本販売日:2025/08/08
電子版配信日:2025/08/15
本定価:1,804円(税込)
電子版定価:1,804円(税込)
ISBN:978-4-8296-7950-0
ひとつ屋根の下、青狼の手で禁忌劇が幕開く!
全裸緊縛、喉奥フェラ……前も後ろも嬲られた果て、
熟尻を掲げ、息子の肉棒をせがむ二人の母。
淫獣たちが啼く寝室は悪魔の園か、快楽の檻か!
最狂作家・田沼淳一が描く禁断の母子世界!
『実母・遙香【禁鎖】』
プロローグ
第一章 覆された姉弟関係
第二章 牝姉への階段
第三章 地獄のダブル破瓜
第四章 真夜中の強制結合
第五章 身代わりの母子交尾
第六章 すべての秘孔を犯されて
第七章 母と息子・運命の金曜日
第八章 磔にされた36歳
第九章 寝室・完全支配
第十章 実母と姉弟・淫獣の群れ
エピローグ
『実母・佳織【禁檻】』
プロローグ 美母姉弟と女家庭教師
第一章 淫獣の家に迷い込んだ獲物
第二章 屈服していく清純な女体
第三章 エスカレートする特別授業
第四章 すべてを奪われた名門女子大生
第五章 七人の青狼、嬲姦包囲網
第六章 どこまでも白濁を注がれて
第七章 悪魔の24時間調教
第八章 実母と少年・姦淫前夜
第九章 甘すぎる禁忌の果実
エピローグ 狂おしき愛の行方
本編の一部を立読み
プロローグ
休日を目前にした土曜日のことだった。
「和希。お前の姉さん、相変わらず綺麗だよなぁ……」
友人は朝からウットリした表情で語りかけてきた。
「なんだよ友和」
不意のことに驚いた少年は、ぎくりとしながら答えた。
「お前、お姉様の話になると、急にぎくしゃくしだすよな」
和希はシスコンなんじゃないのか? 笑いながら茶化した友人は、そんなことはないと気色ばむこちらを無視して、上機嫌に言葉を続けた。
「けさ久しぶりに見かけたんだけど、相変わらず素敵だったよ。卒業する前の、生徒会長をやっていた頃の制服姿も凜々しくてよかったけど、今の清楚なお嬢様スタイルも堪らなくいいよなぁ……お化粧してるせいか、なんか大人びてさ、美しさにも磨きが掛かってさ、もう、眩しいくらいだったよ。上品な雰囲気なんか、さすが名門大学に通う女子大生って感じでさぁ……」
友人は崇拝する口振りで姉の容姿を描写し始めた。
艶やかな煌めきを放つ、背中まで伸ばされた漆黒のロングヘアーをサラサラと靡かせ、オフホワイトのブラウスと、チャコールのストレートロングスカートを身に纏った姉が、お嬢様然でしなやかに歩く姿をだ。
スレンダーなシルエットであるが、胸元は大きく盛りあがり、細く括れたウエストとのギャップで、ヒップも張り詰めた充実感を与えてくれた。などと、余計なことまで……。
「おい、友和……」
辟易した顔を見せる和希に、友人はスマンと素直に謝ったが、続けて、
「しかも今日は、お姉様の方から僕に近寄ってくれて、その時、ウットリするほど甘くていい香りがしてさぁ……しかもだよ、あの麗しい声で『和希のお友達ですね。いつも弟と仲良くしてくれてありがとう』なんて言葉をかけてくれて『出来の悪い弟がご迷惑をかけてないですか?』なんて気遣いしてくれてさ。ほんと、知的で、凜としていて、それでいて優しくて、僕の永遠の憧れだよ……」
まるでアイドルが話しかけてきたみたいに、周囲の視線も一斉に集まって、恥ずかしくも誇らしく、緊張してしまったと告白した。
あー。もうわかったよ。少年はうんざりして心の中で答え、今にも、あぁ、深雪様……とか言いだしそうな友人の顔から目を逸らした。
確かに姉の深雪は才色兼備の美女である。弟の目から見てもそう思う。
