生贄 魔辱の烙印

哀姦未亡人 3

著者: 杉村春也

本販売日:1990/06/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0316-1

「お願いですから、そこは……お尻は許して」

淫戯の限界まで屈辱を味わう久美子……。

肉奴隷としての痴獄に、妹の美少女・さゆりも

引きずり込まれてしまう。待ち受けるは性奴特訓!

淫鬼に囚われた美姉妹の嗚咽、苦悶、痴虐を

描ききる生贄巨編第三巻、終わりなき魔辱!

登場人物

くみこ(19歳)その他

ゆきえ(40歳)未亡人

さゆり 女子学生

本編の一部を立読み

「やめて! いい加減にしてください。私たち母娘を何だと思ってるんです。あなたたちは気狂いよ! 大谷家の人たちも、この家の人たちも、みんな気が狂った人でなしの寄り集まりだわ」

切れ長な瞳に凄絶な怒りをたたえた美しい奴隷の抗議に、木下家の連中は一瞬鼻白んだが、すぐに気を取り直して反撃に転じた。

「アラ! 癌を宣告された病人の割には、元気じゃないの」

「それだけ元気なら、仕置きのし甲斐もあるというものだ。二度とそんな口がきけぬほど、徹底的にしごいてやるぞ」

「これが最後のお仕置きになるかもしれんからね。叔母と甥のよしみで、俺も手伝ってやるぞ」

いっせいに飛びかかった三人は、癌の宣告を受けた病人をたちまち一糸まとわぬ全裸に剥きあげた。

欄間からの万歳の形に吊られて爪先立っている美しい生贄を囲んで、三人は楽しそうに処刑の方法を協議した。

「どうせ永い命じゃないんだもの。鞭でなめしあげて、半殺しにしてやりましょうよ」

時子が義妹のムッチリした双臀をピシャ、ピシャ叩きながら言うと、健一が叔母のふくよかな乳房をグリグリ揉みしごきながら、

「どうせ手術で切り取るオッパイだからね。なますのように切り刻んでやろうや」

「そいつはまずいな。手術の時、ひどい傷跡が残ってちゃ、医者に怪しまれるぞ」

慎重な貞一の忠告に従って、時子は、生贄の慎ましやかに生い茂った漆黒の絹草をむしることに専念し、健一は、生贄のふくよかな乳房といわず、ムッチリとした大腿といわず針を刺してたおやかな絖肌を針山に変えた。

「ヒイッ! や、やめて、鬼! 人でなし」

典雅な美貌を苦痛と怨念に歪めて呪詛する生贄の針山に変えられた乳房に貞一が蝋涙を垂らし、乳をろうそくの日であぶる。欄間から吊るされた生贄がガクッと首を折って失神すると、三人は、美麗な針山を座卓の上に横たえて大の字なりに縛りつけた。その股間に貞一が火がついた太いろうそくを突き立て、束の間の安息に浸っていた生贄を地獄の現実に引き戻す。

貞一は、弱々しく目をあけた雪江に念を押した。

「ちっとはこたえたろう。さゆりを説得してくれるだろうな?」

覗きこむ義兄に憎悪の目を向けて、雪江は、吐き捨てるように言った。

「いやです! あの子を私と同じ地獄に突き落とすくらいなら、死んだほうがましよ。殺して! ひと思いに殺して!」

悲痛な声を振り絞る義妹に、時子が嘲笑を浴びせた。

「馬鹿だね。私たちが殺さなくても、癌がお前を殺してくれるわ。お前の口から言うのがいやなら、私から直接さゆりに言うよ。明日この家に呼びつけてね」

「そいつはいいや。父さん、今夜は前夜祭といこうぜ」

「よし。時子、乾杯の用意をしろ。健一、さゆりに電話して、雪江は一晩預かるから明日の夜迎えにこいと言え」

鬼畜のような三人は、座卓に磔られて絶望の涙に咽ぶ生贄のまわりに酒肴を並べて、盛大な祝賀の宴を張った。

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