内診台に磔となった患者の前に現われた
令子の出立ちは、女医が見せる姿ではなかった。
はだけた白衣の下は黒いストッキングだけ。
熟れた乳房から、恥毛が覆う肉裂から、
悩ましくも甘い官能的な芳香が立ちのぼる。
性研究という名の淫靡な心地よい治療だ……
れいこ 女医
あきよ(15歳)姉
えりか 女子学生
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鷹見令子は白衣の前をはだけて、真っ白な肌をさらけ出していた。下には何も着けていなかった。黒い、腿までのガーターストッキングを除いて。
豊かで、それでいて張りのある乳房だった。妊娠の経験が無いのは明らかで、大きめの乳暈の中心に、バラ色の乳首がせり出していた。少したるみはあるにしても、ブラジャーを着けずにピンと上向きになっているのは、三十代前半という年齢を考えると見事なものだ。
肌は白く、滑らかで、静脈が青く透けて見える。
「見ていいんですよ。どこでも」
ハスキーな声で言い、令子は体をよじった。白衣がさらにはだけて腹部から太腿へのあたりが隆介の前に何の覆いもなくさらけ出されている。
「…………」
濃密な繁茂だった。やや縮れを帯びた漆黒の秘毛がからみあいもつれあっている菱型の丘。そこから魅惑的な匂いが立ち昇っている。香水とミックスした健康な女体の匂い。その匂いが鼻腔を襲ったとたん、
「む」
隆介は呻いた。背骨の下を殴られたようなズキンという衝撃が走ったのは錯覚だったのだろうか。
「ほら」
嬉しそうに令子が指摘した。彼女が握りしめていた男性器官がむくむくと充血しはじめたのだ。
女医は姿勢を変えて、患者の手を自分の乳房に導いた。隆介は掌にあまるほどの、暖かく弾力に富んだ球体を握りしめた。
令子の手の動きはさらにテンポを速めてリズミカルに動いた。もう一方の手が睾丸を愛し気に揉みしだいていたが、ツと会陰部を下り、
「アッ」
隆介はまた衝撃を受けた。ビニールで被覆された指が、いつの間にかワセリンで潤滑された肛門に突きたてられたからだ。腰を跳ねあげたときはもう、人さし指の根元まですっぽりと受けいれていた。
「ちょっとヘンな感じがすると思いますけど、我慢して下さい。痛いですか?」
「いえ、痛くはありませんが、ああ……」
直腸壁の内側を指の腹で押されるとズーンと重苦しい衝撃が走った。それは今や極限まで膨張している肉茎と明らかに連結している。タラタラと先端から透明な液が溢れた。
「もうすぐですね。ラクにして私にすっかり任せて……。大丈夫ですよ」
隆介は溺れる者が何かにすがりつくように、女医の豊かな乳房を強く掴んだ。背を反らせ腰を浮かし、下腹を突きあげた。
「あうっ!」