新妻・有紀と美貴

著者: 香山洋一

本販売日:2002/11/23

電子版配信日:2008/08/01

本定価:576円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-1153-1

旅先でサディストの肉塊に貫かれた深町有紀。

夫の視線に晒され別の男と騎乗位で繋がった名取美貴。

不貞を働いてしまった負い目が、新妻の心を揺るがした。

男たちの視線が熱い。縛られた縄が苦しい。

極限の羞恥のなか、至上の快楽が疼きだす……。

新妻の内に潜んでいたMの魔性が芽生える瞬間!

登場人物

みき(24歳)人妻

ゆき 人妻

ありさ(20歳)愛人

まり 秘書

みずほ(22歳)妹

本編の一部を立読み

ピシッ、ピシッと、太腿や尻たぼに、軽い鞭が放たれる。

「ああっ……あうっんっ……うう……」

有紀の身体から力が抜けていく。

崩れるように膝をつき、熱を孕んだ双臀を、サディストに向けて捧げていく。

相手は愛してもいない、苗字しか知らない男なのだ。一昨日、初めて顔を合わせた男に、人妻の貞操を捧げようとしている。

「尻を振って、お願いしないか」

滝沢はすぐには入れてこない。ねちねちと、マゾ牝をいたぶってくる。

「ああ……く、ください……ご、ご主人さまの……ものを……有紀に、ください」

頭で考えるより先に、言葉が有紀の唇からこぼれでていた。

「なにを上品ぶってるんだい、有紀。お前は牝犬なんだぞっ」

鞭が人妻の双臀で弾けた。

「あうっ……お許しをっ」

背骨まで痺れるような痛みを噛みしめ、有紀はさらにヒップを掲げた。

両手は使えないため、顎で上体を支え、膝を伸ばしていく。

「ご、ご主人さまの……たくましい……ち、チ×ポを……ああ……有紀の……お、オマ×コに……どうか、入れてくださいませ」

屈辱的な姿勢をとらされ、鞭を浴びせられ、そして、卑猥な言葉まで口にさせられると、有紀の心も身体もマゾ一色に染まっていく。

今、ご主人さまのたくましいペニスで、おんなの穴をふさいでもらうことが、牝犬として一番の幸せだと思いはじめる。

「ああ……有紀をふさいでくださいませ……ご主人さまの牝にしてください」

高々と差しあげたヒップをくなくなと揺さぶって、有紀は肉の結合をねだった。

今の有紀には、貞操を奪われる罪悪感が、被虐の悦びにすらなっていた。

滝沢が尻たぼを掴んだ。見事に反りかえったいちもつの先端を、深い尻の狭間に突き入れていく。

媚肉の入り口に、野太い先端が触れた。

「あっ……」

一瞬、夫の顔が浮かんだ。しかし、ためらいを感じる暇もなく、サディストの鎌首が人妻の秘溝を突き破った。

「あうっ……うう……」

有紀のおんなは、充分すぎるくらいに潤っていた。

ゴツゴツした肉塊が、見るみるうちに女穴のなかに吸いこまれていく。

「あ、ああ……大きい……」

深々と尻から貫かれ、有紀は軽い目眩を感じた。

圧倒的なたくましさに征服された悦びを、有紀は覚えた。

太く強靭な怒張一本で、心も身体もなにもかも支配されてしまう悦び――それは、女としての無上の快楽であった。

「はあっ……ああ……ご主人さま……」

ずぼずぼと突き立てられ、有紀の身体はどろどろにとけていく。

夫とのセックスでは決して味わうことのできない、禁断の肉交であった。

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