【女医と看護師と人妻】
本販売日:2024/06/21
電子版配信日:2024/07/05
本定価:1,001円(税込)
電子版定価:1,100円(税込)
ISBN:978-4-8296-4738-7
患者の子供たちのためのイベントは一瞬で地獄に!
病院に侵入し、人質をとって立て籠もる脱獄囚たち。
犯人の目的は我が子を死なせた女医への報復――
居合わせた看護師、修道女、女子大生、人妻も餌食に。
白衣を引き裂かれ、晒し並べた尻に埋まる剛棒。
女の絶叫と喘ぎが交錯する中、交尾の狂宴は加速する!
第一章 聖なる夜と鬼畜脱獄囚
第二章 ボランティア女子大生の美尻
第三章 えぐられた女医の柔肉
第四章 子供を人質にとられた人妻
第五章 けがされた聖女の信仰
第六章 肉交に啼き狂うシスター
第七章 全裸記者会見【媚臀品評会】
本編の一部を立読み
第一章 聖なる夜と鬼畜脱獄囚
1
入院患者たちの電子カルテチェックをすませると、女医の北村慶子はパソコンをシャットダウンし、
(ふう……やっと終わったわ)
白衣姿で椅子に腰かけたまま、ウーンと大きく伸びをした。
(さてと……私もパーティーに参加させてもらおうかしら)
メガネが似合う理知的な美貌をニッコリと微笑ませた彼女は、二十九歳の若さで、この「難病小児治療センター」のセンター長の重責を任されている。今夜はクリスマスイブで、大方の医療スタッフは休みをとっているが、一階ロビーでは宿直看護師らをNPOの女子大生らが手伝って、入院している子供たちのためにクリスマスパーティーを催してくれていた。学業の合い間を縫っていつもいつも難病の子供たちのために尽くしてくれるボランティアの彼女たちには、どんなに感謝してもしきれない。仕事で疲れてはいるが、ロビーへ降りていき、センター長としてひと言挨拶を述べなくてはなるまい。
セミロングの美しい髪を片手でかき上げ、椅子から立ち上がりかけた慶子だったが、いきなり背後から伸びてきた手で口を塞がれ、驚きに目を見開いたまま、細い首筋に冷たいものを押しつけられた。
「ムグググッ!」
「静かにしな」
男の低い声がした。
いつからそこにいたのか、音を立てずにドアを開け、仕事に没頭している彼女に気づかれぬまま背後に近づいていた聖夜の侵入者は、
「大声を出したら、このナイフで首をかっ切るぜ」
首筋に当てられた刃物の冷たささながら、冷酷な声で脅してきた。
「ムウウウーッ」
「もう一度言う。大声を出すな。俺は本気だ。分かったか?」
「ムウウッ……」
手のひらで口を塞がれたまま、慶子はナイフの刃を押し当てられた首を微かに縦に振った。
男の手の力がゆるみ、その手のひらと慶子の唇の間にわずかな隙間ができると、
「だ、誰なのっ?」
白衣姿を硬直させた慶子は喘ぎあえぎ言った。
「俺の声に聞き覚えはねえかい、先生?」
そう問い返されて、ハッとなった。
「ま、まさか……」
「そう、そのまさかだよ。あんたに息子と妻を殺された重松秀明さ。覚えててくれたみてえだな」
「あああっ」
慶子は恐怖に心臓が凍りついた。
あの男は──重松秀明は、この私に対する殺人未遂の罪で刑務所に入っているはず。その彼がなぜここにいるのだ? もしや……もしや脱獄して……。
ほんの二年前のことだ。重度の難病をわずらう七歳の男の子が入院してきて、当時副センター長であった慶子が担当医になった。男の子の病気はもともと現代の医療では治す手立てがないものだったのだが、運の悪いことに、入院して一週間後の真夜中、急に容体が悪化し、スタッフらの懸命の医療措置もむなしく亡くなってしまった。
一人息子を失った悲しみにかきくれるあまり、被害妄想を膨らませてしまったのか、父親の重松秀明はたびたびこのセンターを訪れ、慶子に面会を申し入れてはおかしな言いがかりをつけるようになった。息子が死んだのは彼女の医療ミスのせいではないかというのだ。
重松の被害妄想は、うつ病になった彼の妻が自死してしまったことから病的なものになった。ある日、また慶子に面会を求めてやってきた彼は、埒のあかない話し合いを切り上げて部屋から出ていこうとする彼女の背中に、上着のポケットに忍ばせておいた刃物で切りつけ、悲鳴をあげながら廊下に走り出た彼女を追いかけて馬乗りに押し倒したが、とどめを刺そうと血まみれの刃物を振りかざしたところを間一髪、駆けつけたスタッフらによって取り押さえられた。
重松は裁判でも殺意を認めたため、殺人未遂の罪で五年の実刑が確定、F刑務所に収監された。
