本販売日:1996/02/23
電子版配信日:2010/05/07
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0677-3
若く瑞々しき白い媚肉に映える黒下着と縄。
ひろ子の熟れた肢体は、母とは思えぬ淫靡さで、
息子の牡欲を刺激し、倒錯へと駆りたてる。
朝の射精儀式から魔性の緊縛視姦、指姦、肛姦……
二人を生贄にする包囲網が張られているのも知らず、
母と息子の痴戯は獣の如き凄絶な肉交へと……。
ひろこ(39歳)実母
よしえ(46歳)未亡人
ゆきえ その他
本編の一部を立読み
闇のなかでナイロンのサヤサヤという衣擦れの音がした。ふわっと甘い匂いが漂う。母親が寝床のシーツの上で黒いスリップを脱いだのだ。真希雄はそれだけで激しく勃起してしまった。
「いいわ、来て」
母親の声もかすれている。
少年はシーツで覆われた寝床の上に這いあがった。
暗闇に馴れてきた目に、仰臥した母親の肢体がぼんやり白く見える。初めて見るスリップを脱いだ姿だ。ふくよかな肉体を覆っているのは黒いパンティだけ。
「ここ」
母親の手が息子の手を取り、腰に導く。
「うん」
生唾を呑みこみ、少年は母親の秘部を覆っている薄い、レースをいっぱい使ったタンガのスキャンティの腰ゴムを両手で掴み、引きおろそうとした。
ひろ子は腰を浮かしてアドバイスした。
「パンティを脱がす時は、まず後ろからね。お尻を越えてしまうと前も脱がしやすいの」
「そうなの?」
「焦って前から引きおろそうとすると、なかなか脱がせられないわよ。やってみて」
「本当だ」
黒い薄布は腿から膝、膝から踝へと引きおろされ、爪先から抜きとられた。ひろ子の声も昂って、病人のようにしゃがれた囁き声だ。
「ああ、ママ、真っ裸よ。仰向けになるから、ここに来て」
母の指定する位置へにじり寄る。また懐中電灯を持った手を取られた。
「ここに向けて、点けて」
カチッ。
細い光束が熟女の下腹部に当てられた。最も秘めやかな裂け目はひろ子が片手で覆い隠していたが、指の間からつやつや光るしなやかな秘毛がはみでている。
「…………」
少年は息を呑んだ。その手がスーッとのけられたからだ。
「ああ」
彼は呻くような声を洩らした。濡れたように光沢のある、しなやかな感じの秘毛が密生した丘の麓に、生まれて初めて間近に見る女性の秘部があった。それも自分をこの世に送りだした神秘の部分だ。
「どう?」
震える声でひろ子は聞いた。