羞虐篇
本販売日:1992/08/23
電子版配信日:2011/06/17
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0447-2
「わたしを縛ってください」
秘密の匂いのするDIS研の勉強会。
その教材として心に刻まれた哀しい思い出が、
19歳の若い女体を疼かせ、濡らす。
館淳一アブチックワールド・迫力の序章!
さえ(19歳)姉
もえ その他
ひろみ その他
本編の一部を立読み
(この人たちは、いま、私を真に必要としているんだわ。そして私も、この人たちの欲求を満たすために、ここにいるんだ……)
この時初めて、咲恵はヌードモデル、ストリッパー、あるいはポルノ女優などのように他者の前に裸身を晒す女性の感情が理解出来たような気がした。自分の存在が、そうやって他者の視線によって確認される時、それがえもいわれぬ快感を生み出す。咲恵はその快感を初めて知った。
「はい、お口をあけて」
再び猿ぐつわを噛まされた。今度はハンカチを押しこまれ、さっき脱がされたパンストを縒ったものを噛まされた。ハナさんは文豪の豆しぼりの手拭いのように顔の下半分を覆う猿ぐつわは嫌いらしい。
最初は、そうやって両手吊りの立ちポーズでストロボを浴びた。
「じゃ、これをとろう」
襞スカートが脱がされた。
「失礼して、おっぱいを出すからね」
セーラー服の上衣が胸の上まで捲りあげられる。ブラカップが押し下げられた。上下に縄がかかっているので、ブラサイズがAカップの乳房も紡錘状にくびり出されて豊かに見える。その濃いピンク色の乳暈の中心、まだ熟れきらないサクランボを思わせるピンク色の乳首は充分に膨らみ、ツンと尖っている。
「きれいなおっぱいだな」と誰かが嘆声をあげた。
しばらくして、「脚を吊ろうよ」と巨匠が注文をだした。
左膝にかけた縄が頭上のドアクローザーに引っ掛けられた。片足吊りにされた咲恵の体は、正面から見ると小文字のアルファベット、hの形になる。当然股間は大きく拡げられる。
「うむ……」
「お」
中年男たちは、ある者は唸り、ある者は息をとめた。
白いセミ・ビキニのパンティの、股布の部分にシミが広がっていた。二重になっている布きれから浸出するほど、秘唇から夥しい量の愛液が溢れている。まるで尿を洩らしたようだ。
シャカシャカとシャッター音が断続し、ストロボの閃光が広がってゆくシミに浴びせられた。
(ああッ、恥ずかしい……)
彼らの狙いの中心が何かを知った時、強い羞恥のために一瞬、気が遠くなった咲恵だったが、同時に子宮が収縮するほどの快感を味わっていた。
イヤだったら首を横に振ればいい。そうすればこんな恥ずかしいポーズから解放される。パンティの濡れた部分を隠すことも出来る。しかし咲恵はジッと耐えていた。
ようやく片足吊りのポーズから解放されると、両手は吊りあげられたまま、皆に背を向ける姿勢をとらされる。白い木綿の薄布に包まれた林檎のように丸い臀部をくねらせるように言われ、従った。
「青いエロティシズムだね。清純でいて淫らで……本物の女子高生でもなかなかこうはいかん」