小作りな卵形に整った輪郭、知性を感じさせる丸く秀でた額、プライドを感じさせるスッと通った鼻筋、長い睫とクッキリとした二重まぶたに囲まれた瞳は、黒翡翠を嵌めこんだように青みがかって見えるほど深い黒の輝きが印象的だ。姉はまさに純然たる美女であり、下手な男性だと近寄ることすら許されない、無機質な冷たさと隙のなさを感じさせるほどなのだ。
しかも自分が通っている学園を昨年卒業した一年先輩で、卓越した美貌と、超一流大学に優秀な成績で合格した知性とで伝説の美女になっている。
弟である和希も姉に似た端正な美男子で、たくましい肉体と抜群の運動神経、そして、優秀な成績を収めている文武両道を行く男子生徒ではあるが、事あるごとに姉と比較され、結局は彼女の弟としてしか見てもらえない。
卒業した今でも在校生に友和のようなファンが多い。しかし、同級生達が抱いている評価は、姉の上っ面しか見てないものだ。和希は、家で姉に受けている仕打ちをぶちまけてしまいたかったができなかった。たくましく成長した今でも、それほど姉が怖いのだ。
「僕、和希の姉さんみたいな人と一緒に暮らしたい……」
友人が夢見るような目つきで言うのを聞き、
これだから女の本性を知らない童貞野郎は嫌なんだ……あんなのと暮らしたら、とんでもない目に遭わされて終わりだぞッ?
そう毒づきたくなるのを抑えこむのに必死だった。和希は姉によって、付き合っていた女生徒と無理やり別れさせられたのだ。童貞だった自分に処女を捧げてくれた、可愛らしい女の子だったのだが。
そして昨日も……少年は記憶が連動して、昨夜のことを思いだした。
同性でさえ羨むボディーバランスの、いったいどこを痩せさせようというのかわからないが、ダイエットをしているせいだろう、些細なことで姉の悋気に触れてしまったのだ。
「こんな成績で、私の弟だなんて、恥ずかしいわッ!!」
雷鳴のような罵声を浴びせられた。虫の居所が悪い時の、雷雲を纏ったような姉のピリピリとした雰囲気は少年を怯えさせるのに充分だった。
今回も内実はそんなにひどい点数だった訳ではない。いや、むしろ、普通なら褒められて然るべき点数だった。数点の差で学年二位だったのだから。
しかし、姉は容赦しなかった。自分の弟が他の生徒に負けたのが許せなかったのだろう。相手は友人でありライバルの友和であった。
それで今朝は偶然を装って待ち伏せ、友和に声をかけたのだとも推察できる。
あの姉なら有り得ると思う。別に何をする訳ではないが、弟を負かして自分の顔にドロを塗った相手の顔を、じっくり見てやろうと思ったのだろう。
ただそれだけなのだが、姉とはそういう人間なのだ。
友和は姉目当てで何度か家にも来ているが、深雪は羽虫程度の認識しか持っていない弟の友人になどかまけてはいなかった。
確かに、出会ってしまったら持ち前の外ヅラのよさで挨拶ぐらいはしてくれたが、意識や記憶には残っていないだろう。
その後和希は姉を臨時講師とした勉強を深夜までやらされた。
和希も青年と言っていいほどたくましく成長したのだ。今喧嘩すれば体力的には勝てるかも知れない。しかし、少年には想像もつかなかった。
幼い頃からの姉には勝てないといった先入観で、反抗する前から位負けしてしまっているのだから、我ながら情けないと少年は思った。
昨夜は「もうそこらへんで許してあげなさい……」と、息子の部屋に入ってきた母、遙香の言葉でようやく解放された和希だった。
「仕方がないわね……和希、これからはキチンと勉強しなさいよッ!! いいこと? 一日十時間は自習するのよ。もしこの『約束』を破ったら『罰』を与えるから、覚悟しておきなさいッ!!」
