魔王討伐後、勇者は賢者メイドと新婚スローライフを過ごしたい

☆念願の念願の、初体験☆
「いいか、よく見ろ。ヘソの上まであるだろ？　つまり、ここまで届くってことだ。エリスの小さな身体の中に、今からこれを挿入するんだ。怖いか？」
「はい……クライド様……怖いです。こんなに凄いので貫かれたら、私、きっと壊れちゃいます。怖い、凄く怖いです。でもそれ以上に……早く欲しいです！　クライド様、もう焦らさないでください……早く、早く、早く、早く早く早く、おちん×んをください！　初めての挿入で、初めての中出しで、初めての受精したいです！　クライド様の赤ちゃんを孕みたいです！」
　そう。初めてなのだ。
　俺たちは今まで何度もキスをしてきた。互いの性器を手や口で愛撫してきた。
　けれど、まだ本当のセックスを一度もしていない。
　なぜなら俺たちは勇者と賢者で、魔王を倒すという使命があった。
　子供を作ってしまったら、旅を続けることができなくなる。
　だから我慢してきた。触れ合うたびに高まる性欲を無理矢理に押しとどめ、溜め込んできた三年間。
　そのすべてを今ここで爆発させる。
「ああ、俺もこれ以上焦らすのは無理だ」
　ずぶ。
　俺はエリスの可愛らしい割れ目に、凶暴な肉の槍をあてがい、押し込んだ。
　ずぶ、ずぶずぶ。
「あああっ！　クライド様が、クライド様が私の中に、んっ！　入ってくる！　大き、い！　こんなに、凄いなんて……ひゃぁぁぁぁっ！」
　エリスはベッドのシーツを握りしめ、大声を上げた。それは喘ぎ声というより悲鳴だった。
　処女膜を失う、破瓜の傷み。
　指などと比べものにならない大きさの、焼きごてのような異物を受け入れる圧迫感。
　いくら覚悟を決めていても、我慢できるわけがない。
　ペニスの先端が子宮口に触れた。
　俺はそこで一度、動きを止める。
「エリス、大丈夫か？」
「はい……痛いですが……少し慣らせば、平気です」
　彼女は荒い呼吸の合間に言葉を紡ぐ。
　俺は今すぐペニスを動かしたかった。ゴリゴリと擦りつけたかった。
　この力いっぱい握りしめてくる膣圧に身を委ね、熱湯のような蜜をかき混ぜたかった。
　だが、そんなことをしたら大切なエリスが壊れてしまう。
「そうか……」
「あと少しだけ、このまま休ませてください……そうしたら動いても大丈夫になりますから……私、クライド様のおちん×んを全部受け止めることができて幸せです、えへへ」
　エリスは苦しいだろうに、嬉しそうに微笑んだ。
　けれど――。
「なあ……幸せなところ悪いんだが……まだ全部じゃないんだ」