年下の彼 五欲の熟夫人

著者: 冬野螢

本販売日:2006/01/23

電子版配信日:2007/12/21

本定価:660円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-1404-4

「いい? 黒い下着を干したら、OKの合図よ」

37歳の熟妻と近所の浪人生が交わした情事のサイン。

二人の痴態を覗いていた息子は、それを利用して――

青年に溺れる女、スワップ中毒、教え子に跨る女……

倦怠期を迎えた五人の熟夫人たちが堕ちた危険な罠。

新・官能の語り部、冬野螢が描く五つの倒錯物語!

登場人物

まほ(37歳)人妻

ゆみ(36歳)女教師

あきほ(36歳)実母

ゆり 人妻

りの 人妻

本編の一部を立読み

「コーチのって、すごく逞しいんですのね……」

梨乃が悩ましい声で語りかけ、人差し指の腹で粘液にぬめった尖端の割れ目をヌラヌラと擦ってくる。さらに、カリ首をヌルッとなぞり、亀頭全体にまんべんなく前触れ液を塗りたくっていく。

「ああっ……」

拓也は愛撫されて悶える女のように、喉を反らせて喘ぐ。

梨乃がそれを見てクスッと笑うと、左手を自分の股間に伸ばし、パンティのなかに差し入れた。そして、指を引き抜いたかと思うと、拓也の目の前でひろげて見せた。人差し指と中指の間で、透明な糸がツーッと引くのが見えた。

「ほら、コーチ。私ももう、こんなに……」

拓也は梨乃の指から漂ってくる強烈な牝臭に、ますます目を光らせた。汗と体臭を煮つめたようなその匂いは、男を欲情させずにはおかない媚薬だった。

(梨乃さん、濡れてるんだ……)

拓也は我れ知らず心のなかで呟いていた。

すると、梨乃が愛液に濡れた指で、拓也の唇をヌラッとなぞってきた。たちまち、青年の唇が、まるで透明なリップを塗りたくったかのようにヌルヌルになった。

「舐めさせてあげますわ」

梨乃はそう言うや否や、指を拓也の口のなかに突っこんできた。

拓也はまるで餌を与えられた雛鳥のように夢中で熟女の指を啄ばみ、舐めしゃぶった。酸味の効いた蜜の味が口いっぱいにひろがる。

「美味しい?」

梨乃はそう訊きながら舌を指で挟みつけて口腔外へ引っ張りだした。

「フフフ、可愛いお顔……」

(梨乃さんが俺を弄んでる……。やっぱり、あの時は俺を誘ってたんだ)

拓也は採暖室での出来事を思いだした。梨乃は最初から乳房やヒップを見せつけて、自分を襲わせようとしていたのだ。

「それじゃ、今度は私が味わわせていただきますわね」

梨乃は拓也の舌を離すと、いきなりその場にしゃがみこんで、硬く勃起したペニスを頬張った。

「くうっ」

熱くぬめった粘膜に包まれる快感に、拓也はなす術なく呻いた。梨乃は外に聞こえてしまうのにもかまわず、チュパチュパと音をたてて、牡汁まみれの亀頭を美味しそうに舐めしゃぶる。

「コーチのオチン×ン、すごくいやらしい匂いがしますわ」

梨乃は興奮に頬を染めながら、カリ首と割れ目にねっとりと舌を這わせる。舌先で溝をほじくるようにねぶり、裏筋を下から上へゾロリと舐めたてる。

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