一方的に押しつけるのは『約束』ではなくて『命令』だろう……。
俯きながらも心の中で突っこむ和希を後目に「今度手を抜いたら許さなくてよッ」と捨て台詞を残して、姉もしぶしぶ部屋から出ていった。
さすがの姉も母には逆らわないのだ。
時折、おっとりした母に「まったくお母さんたら……」なんて意見をするが、反抗などではない。それどころか、同性として母に憧れてすらいるのだから。
和希はほっとすると共に、救い主である美しい母に見とれていた。
心配そうな表情を浮かべた遙香の、二十代中頃で通じる若々しくも可憐な美貌は、とても三十六歳とは思えず、名門大学に入学した娘の深雪と『姉妹』に間違えられるほどだ。
目鼻立ちのクッキリとした小作りな卵形に纏まった顔立ちもそうだが、背中まで伸ばした艶やかな黒髪を一本の三つ編みに纏めた姿も愛らしく、エプロンの下、薄手のピンクニットのセーターと水色のロングスカートを着用してキッチンに立っていた今朝の姿は『現役の姉よりも現役らしい』お嬢様女子大生に見えてしまった。
しかも、清楚な衣類に包まれた女体は、スラリと長い四肢や細い首筋、小作りな顔のせいで、一見すると華奢でスレンダーなシルエットに見えるが、実はグラマラスなグラビアアイドル顔負けの肉感的なプロポーションを誇っているのだ。
和希は知っていた。横目で盗み見た母の胸元を押しあげる乳房は、二人の子供を産んだにもかかわらず、ズッシリと重そうな質感に満ち、Eカップのボリュームで布地を高く押しあげ、グイッと突きだされて柔らかそうに揺れていることを。
その下では、六十センチにまで引き締められて、数字以上に細く括れて見えるウエストがあり、そこから急激に張りだした九十センチ超のヒップが、爆発的なボリュームでムッチリと盛りあがり、美しい逆ハート形を描いてスカートをグッと押しあげているのだと。
和希が母のサイズを知っているのは、脱衣籠から下着を盗みだしたことがあるためだ。
たった一度のことだが、美母のパンティーが放つ甘い香りを嗅ぎながら、母を犯す妄想でしたオナニーは、禁忌感も伴って、それまでで最高の興奮を少年に与えていた。
若くして結婚し、夫しか男を知らず、その蠱惑的な肉体や、可憐な美貌を意識したことがない遙香自身は想像もしていないだろう。
実は年頃である息子の和希ですら欲情して、毎夜してしまう自分を慰める行為の主演女優に自分を選んでいるほど、自分が罪深い魅力に満ちていることなど。
遙香の貞淑で慎み深い、おっとりした性格ならば知る由もないのだが、毎夜、愛しい実の息子の頭の中で破廉恥なことをさせられていることなど。
息子にとっての理想の女性、美しすぎる母遙香の存在に、少年が持つ劣情の欲求は限界まで高まっていた。
「カズちゃん、どうしたの?」
愛らしく小首を傾げて囁く美母の麗しさに、抱きしめて押し倒してしまいたい衝動を、和希は必死に抑えこんだ。少年は、一人の男として、美しき母を愛し、欲情してしまっているのだ。
「和希、姉さんを悪く思わないでね。深雪は出張がちな父さんの代わりに和希を見てあげているつもりなのよ……」
少年は、それは違うだろう……と思いながらも頷いた。姉が自分に当たるのは、外ヅラをよくしすぎて溜まったフラストレーションを解放しているだけなのだから。
でも、優しい母はそう思ってもいないだろう。
そっと肩に触れてきた母のしなやかな指の感触が少年の心をときめかせた。
美母から放たれる甘い香りが、鼻腔に満ちて陶然とさせた。