本販売日:2001/12/23
電子版配信日:2009/06/26
本定価:545円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1077-0
今まで甘えることのできなかったお義母さん。
初めてママと呼び、胸に抱かれた、父がいない夕暮れ。
雅彦も美保子も忘れることはないだろう。
双乳に顔を埋めた瞬間、安堵よりも欲情を覚えた少年。
乳頭に舌を感じた途端、母性よりも快感で震えた熟母。
愛おしむように抱きしめる義母の目には魔性の光が。
みほこ(31歳)義母
本編の一部を立読み
胸のあたりからひろがってくる熱い快美感に戸惑っていた美保子は、自分の喘ぎ声にあわてて口を押さえた。
最初は、ほんのさざ波でしかなかったその感覚が、次第に母性を圧倒し、官能的な疼きとなって女体を支配しはじめたのだ。
(ああ、なんだか、気持ちよくなっちゃいそうっ……)
雅彦は愛おしむように、やんわりとふくらみを揉みしだいてくれている。その、やさしい手つきがたまらない。
最初は、恐るおそるで、頼りなささえ感じたその動きが、次第に乳房の柔らかさを楽しむように大胆なものに変わってきている。
乳房を揉みほぐす彼のやり方は、まるで理科の実験のようだった。好奇心の赴くままにいろんな方向に力をかけ、乳房の弾力を測定してでもいるかのようだ。
それだけに愛撫の矛先は、一瞬たりとも同じことを繰りかえすことはない。そこをもっとと思ったときには、すでに別の方向から責めたてられ、新たな快感が生まれてくる。
夫の通りいっぺんの愛撫しか知らない美保子にとっては、これほど長い時間、乳房を弄ばれるのさえ初めてだった。自分の乳房が、これほど気持ちがよくなる場所だとは、知らなかったのだ。
揉みくちゃになったスロープには汗が滲み、麓からの刺激で、乳首が張ってくる。
(駄目よ、単なるマッサージって、考えるのよ。でも、ああ……)
美保子は、両手を握りしめ、渾身の気力を振り絞って、幾度となくもれそうになる喘ぎ声を呑みこんだ。
なにがあっても、雅彦に自分の異常を知られるわけにはいかなかった。
彼は今、美保子を実の母のように慕い、甘えてくれているのだ。
それが、義理の母親が、こんな邪悪なことを考えていると知ったら、いったいどう思うだろうか。感じやすい年頃の彼のこと、ショックで、女性不信になってしまうかもしれない。
だが、乳房を洗う官能の波は、すでに美保子が我慢できないほどになっていた。
充血した乳首がカップにすれ、微妙な刺激を煽りたてる。乳首をじかにさわるのに邪魔になると思うと、ブラの存在さえもどかしく感じてならないほどだ。
(ああんっ……あんんっ)
かろうじて妄想のなかでだけ声をあげることで、快美感を押し殺す。だが、それも限界がきていた。