若妻・恥辱輪姦生活

著者: 小菅薫

本販売日:1995/08/23

電子版配信日:2010/05/28

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0641-4

全裸でひざまずいた芙蓉子の眼前に剛直が迫る!

野太くドス黒い、男の欲望を漲らせた肉棒……。

「これにキスするだけでいいんですね? 本当ね」

交通事故の代償だからと、夫を裏切る哀切と屈辱。

純情すぎる若妻は知らない。初フェラが彼女にとって、

地獄の如き輪姦生活の第一歩にすぎないことを……。

登場人物

ふうこ(27歳)人妻

るりこ 女優・アイドル

本編の一部を立読み

「ふふっ、旦那のと較べてるのか」

男の声には反応せず、芙蓉子は眼前で揺れているペニスを人差し指で触った。指が自分の意志とは無関係に動いてしまう。芙蓉子はそんな自分に驚いていた。

熱かった。信じられないほど熱を帯びていた。男の欲望の強さを物語るように。

グロテスクでありながら、その生き物には芙蓉子の内面を動かす魅力があった。今度は思いきって掌で握ってみた。醜い姿をした生き物の温度が、確実に芙蓉子に伝わってきた。他人の性器に対するおぞましさ、不潔感が湧きあがってこない。それが不思議だった。

生きている、気持ち悪い肉の塊りだわ……。

「こいつを奥さんの口で咥えて欲しいな。なあ、しゃぶってみなよ」

男の声で芙蓉子は現実に引き戻された。

急激に不快感が甦った。弾かれたように芙蓉子はペニスから手を離した。

恐怖がこみあげてくる。

この気味の悪いものを口に咥えろですって……。

芙蓉子は知る由もないが、男はいつになく欲情していた。数えきれないほどの女とセックスしてきたが、こんなタイプは初めてだった。処女を犯したこともあったが、この人妻に較べたら屁のようなものだ。芙蓉子は処女ではない。だけど猥褻な処女性を感じさせる女だ。男をサディスティックな気持ちにさせる不思議な美女だった。

芙蓉子はフェラチオの経験がなかった。夫にもしたことがなかった。セックスに興味を示さない夫は、そんな行為を芙蓉子に求めるはずがなかった。

「舐めれば、いいんですか」

芙蓉子は弱々しく質問した。男はようやく芙蓉子が観念したのを知って、満足そうにうなずいた。

おずおずと芙蓉子は、亀頭の下、雁首のあたりに小さな赤い唇を押しつけた。そして遠慮がちにチロッと舌を出して舐めた。吐き気がするような嫌悪感に包まれながら。

男はじっと、一連の動きを監視していた。やがて芙蓉子がそれ以上の行為をしないのを見てとると、呆れたように言った。

「なんだよ、それは。ちゃんと舐めろよ。口に咥えてしゃぶるんだよ」

叱られて芙蓉子は、あわてて首を引っこめた。男の怒声に、また首を締められるのではないかと恐れた。

「ど、どうすれば、いいんです?」

芙蓉子は素直に聞いた。上向いた眼が、彼女の純情ぶりを物語っている。

男は芙蓉子の無知さに、今さらながら驚いた。

「フェラチオも知らねえのか。ほら、その可愛い口を開けてみな」

反射的に芙蓉子は口を開けた。すかさず男がグイッと腰をせりだした。

ヌルリッと赤黒い亀頭が入ってきた。想像以上に大きな塊りが芙蓉子の口腔をいっぱいに満たした。苦しくて呼吸ができない。喉がつまって呼吸困難に陥るのではないかと、芙蓉子は恐れた。

苦しがっている芙蓉子を見て、男がぼやくように呟いた。

「奥さん、蓄膿症じゃないんだろ。だったら鼻で息をすればいいじゃないか」

男に言われて、芙蓉子はようやくパニックから解放された。

呼吸が楽になるにつれて、口腔におさまった肉塊が耐えがたいものに思えてきた。嗅いだことのない匂いが鼻についた。生臭い動物のような匂いだ。獣の体臭までが芙蓉子を犯しはじめていた。

「ほら、アイスクリームを舐めるみたいにしゃぶるんだよ」

男の指示に従い、芙蓉子は眉間に深い皺を寄せて懸命に舌を動かしてみた。これでいいのだろうか、何をすれば男は満足するのか、いいようのない不安が押し寄せてくる。

口のなかで急激に肉塊が膨らんでくるような気がした。その時、頭のほうで男の淫らな声が聞こえた。

「眼鏡をかけた女にしゃぶられるなんて、初めてだ。おおおっ、そうだ、いい子だぁ」

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