戴帽式を終え、憧れの白衣をまとった穢れなき乙女が、「天使」に変わった。入院中の姉に清純無垢な笑顔を送り、欲情の視線を寄せる少年にまで、等しく愛情を注ぐ鮎沢香奈。まさか、その純潔を、最愛の姉を、名門病棟に巣くう魔少年に捧げる夜が来ようとは!
本編の一部を立読み
★白衣の天使はその翼を奪われて……
「見ないでっ。見ないでください」
本来、手で隠すべきは大事な部位のはずだが、香奈は羞恥のあまり両手で顔を覆い、かぶりを振りつづけた。
ヘソの上では純白のガーターベルトが輝いていた。
その下で、同じく真っ白なレースをふんだんに使ったパンティが露わになっていた。
穿きこみ部分が少ないタイプで、秘部のふくらみが剥きだしになっている。
そこには、清楚な彼女には似つかわしくない濃く密生した陰毛が浮かびあがっていた。
股布は陰部にぴったりと張りついて、彼女の淫裂の造形をくっきりと浮きださせていた。
「毛の手入れ、していないんだ。いつも患者のを剃ってるくせに」
瑛司はパンティからはみだした陰毛を、手櫛でとかすように撫であげる。
(お願い。夢なら、夢なら醒めて)
香奈はそう思いながら顔を手で覆いつづけた。
とても見ることなどできない。こんな羞恥にまみれた自分の姿など……。
「うあぁっ」
暗闇のなかで股間に指が這いまわる感触が、おぞましく身体に響く。まるで怪物にでも犯されているような気持ちだった。
瑛司は両手で少女の大陰唇を割り開く。
よれて細くなった股布が、性器の全容を隠しきれずになかの様子を垣間見せた。
「へえ、香奈のなか、こんなになってるんだ」