「お兄ちゃん、約束して……世界で一番、冬香が大事だって」桜の木の下、再会した生き別れの妹 初めて交わすキスは禁忌の味 「痛いけど……やめないで、今はお兄ちゃんと一つになりたい」涙を浮かべた冬香の笑顔が愛しくて切なくて
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★淫靡なKiss……
ファーストキスなのに、と思った。恭介の顔が浮かぶ。
一生懸命に口を閉じようとした。
由加里の指が、青いブラの隙間に忍びこんだ。慣れた手つきだった。手の甲でブラを持ちあげるようにして、由加里の手指が侵入してくる。
二本の指が、歩くような動きで冬香の薄い乳房をのぼっていく。そして、乳首のまわりを円を描いて、二本の指がダンスした。
「ふぁ!」
身体を電流が走り、思わず口が開いてしまう。
その隙を由加里は見逃さない。するっと舌が差しこまれた。
「ん……、は……」
口腔内を、由加里の舌が泳ぐ。冬香の舌を絡めとり、大胆な動きで冬香の頭を恍惚とさせていく。
由加里は存分にディープキスを楽しんだあと、冬香の口から舌を抜き取った。二人の唾液が糸を引いてキラキラと光る。
「わ、わたしたち、女同士ですよ……」
「女同士でも、気持ちいいことは気持ちいいの。それに、女だからあなたをこんなふうに気持ちよくできるのよ」