やっと、母さんのなかに

著者: 秋芳さつき

本販売日:2023/11/22

電子版配信日:2023/12/01

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4696-0

「母さんのなか、優しくきつく締め付けてくるよ」
夢のように甘いフェラ、肉棒を抱きしめる温かい膣。
離れ離れになっていた母・美津紀と再会した徹也。
母のイキ顔は想像していたより美しく淫らだった。
そこに、少年を気にかける養護教諭・由里子が現れ……
フランス書院にしかできない極上の母子禁忌ロマンス!

目次

第一章 【再会】母・美津紀


第二章 【年上の彼女】養護教諭・由里子


第三章 【献身愛】実母VS保健室の先生


第四章 【逃避行】湯けむりの母子肛姦


第五章 【独りにしないで】禁愛の果てに

登場人物

みづき(40歳)実母

ゆりこ(35歳)女教師

本編の一部を立読み

第一章 【再会】母・美津紀



 仕事を終えて帰宅したのは九時過ぎだった。森川美津紀はマンションの部屋に着くなり、バッグを置いてため息をつく。
「生保レディの仕事って、肉体労働のようなものね」
 年上の夫を事故で亡くして以来、この仕事ひとすじで生きてきた。
 濃紺のスーツの胸元は大きくせり出し、ボタンを外してジャケットを脱げば、女汗がじっとり滲んだブラウスが露わになる。脱衣場の鏡にわが身を映すと、フリルの下にブラジャーの柄が透けて見えているのに気づいた。Hカップでも窮屈な乳房の谷間には、働く女の濃厚な香りが凝縮されているのだろう。
(あれから十八年あまり、誰にも愛されていない身体……)
 しなやかな指先で腰ゴムを寛げ、タイトスカートを脱ぎ下ろしていく。六十二センチのウエストは、若いころと変わらない。
 豊かな肉づきを誇るヒップは、艶やかなパンティストッキングで覆われていた。それを引き剥がすと、尻肉の刻みの奥に、黒いレースのパンティが、秘唇を押し割りながら息づいているのだった。
 独り住まいなので気兼ねはない。現在四十歳の美津紀は、人生の約半分を未亡人として寂しく過ごしてきたことになる。
(ねえ、隆也さん。夢の中でもいいから私を叱ってください)
 シャワーを終えてメイクを落とした女が、亡き夫の遺影を前にそうつぶやく。
 美津紀は女子大生のころに、教授だった森川隆也と結婚。退学して家庭に入った。その翌年には息子の徹也を産んだが、不幸にも夫はほどなくして世を去ってしまう。出勤途中での交通事故だった。
「私が何度も求めて、隆也さんを疲れさせたから……」
 事故の前夜、夫婦は激しく愛を交わした。倍以上に年の離れた、大学教授と教え子。美津紀にとって、夫が初めての男性だった。
(きょうは隆也さんの月命日。なのに私は……)
 お線香をあげ、手を合わせる。仕事中はアップにまとめている黒髪を下ろして、優美な頬のラインから指先で肩に流した。洗いたての肌身をネグリジェに包んだ四十女は、寝室に移動してベッドに腰を下ろす。
 かつての美津紀なら夫を想いながら自慰に耽ったものだが、もうしなくなって久しい。代わりに思い浮かぶのは、生き別れた息子のことばかりなのである。
(スタイルがよくて細面で、隆也さんをさらにカッコよくした感じかしら……)
 在りし日の夫に自分の顔の特徴を重ね、息子の姿をイメージしていく。グラマラスな身体つきはともかく、美津紀の貌は女優と見まごうほどに流麗である。いまでこそ頬のラインが緩んでほうれい線が浮かびつつあるが、行く先々で美人と評される日常は変わっていない。そんな私が産んだ息子が、素敵でないはずがない──。そんな自負がムクムクと湧き上がる。
「あぁ、徹也。きっと逞しく育っているのでしょうね」
 ネグリジェ姿の未亡人は、ベッドに仰向けになって息子の名を呼んだ。ムッチリと熟れた太ももを大きく拡げ、柔肌に張りつくレース地に指を及ばせる。昼間に穿いていたのと色違いのパンティが、じっとり湿っているのに気づく。
(私ったら、夫ではなく息子を想って興奮している)
 母親失格という言葉が、真実味を帯びてのしかかる。徹也はわが身から産み出した分身であり、夫との愛の結晶だった。そんな大切な息子は夫の死後、義父母によって強引に引き取られ、自由に会うことさえ許されなくなった。
