お尽くしします

大正純潔娘と僕

著者: 山口陽

本販売日:2016/03/23

電子版配信日:2016/05/27

本定価:734円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-4144-6

(恥ずかしい……殿方に、見られてしまった)
白い乳房の頂きにたたずむ、淡い紅色の突起。
性の匂いもしない初々しすぎる純潔娘にほどこす、
大人の口づけ、フェラチオ指南、閨房の作法。
身も心も捧げて、あなたにお尽くしします――
大和なでしこを自分好みに調教する夢の生活!

●もくじ

序章 

一 のぞき見    女性が殿方に跨るなんて

二 初めてづくし   恥ずかしいけど、捧げます

三 浴室ご奉仕   お背中、お流しします

四 危険なおつとめ  袴のままでいいですか

五 逢い引き交合   女体すべてでお尽くしします

終章

登場人物

さくらこ(19歳)令嬢

きくえ(41歳)叔母・伯母

本編の一部を立読み

(やってしまった……胸を、男性に自ら見せつけて……!)
緊張と羞恥のあまり喉はカラカラだが、火照った肌には汗が滴り、流麗なお碗型の膨らみを露わにする。
透き通るような白い柔肌の頂には淡い桜色の突起が鎮座し、秀貴へ存在感を主張するように小さく隆起していた。
「……ゴクッ」
特別大きくはないが、その確かな膨らみと対面を果たすと、慌てていたはずの秀貴も食い入るように乳肉を見つめ、生唾を飲み込んでいた。
咄嗟に腕で覆ってしまいたくなるが、それでは自らの発言を反故にすることになる。
とはいえ、自分の状況を考えれば考えるほどに羞恥が膨れあがって身体が硬くなっていくようだった。
このような場合は、まずじっくりと女の肌を鑑賞させるべきだと思い至り、桜子は意を決して袴の紐を解いた。
支えを失った袴はそのまま足元へ落下し、白い脚が露わになる。
「あらあらぁ。着物の裾から伸びてる太腿ってエッチねぇ」
「あうぅ……」
覚悟していたとはいえ、身をもって味わう羞恥は文字通り身を焦がすほどに熱い。
そして着物と襦袢を足元へ落とすと、茂った陰毛とその奥でぴったりと閉じた割れ目まで露わになる。
最も秘すべき場所を、まだ出逢って日の浅い異性の前に晒す羞恥に息を呑んだ。
頭の中が茹であがり、意識さえ飛びそうなほどだ。
(一番大切なところを、見せてしまいました……すごく恥ずかしいのに、どうして私の身体は……!)
「ほら二人とも、緊張するのはわかるけど……特に秀貴。何か言うことはないの?」
「えっ!? えっと……す、すごく綺麗……だ」
「あ、ありがとうございます……」
互いに顔を真っ赤にしながら、かろうじて声を絞り出している様は傍から見ればひどく滑稽で、満面の笑みを浮かべているのは紀久恵だけだった。
「さあ桜子ちゃん、どうしていいかわからずに固まってる間に、グイグイ責めないと」
「あ、はいっ! では……」
紀久恵に後押しされて我に返ると、桜子は教えられた通りに秀貴へ迫る。
「かっ、かか葛城さんっ!?」
欲望と理性の狭間で葛藤を繰り広げる秀貴の前に跪くと、先程慌てて穿き直したズボンを再び剥いて男の象徴を一気に解放させた。
「……えっ?」
下着によって押さえつけられていた男根が露わになるも、桜子の裸体を目の当たりにしたことで膨れあがった肉棒は今にもはちきれそうなほどに膨張していた。
紀久恵との情事を覗いた際に何度も見ているつもりでいたが、襖の隙間から遠目で眺めたモノと間近に現れたモノとでは迫力が雲泥の差だった。
(これほど大きいものだなんて……!)
張り詰めた亀頭は赤黒く、表面にはミミズ腫れのような血管が浮きあがっている。
こんな凶悪な塊が紀久恵の膣内に納まっていたのかと思うと、桜子は息を呑んだ。
さらに触れなくても微かに伝わってくる熱さと、鼻腔を刺激する饐えた臭いが、その存在感をいっそう高めていた。
堪らずたじろいでしまうほどの威容だが、決して不快感はなかった。
むしろ妙な求心力を備えており、恐怖心を覆っていくと、これが生物の牝として牡を求める本能なのだと理解した。
その証拠に、怖いと感じながらも下腹部の奥はますます熱く疼いていく。

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