兄に許嫁を紹介された時、
幹夫のなかに潜んでいた悪魔がめざめた!
結婚式まで由布子は僕の奴隷だ……
二十四歳の美しき女体の魅力にとりつかれ、
未来の兄嫁の貞操を犯し狂う禁断の獣生活!
ゆうこ(24歳)兄嫁
本編の一部を立読み
「い、いやっ……もうやめましょう。こんな……ああっ!」
うわ言のように呟くのに一瞥もくれず、素晴らしい快感を忘れることができるのかと言わんばかりに、幹夫の手は双乳をある時は絞りだすようにきつく、ある時は弾むような柔らかさを愛おしむようにソフトに、じっくりと揉みたてる。由布子の肉体のなかでも、乳房に対する幹夫の執着はすごかった。愛撫の半分以上をそこに集中する。まるで母に甘える幼児のように、形のいい双乳を揉みしだき、いつまでも飽きることなく乳頭を舐めまわすのだ。
「こ、こんなことが、いつまでもつづくと思ってるの! あなただって、恋人を見つけて結婚するのよ」
「じゃあ、それまでは由布子さんが相手をしてよ。ねえ、いいでしょう」
「だ、だめです!」
相変わらず、甘えた口調で耳もとに囁く。それが幹夫のいつもの手だった。
「兄貴には絶対わからないよ。そんなことに気づく兄貴じゃないもの」
豊かなふくらみをゆっくりと揉みしだかれ、少し飛びだした乳頭を唾液にぬめった舌が這う。その感触の淫靡さに身をよじろうとしても、すぐに舌が追いかけてくる。
「いいでしょう、おねえさん。こんなに素敵なオッパイを兄貴だけのものにするなんて、ずるいよ」
〝おねえさん〟と呼ばれ、由布子は脅えたように震えた。その呼び方が近親相姦じみた関係を意識させ、背徳の甘い香りがこみあげる。意識してやっているとしたら、どこまでしたたかな男なのだろう。
「い、いけません……ああっ」
幹夫の愛撫は、最初の頃のぎごちないものから、短期間で目を見張るほど上達していた。感じまいとしても、ついついうっとりと目を閉じ、鼻を鳴らして嬌声をあげてしまう。
「気持ちよさそうだね、おねえさん」
「そ、そんな言い方はやめてっ」
「どうして? 姉弟になるんだから、そう呼んだっていいじゃない」
もうすぐ義理の弟になる青年に乳房をまさぐられ、嗚咽をもらしている義姉がいるだろうか。許されない関係に身を置いてしまった自分の情けなさが胸を締めつける。
由布子の懊悩を知ってか知らずか、幹夫はなおも由布子を説得しようとするかのように、淫猥な科白を言いつのる。
「それに、こんなに淫乱になって、兄貴とじゃあ我慢できないんじゃない?」
そんな淫乱じゃないわ! でも……。
動揺をますますあおるように、淫靡な囁きが繰りかえされる。フウッと耳に熱い息を吹きかけ、逃げようとする由布子の耳たぶを噛む。
「おねえさんは、縛られているのが一番似合ってるのさ。生まれつきの淫乱なんだよ」