恋に破れ疲れ果てた美也子が、唯一安らげるのは、
血の繋がった弟の腕の中だけしかないと気づいた時、
姉は理性を捨てた。そして牡肉を貪る牝獣となった。
いけない……許されない……地獄に堕ちる……。
それでも美也子は弟に身体を捧げたかった。
淳一に濡れて光る果肉を貫いて欲しかった。
みやこ(23歳)女子大生
りか(22歳)女子大生
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この子、はじめてなんだ……。
そして、淳一にとって自分が最初の女になることが、このうえもない悦びとなった。
美也子は二人の躯の間に手をすべりこませた。恥骨の上に押しつけられている、硬く、熱い牡の角を柔らかく握り締め、膝を立てると、尻をすこし浮かせた。
美也子の動きを、淳一は察したらしかった。いったん腰をすこし引き、それから美也子に導かれるままに腰をすすめてくる。淫裂の入口に、熱い亀頭が触れた。虫を捕えた食虫花のように、淫裂がおののいた。そこには熱く煮えたぎった蜜が溢れかえっていた。
美也子は肉棒を握り締めた手を離し、自分から花びらを両手の指先でひろげて誘う。淳一は自分で猛々しい肉柱を握り、その先端を淫裂に沈めた。
美也子の鼓動は息苦しいほど高まった。
淳一がはいってくる……。
それだけで、もう頂上に昇りつめてしまいそうなのだ。それは淳一も同じことだった。美也子は顔を真っ赤にして息をつめ、腰を沈めてくる淳一を見あげ、それからふたたび目を閉じた。
堰をきったようにこんこんと躯の深奥からあらたな泉が沸き立ち、溢れた。その泉をはじきだしながら、じりじりと淳一の肉棒が食いこんでくる。
「あっ……あっ……あうっ……」
短い叫びと一緒に、腰を引きつらせ、尻をくねらせて、美也子はその逞しさと強さに圧倒される。肉棒はたちまち美也子の躯の花芯に達していた。ずきっとする快感が、美也子の裸身に強烈な電波となって飛び散った。
それはこれまでに味わったこともない、熱く、硬く、逞しい肉棒だった。淫裂の肉襞は悦びの唄を歌うように、おののき震え、蠢いた。美也子はすすり泣くような声をあげて、淳一の躯をしっかりと抱き締める。
淳一が動きはじめた。躯の底にふくらんだ火の玉に衝き動かされ、駆り立てられて、荒々しく、ぎごちなく、美也子の淫裂を突き刺した。熱い肉唇が剛直にむしゃぶりつき、吸いつき、離れまいとして舌打ちするような音をたてる。
美也子は太腿を淳一の腰に絡めた。悦びをもっと深いものにしたくて、美也子の裸身がうねり、尻がはねあがり、腰がくねった。切れぎれに放っていた叫びが、すすり泣きに変わっていた。
陶酔はすぐに、そして同時に二人に訪れた。
泣きわめくような最後の叫びをあげた美也子の脳髄で、真っ白な閃光がはじけた。同時に、淫裂の肉襞をえぐりとるかと思うほど激しい律動をはじめた肉棒から、真っ赤に灼けただれた鉄のかたまりが、躯の花芯に叩きつけられる。その熱さが全身を突き抜けて、美也子をさらに高みに押しあげた。淳一の腰にまわした太腿は、硬直したように天井に向かって突きあげられ、全身に痙攣するような震えが走った。