振興じゃないわ。淫行よ、淫行」
(えっ……いま、淫行って? いや、まさか──そんなわけ……)
 そう思いながら、蒼大は受け取ったファイルを見やり──。
『部外秘 痴域淫行課』
「えっ」
 その表題を目にし、凍りつくのだった。

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