ショックが大きすぎてしばらくのあいだ体調を崩していた慶子だったが、もともと勝ち気な性格であるのに加え、結婚を約束した恋人の支えもあって一年も経つと快復し、センター長を任される立場になった今は、重松の思い込みと誤解を解くために一度刑務所に面会に行ってみようかと考えていた矢先だったのだ。
「あんたがセンター長に出世したこと、来月に結婚するってことは、面会に来てくれた知人が教えてくれたぜ。俺も嬉しくって、世話になったあんたにひとことお祝いが言いたくてよ。こうしてわざわざムショから参上仕ったというわけよ」
皮肉な言い方をした重松は、片手で慶子の艶やかなセミロングの髪をむんずと鷲づかみにし、グイと引いて、青ざめた知的な美貌を上向かせた。
「あああっ……」
「楽しいイブになりそうだな。先生もそう思うだろ?」
そう言って、重松はおびえる女医の顔を覗きこみ、無精髭の濃い頬をニヤつかせた。
2
きらびやかなツリーや色紙で飾りつけられた一階ロビーには、大人たちと子供たち、合わせて数十人がひしめいている。
そんな中、
「さあ、みんなでサンタさんを呼びましょう!」
優しい笑顔を浮かべ、そう子供らに呼びかけたのは、スラリと上背のある肢体にグレーの修道服姿がよく似合う三十代前半の女性だ。
イブの夜だからというのでスタッフの誰かがコスプレをしているわけではない。「シスター貴美子」こと山本貴美子は、この治療センターが属する「聖グノーシス医科大学病院」の母体である「聖グノーシス修道会」から派遣されている、信仰心篤い本物の修道女。彼女が、NPOが主催する今宵のクリスマスイベントの司会役を任されていた。
「いい? いちにのさんで、『サンタさーん』って呼ぶのよ。じゃあ、いち、にの、さんっ」
サンタさぁーん!
両親に付き添われ、車椅子に乗っている子供たち、ベッドに寝たままで看護師らによってベッドごとこのロビーに連れてこられた子供たちが、この時ばかりはまるで重い病気を患っているのが嘘であるかのように元気な声を張りあげた。むろん中には発声そのものが困難な病状の子もいる。しかしその子たちも顔だけはそちらへ向け、期待に目を輝かせている。
「はぁーい」
年配の男性をまねて低い音程の声を出しながら、背中に大きな袋をしょったサンタクロースが登場した。
むろんこちらは本物ではなく着ぐるみだ。ボランティアの女子大生、竹田弥生が、サイズが合わず、かなりブカブカのサンタクロースの着ぐるみを着て現れたのだ。それでも効果てきめん、子供らはワーッと歓声をあげた。
「ママ、サンタさんだ。サンタさんが来てくれた」
母親のワンピースの袖をつかみ、喜びに頬を紅潮させている六歳の少年がいる。
「大樹、サンタさんだ。サンタさんがプレゼントをもってきたぞ」
着ぐるみサンタを指差しながら、ベッドに寝たきりの我が子の頭を撫でさする若い父親がいる。
「私はサンタクロース。北の国は猛吹雪で、トナカイを走らせるのが大変じゃった」
スローペースで語りながら、女子大生サンタは着ぐるみの肩にかかった白い雪(実は小麦粉)を大袈裟な動きでパタパタとハタき落としてみせる。
「けど頑張って、どうにかここまで来ることができた。なにせ、よい子のみんながプレゼントを楽しみにして待っておるからなァ」
プレゼントという言葉に、またワーッと歓声があがった。
看護師らの中には思わず目頭をおさえる者もいる。今ここにいる二十人の子供たちのうちの何人かは、来年、このイベントに参加することはできないだろう。毎年そうなのだ。治療のむずかしい病気の子供たちばかりなのである。
どっこらしょと、やはり大袈裟な身振りで背中の大きな袋を下ろした着ぐるみサンタは、車椅子に乗った一人の少年のところに歩み寄ると、グローブのような大きな手袋をした手でその子の頭を撫で、
「拓哉くんだったね」
名を呼び、
「君にはこれだ」
袋の中から取り出したのは、人気アニメに登場する巨大ロボットのオモチャだった。
「わあ!」
口を開けた少年の顔がほころんだ。
サンタは続いて、ベッドの上で父親に背中を支えられて上体だけ起き上がらせている痩せた女の子のところへ行くと、
「聡美ちゃんにはこれだよ」
と言って、袋の中から人形を取り出した。
女の子はそれを手に、満面の笑みを浮かべた。いま少女らに大人気のアニメのキャラクターのフィギュアだったのだ。
次々にプレゼントが渡されていく。一人として落胆や不満の色を見せる者がいないのは、すべてあらかじめ子供たちの両親に、彼ら彼女らが欲しいものを聞き取り調査済みだからである。
