淫鬼の調教計画
本販売日:1995/04/23
電子版配信日:2010/06/11
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0619-3
ガーター、ブラジャー、パンティもすべて黒。
挑発的な下着が美穂子の熟れた白い美肉に映える。
悩ましい女体、内に潜む倒錯凌辱願望を知れば、
貞淑な母、銀行員の顔しか知らない人は驚愕するはず。
この美穂子の淫性が、奸計とも知らずに愉悦を求めて
蠢きだした時、大手銀行に醜聞と痴肉地獄がひろがる……
みほこ(35歳)銀行員
じゅり(29歳)銀行員
マリ(25歳)その他
ユリ(18歳)その他
ありさ その他
本編の一部を立読み
パンストとパンティを脱がすために腰ゴムに手をかけようとして、初めて美穂子は気がついた。パンティに包まれた彼女の股間が隆起している。恥丘のふくらみではない。
(えっ、これは!?)
しばらく呆然としてその隆起を眺めていた。
「ふふっ、どうしたのよ。私のクリちゃんが大きすぎる?」
「あの、これ……」
美穂子の当惑は極限に達して、言葉も出てこない。
「バカね。これが珍しいというの」
看護婦は美穂子の手を持って自分の股間に押しつけた。パンストとパンティごしに、間違いようのない脈動と熱が感じられた。固い、膨張する肉。
(これって、ペニス!?)
看護婦の穿いているパンティは、極めて伸縮性のあるスパンデックスという合成繊維をナイロンと織りこんだ弾力性のあるもので、ソフトガードルの役割も果たしているタイプだ。それによって強く器官は押しつけられていた。上に何か着てさえいれば男性器の存在はわからなかったわけだ。
「そんな……」
息を呑み目を丸くしている美穂子。襲撃者はその頬を軽く平手で叩いて正気づかせた。
「ほら、早くしないとザックリ切るよ」
そう言う声も、今は女を装った男のものだとハッキリわかる。
目の前にいるのは、女装の強姦魔だったのだ。
(信じられない……)
それにしては、あまりにも見事な変装ぶりだ。どこから見ても女だ。股間さえ見なければ、美穂子は最後まで彼女が真に女性だと信じて疑わなかったことだろう。
女に化けていたら、怪しまれることなく、狙った女性に接近しやすい。性的誘拐とか強姦というのは男の犯罪だから、女性が犯行現場にいても誰も気に留めない。
「こらこら、いつまでもボーッとしてないで、まず私のパンストを脱がせるのよ。でないと奉仕できないでしょう」
強姦魔が命じた。
今度は新たな恐怖が美穂子を支配した。
女装する男性は変質者だという思いこみがあった。だから何をするかわからない。それに、女性よりも男性のほうがなおさら危険だ。
美穂子はあわててパンストの腰ゴムに手をかけて白いナース用のパンストを膝まで引きおろした。
腿の皮膚はなめらかで、美穂子の肌と負けないぐらい白い。固い筋肉も感じられず、丁寧に剃りあげたのか脱毛処理をほどこしたのか、脛にもまったく体毛がない。もし目を閉じてこの男の脚に触れたら、男性だとはわからないだろう。
ウエストのくびれから腰のふくらみも、女性特有のカーブを描いている。看護婦の制服の胸は乳房の存在を示している。その感触をさっき肩甲骨のあたりに味わった。
それなのに、赤いガードル兼用の下着に包まれた股間だけが、こんもりと盛りあがって全体の女性美を裏切っているのだ。
美穂子の手でパンストを爪先から脱がせてもらった強姦魔は、にんまり笑いながら命じた。
「キスしなさい。最初はパンティの上から」
見ているうちに、不思議と嫌悪感が薄れた。
外見は女性で、その実体は男性。何か見事な手品を見せられたような気がする。
腹部や股間も、まだぴっちりした下着に覆われているせいもあるが、男性の不潔さが感じられない。それにコロンか何かの芳香さえ鼻を擽る。
「…………」
美穂子は不思議なときめきさえ感じながら、その隆起に顔を近づけて先端のあたりに唇を押しつけた。
「手も使って、全体的に奉仕しな。うまくやらないと、今度は一週間ぐらい座れないほどケツをぶっ叩いてやるからね」
強姦魔は言い、腰と下腹を突きだすようにした。
美穂子の唇が赤いパンティの上から輪郭をなぞるように這った。舌を押しつけて刺激した。
こんなことは夫にもしてやらなかったことだと思いながら、下着の上から睾丸の部分や肉茎の部分を揉んだ。