姉と弟・性隷の絆(下)

屈服篇

著者: 館淳一

本販売日:1992/08/23

電子版配信日:2011/06/17

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0448-9

19才の姉・咲恵、16歳の弟・多加志

禁忌の壁も、監禁された獄舎のなかでは通じない。

無理やり強制される姉弟相姦!

被虐の快感を教えたのは誰なのか?……

非道の訊問に、咲恵の女体は悦楽に燃えながら、

真実を吐きだしていく!

登場人物

さえ(19歳)姉

ひろみ その他

もえ その他

本編の一部を立読み

腰の下にクッションを当てがわれて、咲恵の秘部はパックリと割れたようになって、タラタラと涎のような愛液を溢れこぼしている部分が、多加志の眼前にさらされている。

拷問椅子で向き合わされていたから、姉の秘唇はずっと眺めていたのだが、こうやってすぐ目の前に露呈しているのを見て、激しい感動のようなものを覚えずにはいられない。

(見てはいけないものだ)

そんな気もするが、

(これが本当の姉さんなんだ)

唇によく似ている器官の光景に魅惑されてしまう。

「…………」

裕美がマウスピースを固定している尾錠を外して、多加志の頭を押すようにした。

(ああ)

彼の鼻腔を、酸っぱいような、ヨーグルトに似た匂いが擽った。

何を要求されているか、多加志はすぐ理解したし、拒むことは出来なかった。ほとんど自発的に彼は姉の、愛液で濡れそぼった器官に唇を押しつけた。

「ムッ」

裕美の手と口で充分に刺激され、受け入れ態制は整っている。それでも僅かに残る理性が咲恵を狼狽させ、彼女は本能的に太腿を閉じ合わせようとした。両方の足首はベッドの柱にくくりつけられているから、それは不可能だ。多加志は何の妨害もなく姉の秘唇に接吻した。強い乳酪臭をふかぶかと嗅ぎ、陶酔した。何の嫌悪もなく、ごく自然に舌で濡れた粘膜を舐めた。膣口から溢れる米の研ぎ汁のように白い液を啜った。

「うっ、うー……」

咲恵の理性はたちまち痺れ、弟の舌が与えてくれる快楽にたちまち身を委ねるようにヒップをくねらせ始めた。

ビデオカメラを手持ちにしながら、ベッドの横で撮影している教授は、裕美に命じて多加志を拘束している手枷を外すように命じた。

多加志がこの時、まだ理性を持っていたら、抵抗のチャンスだと思ったかもしれない。もちろん教授は用心深い。少年の首輪は鎖でベッドの柱に繋がれていて、南京錠で固定されているのだ。彼の動ける範囲はベッドの周囲だけだし、鍵がなければ鎖を外せず、従って逃げることも出来ない。姉の秘部に顔を埋めて夢中で愛液を舐め啜っている多加志に、そういうことを考えるだけの能力はまったく失せていたから、逃げるとか抵抗するなどという思考はまったく浮かばず、両手が自由になったのを幸い、姉の腿を抱きかかえるようにして、さらに臀部を浮かせ、会陰部から肛門の方まで濡らしている愛液の滴りを舐めていったのだ。

「はう、うーっ、うむむ」

咲恵は全身が溶け崩れるような甘美な舌の愛撫に完全に溺れきっている。その口から裕美がマウスピースを外してやった。

「あうっ、いい、あーっ……!」

あられもないよがり声が十九歳の娘の口から発せられた。もっと強く吸って欲しいと願うように、腰を上下に揺すぶりたてる。

ビチャビチャ淫靡な音をたてながら、生まれて初めての行為とは思えないほど情熱的に舌を使う十六歳の少年。二人をへだてる姉と弟という禁忌の壁は、もはや完全に溶け去った。

「来て」

咲恵が叫んだ。

「さあ、いけ、坊や。姉さんを満足させてやれ」

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