嗜虐兄妹・魔虐姉妹

著者: 館淳一

本販売日:1997/02/23

電子版配信日:2010/03/19

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0740-4

シチュエーション

弾力に富む丸くて白い尻肉に鞭の痕が生々しい。

少女の頃、姉とともに馴致された女体は、

凄絶な弄虐にも魔悦に震え蜜を滴らせてしまう。

美人看護婦の胸には熱い思いが秘められている。

麗しき姉の怨念を晴らすべく、今夜もゆかりは

エロチックな絹下着と秘技で男に奉仕する……

登場人物

ゆかり(23歳)看護婦

まゆみ(26歳)人妻

きょうこ(32歳)妹

本編の一部を立読み

「パンツを脱いでまたがれ」

黒いショーツがハイヒールの爪先から抜きとられ、ゆかりは男に向かい合うようにして腿にまたがって立った。

女の体、乳房の谷間から官能的な芳香がたち昇り、男の鼻腔をくすぐった。

影一郎は自分の屹立の根元を掴み、角度を調整した。ゆかりは片手を男の肩にあてがいもう一方の手で自分の秘唇を割りひろげた。

淫らな尻振りダンスの途中で彼女は昂っていたのだ。開かれた粘膜は薄白い液で潤されている。

「腰をおろせ……そうだ」

ゆかりが腰を沈めてゆくと、子供の手首ほどにも膨張した器官は、膣奥へとめりこんでいった。根元まで深く結合した。予想したとおり、襞肉がどよめき絞めつけてきた。

「あう」

ゆかりが喘いだ。背をのけ反らせる。目をつむった。この部屋に入ってから初めての痴態だ。

影一郎は彼女の胸からハーフカップのブラジャーを取り去った。Dカップのブラジャーだが、はずしても垂れない。シリコン整形を施しているのではないかと疑うほど、弾力に富んで完全な半球だが、どう探しても手術の跡は見つからない。ではこの丸みは本来の若さが見せた奇跡なのだ。

老いに怯える作家は乳房を鷲掴みにし、揉みつぶしながらもう一方の乳房に顔を寄せ、勃起した乳首に吸いついた。そのためにゆかりの上体は後ろへと倒れこむ形になる。

「おお……あう、先生っ」

熱い息が男の首筋にかかった。影一郎はようやく自分が自信を取り戻しているのを自覚したようだ。

「動け。そうだ」

影一郎はさらに浅く腰かけ、尻はもう椅子から落ちそうなぐらいだ。黒いストッキングに包まれた脚が腰をまたぎ、騎乗する女は自分がヒップを上下させることで自分を犯し貫いている肉にピストン運動を開始させた。

「あう……ああっ、感じるっ」

たとえそれが演技によるものだとしても、女が悩乱し、あられもないよがり声を張りあげるのは、男にさらに獣の力を与える。

二つの性愛器官が摩擦する淫らな音。女のくぐもった呻き、甲高い悲鳴、嗚咽するような喘ぎ、たち昇る香しい体臭。

影一郎は酔った。久しぶりに味わう、完全に女体を我が物とした感覚。

「いくぞ」

女の体を抱きながらゆっくりと立ちあがり、ついで膝をついた。ゆかりはカーペットの上にあお向けになり、影一郎はガーターベルトにストッキングとハイヒールをまだ着けたままの体にかぶさってゆく。

白い臀部が激しく上下に動き、影一郎は昂りの果てに到達し、自制の堰を切った。

「おう」

吠えるように唸った時、彼の腰を挟みつける腿に力がこめられた。痙攣が伝わってきた。





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