三十三歳の淫血
本販売日:2002/12/23
電子版配信日:2008/08/13
本定価:576円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1159-3
若すぎる、麗しすぎる33歳、僕の継母・美和子。
あの唇も、熟れた美肢体も、たわわな乳房も、
永遠に許されない魅惑の聖地のはずだった。
貞淑さに眠る淫血が目覚めるまでは……。
父がいない夜、口唇愛撫からはじまった童貞狩り。
性悦に溺れる直樹は、誘惑が秘めた企みをまだ知らない。
みわこ(33歳)義母
ゆかり(18歳)女子学生
本編の一部を立読み
「お母さん……本当にいいの?」
眉を八の字に寄せ、苦しそうな様子で直樹が訊ねた。いきなり継母の気が変わり、また冷たく拒否されることを恐れているようだ。
「……うん。これが正しいことだとは思わない。でも、もう我慢できないの。もう、したくてしたくて、たまらないのよ。いやらしい女だって軽蔑しちゃうでしょ?」
美和子の言葉に、直樹は静かに首を横に振った。
「軽蔑なんかしないよ。うれしいよ。お母さんが僕を求めてくれるなんて、すごくうれしいよ」
そう言うと、直樹はぎごちない動きで美和子を抱きしめた。
見た目よりもずっと逞しい胸板。息子に抱きしめられて、美和子は全身から力が抜けていくのを感じた。
ふらりと倒れかかった美和子の肩をつかみ、継母の顔を覗きこむようにした直樹の鼻息が荒くなっている。
美和子はそっと目を閉じた。
唇になにかが触れた。直樹の唇だ。すぐに舌が滑りこんできた。ぬるぬると口のなかを掻きまわしてくる。
ぎごちないキスだったが、そのぶん本能的に求めてくれているような気がして美和子の身体が感激に痺れてしまう。
「はぁぁ……」
直樹の腕をすり抜けるようにして、美和子はその場に座りこんでしまった。目の前にちょうど直樹の股間がある。半ズボンの股間が、大きくふくらんでいる。
長く苦しい時間を過ごした末に、一線を越えると決めたのだ。美和子はもう迷わなかった。
手を伸ばし、ファスナーを引きおろし、半ズボンをトランクスと一緒に脱がすと、充血した肉棒が飛びだしてゆらりと揺れた。
「はぁぁ……」
苦しげな声をもらしながら、美和子は直樹のペニスをそっとつかんだ。
若い欲望がぎっしりつまった直樹の肉棒は、指先が触れただけでピクンと大きく反応してしまう。
それを握りしめたまま、美和子は上下に優しくしごきはじめた。手のひらに熱い脈動が感じられる。それは自分を求めてくれている血の流れなのだ。
「ううッ……お母さん、気持ちいい……」
切なそうに言う直樹の様子が可愛らしい。もっともっと気持ちよくしてあげたい。
義理の息子のペニスを手でこすりながら、そんなふうに思うなんて……。
ほんの短い満たされない結婚生活のあいだに、美和子は自分がすっかり淫らな女になってしまっていたことに気がついた。