人妻子宝温泉【がまんできないの】

著者: 山口陽

本販売日:2020/02/21

電子版配信日:2020/03/19

本定価:763円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-4427-0

「いっぱいちょうだい、熱いのを、私の膣中に」
精子をせがむように硬直を締めつける膣襞。
昌也は我を忘れ、猛烈に腰をたたきこむ。
(夫とは違う……こんなに激しく求められるなんて)
子宝の湯を訪れた、子づくりに悩む三人の人妻。
寂しい女体に隠し通した淫らな本性が露わに……

●もくじ

第一章  セックスレスで疼く35歳の女体
第二章  催淫セラピーで「したがり妻」に
第三章  子づくりを焦る四十路熟女
第四章  後ろの穴でもいいですか?
第五章  混浴温泉【ここは桃源郷】
エピローグ

登場人物

ゆかり(35歳)人妻

くるみ(26歳)人妻

まゆこ(41歳)人妻

本編の一部を立読み

「やっぱり若いからかしら……肌に纏わりつく感触とか、すごく濃いわぁ」
 夫の精液はもう少し薄かったと記憶している。こうして比べてみると精液の濃度がまるで違うことに愕然とし、同時に強い牡に巡り合えたという牝の本能が湧き立って子宮が熱くなる。
 真結子は上体を起こすと、再び彼に跨ってスカートをたくしあげた。
「えっ、あ……く、倉松さん? 俺、今出したばかりで……っ」
「だけれど東雲さんは、まだ満足していないでしょう?」
 現に射精直後だというのに、昌也のペニスは天に向かって屹立したまま萎える気配を見せていなかった。
 夫は一度射精すると硬さを取り戻すまで時間がかかったものだが、むしろ物足りないと言わんばかりに漲らせている彼の逞しさに驚愕し、そして歓喜に沸いた。
「ほ、本当にするんですか……?」
 射精したことで幾分か冷静さを取り戻した昌也が問いかけてくる。
 彼としてもこのままでは終わりたくないのが本音のようだが、微かに理性が息を吹き返したために尋ねずにはいられないのだろう。真結子にも夫を裏切っているという自覚はある。しかしここまでして、今さら止まるつもりはなかった。
「んふっ……東雲さん、見えるでしょう? 私の下着、触ってもいないのにいやらしいシミができてるのが……」
 レースが施されたベージュのパンティ。その中央の布地が興奮のあまり分泌された淫液によって色濃く変色しているのだ。
 昌也の視線もそこへ注がれ、それ以上は何も言わなかった。
 こちらの意思が伝わったと判断した真結子は、潤んだ瞳を細めると、反り返っている勃起を握った。
(あぁ、ようやくこの大きなチ×ポが私の膣内に……っ)
 若々しいペニスの感触に鼓動が最高潮まで高まる。
 逸る気持ちを抑えつつ、パンティのクロッチをずらして濡れそぼった陰部を躊躇うことなく露わにすると、トロトロになった肉穴へ亀頭を当てた。
 小さく声をあげ、焼けそうなほど熱い男の昂ぶりに肌を粟立たせながら、ゆっくりと腰を下ろしていく。腫れあがった亀頭で膣口をこじ開けられ、粘膜を掻き分けていく感覚が鮮明に伝わってきた。
 当初はじっくりと噛み締めるように楽しむつもりだったが、昂揚するあまり鋭敏になった神経に伝わった甘美感に自重を支える力が抜け、一息に腰を落としてしまい、ズシンッと貫かれる強烈な衝撃が背筋を駆け抜けた。
 一瞬視界が白く染まり、ガクガクと全身が引き攣った。
 倒れそうになるが、昌也の胸に手をついて堪える。
「あはぁあっ、素敵ぃ! チ×ポが、先っぽが奥まで届いてるぅ……!」
 熟れて年甲斐もなく発情していた女体には、目も眩むような快感だった。

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