七人の人妻【毎晩してください】

著者: 山口陽

本販売日:2022/12/23

電子版配信日:2023/01/13

本定価:763円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-4631-1

「私みたいな人妻じゃ興奮できませんか?」
勇気を出して脱ぎ去った下着、露わになる白い裸身。
秘唇を久しぶりに満たす肉棒に燃え盛る女体。
香奈子、梓、沙莉奈、琴音、千鶴、由香、美津穂……
夫の知らない寝室、よみがえる性悦に溺れる女たち。
七人の貞淑妻から求められる、淫らで甘い蜜夜。

●もくじ
第一話 温泉旅館で
   「どうして、私、拒めない」
第二話 亡き友人の夫と
   「後戻りできない、でも……」
第三話 自撮りの秘悦
   「私の身体で興奮してくれるの?」
第四話 不貞の言いわけ
   「淫らな気分にさせないで」
第五話 夫が寝たあとに
   「迫られて、喜んでしまうなんて」
第六話 酩酊の夜に
   「お酒のせいだけじゃないのよ」
第七話 全裸キャンプ
   「大胆になっていいですか」

登場人物

かなこ 人妻

あずさ(36歳)人妻

さりな 人妻

ことね(34歳)人妻

ちづる(34歳)人妻

ゆか 人妻

みづほ 人妻

本編の一部を立読み

「あぁああっ……そ、そんなっ……あなた、今出したばかりなのに……はぁ、ぁあっ、こ、こんなに硬いままだなんてぇ」
 夫では味わえないであろう驚異的な愉悦。
 その圧倒的な存在感に目を見張りながらも、ぬめる粘膜は美味しそうに彼を咥えこむ。
 膣穴が硬い肉塊によって無理矢理に押しひろげられる快感がたまらなかった。
(ぁあ、やっぱり……あの人のものとはまるで違う!)
 浅ましいと自覚しながらも、無意識のうちに夫と彼の逞しさを比べてしまう。
 割れ目をこじ開けられる感覚や、内臓が押し上げられるような圧迫感など、香奈子が記憶している刺激とは比較対象にもならない。
 最後にした時から間があいているため、少々大袈裟かもしれないとも思うが、所詮それは過去のもの。
 夫とのセックスがいかほどのものであったとしても、今この瞬間の快感こそが香奈子のすべてである。
 亀頭の先端が膣奥まで到達するたび、腰がのたうち、頭を振って身悶える。
「まったく、ご主人以外の男に犯されて感じるなんて……」
「やぁ……それは言わないでぇ」
「とんだ淫乱ですねっ!」
「あひぃいっ! ち、ちがっ……んぅう!」
 彼は無遠慮に、力強いストロークで腰を振り立てる。
 夫のような優しい愛撫や、気遣った緩やかな抽送もない。
 そこにあるのは、本能という衝動のみ。
 とにかく貪欲に、獣の如く腰を振る。
(な、なんで……? どうしてこんなに気持ちいいの?)
 強引なほど荒々しく扱われているというのに、かつて経験したことがないほどの快感に苛まれていた。
 久しぶりで肉体が敏感になっているとしても、あまりにも異常だ。
 それでも香奈子の身体は、まるでこうされることを待ち望んでいたように、分泌される愛液が止めどなく溢れ、下腹部がぶつかり合う音とは別に、かすかな水音が耳に届く。
「奥さんの膣内、僕を放さないように、ギュウギュウ締まって……やっぱり淫乱ですね」
 肉棒で媚肉を抉られるたびに官能に喘ぎ、彼が腰を引けば逃がさないとばかりに膣襞が絡みつき、奥へ引きずりこもうと蠢く。
(ひどいことを言われてるはずなのに、むしろそれが気持ちいい……っ!)
 大きく張った雁首に粘膜を掻き毟られると、狂おしいほどの甘美感が駆け抜ける。
 これは、夫とのセックスでは感じたことのない愉悦だった。
「す、すごいっ……気持ちいい、気持ちいいのぉ! 奥まで届いてぇ、ぁあんっ!」
 彼の動きに合わせて、香奈子自らも腰を揺さぶり、悦楽を叫んだ。

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