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黒い下着の未亡人

著者: 館淳一

本販売日:1993/04/23

電子版配信日:2011/02/18

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0489-2

夫に最高の悦楽を与えてあげたい一念で、

婦人科の恥ずかしい特殊治療を受けた智美。

なのに突然、夫はこの世を去った。

未亡人の淋しい〝性活〟、開発された〝性器〟……

倒錯の下着に包まれた若き女体をもてあまし、

智美は隣の人妻と魔淫の世界に引きこまれていく……

登場人物

ともみ(33歳)未亡人

あきこ(36歳)人妻

本編の一部を立読み

男は彼女の秘唇をハモニカでも吹くようにくわえたり、しゃぶったり、吸ったりする。同時に指で逆Yの字型した秘唇の上端を拡げて豆粒のようなクリトリスを露出させ、それを弄る。智美は否応なく性感を刺激させられた。

「むむ、濡れてきたぞ。おいおい、何だ、こんなに出てくるというのは……」

薄白い分泌液がトロトロと膣口から溢れてきたのに驚いて、男は嬉しそうな声をあげた。

(もう……猫が鼠をいたぶるみたいに辱めるのはやめて! 犯すなら早く犯してっ!)

智美はガムテープで塞がれた口の奥で絶叫した。彼女は自分から好きで反応しているわけではない。体が勝手に、いや、男の強引な刺激に感応して昂るだけなのだ。

「後家さんよ、えらく感度がいいじゃないか? ホヤホヤの未亡人が、今からこんな状態じゃどうしようもないんじゃないの」

クククと喉の奥から嗤ってみせて、男は膣口から人差し指を突きこんできた。

「ぐー……」

反りかえる智美の裸身。

「ええっ」

男が驚いた声をあげた。

「どうなってんだ、これ……おいおい、すごい締めつけるじゃないか」

柔襞の筋肉がギューッと収縮したのだ。男は二度、三度と抜き差しして、その緊縮の強さを確認した。

「すごい名器じゃねぇか。こんな名器を残して死ぬなんて、ダンナも運が悪い。いや、死んでも死にきれなかっただろうな。よし、仏の供養だ。ちょうどいいや、そこに仏壇があるんなら、仏に見せて成仏させてやろうじゃないの」

男はペンシルライトを投げ捨て、着ているものを脱ぎ捨ててまっぱだかになった。筋肉質の、どちらかというと痩せ気味の若い肉体だ。どうみても二十代だろう。いや、十代かもしれない。彼の器官は隆々として、来襲する敵機に照準を合わせる対空火器の砲身のように宙を睨む。その先端の砲弾型の粘膜部分は赤紫色に充血して、すでに透明な液が滲み出ている。

「あんたも淋しいんだろう。おれが慰めてやる。たっぷり朝まで……」

まだ顔の半分を黒いストッキングで隠したままの侵入者は強姦魔と化した。

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