『あなたみたいな小娘が、ひとりで子育てなんて無理よ』
 特に夫の母、つまり姑は結婚そのものを反対していたので、美津紀が徹也を産んですぐに未亡人になると、そう言って迫った。乳飲み子を抱えて主人を失い、途方に暮れていたのは事実だった。本来なら夫にはじゅうぶんな遺産があって、保険もおりたはずなのに、妻である美津紀の手には一円も渡らなかったのだ。
「なぜ諦めてしまったの。あのころの私をひっぱたいてやりたい!」
 激しい後悔の念が押し寄せ、熟れた女肌を震わせた。まだ首もすわらない息子と引き離され、寄る辺なき美津紀は生保レディとなって必死に働いた。トップの成績で高収入を得るようになると、息子の将来のために貯金もできるようになった。それでも美津紀は義父母の家に乗り込んで息子を取り返すまでの勇気が湧かず、いまに至っていた。心のどこかに夫への負い目があり、親族たちにも強く出られなかったところもある。
「あぁ、徹也。もう高校を卒業したはずよね。どこに進学したのかしら。隆也さんに似て優秀でしょうから、きっと……」
 もう彼女がいて、初体験を済ませているかもしれない。息子への激しい情念が、いよいよ官能に火をつける。ネグリジェは乳房をカップでしっかり覆うタイプで、寝転んで身をよじってもたわみが少ない。九十七センチの巨乳が型崩れしないためなのだが、悶々としてきた美津紀はそれを剥ぎ取って、ブルンッと双丘を露出させた。まろび出た肉房の頂きで、切なく尖った乳頭が照明を反射させる。
「無駄に大きな私のおっぱい、いまでも徹也に吸われたくてパンパンに実っているのよ、ほら──っ」
 充血した乳首を指先で摘むと、ツーンと切ない甘美が込み上げる。ひとしきり息を弾ませてから、美津紀はベッドから起きてドレッサーの前に座った。
「男の子は、母親に似た女性を好きになるというわね」
 亡き夫、隆也は化粧の濃いオンナを嫌った。だから彼の遺影を前に自慰をするときはノーメイクか薄化粧で通していた。それが現在では息子の好みに寄せた女でいたいと想像を巡らせ、眉を描き、チークをはたき、口紅を引く。徹也と同年代の女子たちがどんなメイクなのか、美津紀は知らない。
「なんて婀娜っぽい顔なの。これじゃ、あの子も引いちゃうわね」
 仕事ではナチュラルメイクだから、夜ぐらいは色濃くしたい。情欲に身を焦がすほど、エロティックな美貌が鏡の中で照り映えた。
 ロングヘアをシーツに散らせて、美津紀は再びベッドに仰向けになった。成長した息子の顔を見てみたい。心を込めて書いた手紙を、あの子は読んでくれているだろうか。同封した自分の写真は捨てられてしまっただろうか──。
(徹也……あなたは寂しくないの? ママはこんなに焦がれているのに)
 乳離れするまで、母乳を飲ませてあげたかった。
「くぅ……はうぅ──っ」
 左の指で乳首をつまみ、もう片方の手を秘唇に及ばせていく。数珠つなぎの妄想が情欲を燃え上がらせ、指先が激しく上下して止まらなくなる。夫以外に男を知らぬ恥裂から、熱い蜜がねっとりと流れて指をヌラめかせる。シーツに淫らな染みが広がっていく──。
「アハァン、徹也……淫らなママを許して──」
 パンティに割り込ませた細指が、敏感な肉芽を楽園に導く。同時に乳首イキした乳房がプルンとたわんで、仰向けの女体が妖しく波打った。
 美津紀は突っ伏してお尻を突きだす格好になり、豊満ヒップを高く掲げて四つん這いの股の間から指を這わせ始めた。指先のリズムと熟尻の揺らぎが、破廉恥な汁音を奏でる。
(私、ものすごく濡れている。こんなのって……)
 夫と最後に交わって以来かもしれない。美津紀の女の泉は、涙と共に枯れたはずだった。自分の肉体にまだこれほどの潤いが残っていたなんて。
「ハンッ……今夜の私、どうかしているわ」
 陰核をこね回していた指先が、膣襞の中に埋まっている。もっと硬くて太いモノを求めるみたいに、陰唇がクポクポと泣いているのがわかった。
 美津紀はもう止まらない。人差し指、中指、薬指の三本をひとかたまりにして肉裂に埋め込むと、円を描くような抜き差しで自らを高みに誘う。指たちに絡みついた雌の汁が照明に光り、蜜泡が糸を引いてシーツを濡らした。

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