全員にクリスマスプレゼントを渡し終えると、大役を無事にこなした女子大生の竹田弥生は、サンタの大きな白髭の下でホオーッと安堵の息を吐き、クリッと丸い愛嬌のある瞳をシスター貴美子のほうへ向けた。
シスター貴美子もこちらを見返し、
(弥生さん、お疲れさま)
というメッセージなのか、軽く片目をつぶってウインクしてくれた。
(素敵な方……)
凜々しさだけでなく可愛らしさも兼ね備えている年上の女性。美しく清らかなグレーの修道服姿に、サンタクロース姿の弥生はポーッと見とれてしまう。
シスター貴美子とはここでのボランティア活動で知り合った。本人から直接聞いたのではないが、看護師さんらの間に流れる噂だと、シスター貴美子こと山本貴美子は東証一部上場企業の社長の一人娘で、十年ほど前、有力政治家の息子と婚約までしていたのを破棄、両親の反対を押し切って信仰の道へ進み、修道女になったとのこと。
クリスチャンである弥生自身、信仰に身を捧げる生き方に憧れがあるので、一度そのことをシスター貴美子に打ち明けたことがあるが、
「軽率に決めることではありませんよ」
いつになく厳しい口調で、
「今は何よりもまず学業にお励みなさい。そして普通に青春を楽しむのです。友と語らい、恋をしなさい。そのうえで、もし二年経ってもあなたの気持ちが変わらなければ、その時にまた相談にのります」
と、たしなめられた。
クリスマスソングの合唱が始まった。子供たち、その両親、ボランティアの女子大生と、イベントに参加している宿直の看護師たち。みな明るい笑顔である。まさかこの善意の楽園に、突然邪悪な悪鬼どもが侵入してこようなどとは夢にも思っていない。
3
「乱暴はやめてっ」
叫ぶように言ったが、大声ではない。重松の手にナイフが握られているので、勝ち気な慶子も抵抗できなかった。
椅子に座ったまま、セミロングの艶やかな髪を乱暴に引っ張りまわされ、デスクの上のパソコンのキーボードに顔を無理やり押しつけられた。
「な、何が望みなのっ!?」
「何が望みだァ?」
グイグイ上から押しつけながら、重松はケタケタと笑った。
「それを言ったら、あんたが叶えてくれるのか? ふん、なら教えてやる。俺の望みは、悟を──俺の死んだ息子を返してもらうことだ。あと、妻の好美もなァ」
「ああっ」
慶子はキーボードの上で顔をゆがめた。
「あれは不可抗力だったの。あなたには気の毒だし、私たちも残念で仕方ないけど、医療ミスなんかじゃないのよ。何度言えば分かってくれるのっ!?」
「じゃかあしいっ!」
猛り狂った重松に理屈は通じない。
「この俺からすべてを奪いとったあんたを、生かしておくわけにはいかねえと、二年前にはそう思った。けどムショにいる間に、いいことを思いついた。聞きたいかい、先生」
「な、何なのっ」
「先生に、俺の子を産んでもらうのさ」
「何ですって!」
「産んでもらうんだよ、俺の子を。それと、妻の代わりを務めてもらう。この身体を使ってなァ」
髪をつかんでいた手が離れ、下へ伸びた。慶子の白衣の尻と椅子の座面との間に手が差し入れられてきたので、
「い、いやっ」
慶子はたまらず腰を浮かし、身をよじりたてて逃れると、
「誰か! 誰かあっ!」
叫びながらドアのほうへ走った。
その肩に手をかけて引き戻すと、
「いいぜ、先生。もう大声を出してもかまわねえ。そろそろ仲間が下の階を制圧してる頃だからな」
重松が不敵な笑みを浮かべて言った直後に、階下のほうで、
ガァーン!
銃声めいた轟音が響きわたった。
(ああっ!)
青ざめた慶子の顔がさらに色を失った。
(い、今のは……仲間……仲間って……一体……)
一階ロビーでは子供たちを囲んでクリスマスパーティーが行われている。そこにこの男の仲間たちが……ああ、なんてこと!
「さあ、悟の代わりの子を産んでもらおう。そのためにゃあ、この俺とセックスするしかねえよな。それがつまりは好美の代わりを務めるってことだ。一石二鳥じゃねえかよ先生。分かったかい。分かったら服を脱ぎな」
「いやっ、いやっ」
「あんたに罪を償うチャンスを与えてやろうってんだぜ。ヘヘヘ」
重松は慶子の白衣を引き剥がしにかかった。
「やめてっ、ああっ」
慶子は死に物狂いで抗ったが、男の力にはかなわない。白衣を剥ぎとられ、床にあお向けに押さえつけられ、下に着ていたセーターとスカートを脱がされた。足をバタつかせて抵抗する間に、パンプスも脱げてしまった。
「思ったとおりだ。綺麗な身体してるじゃねえか、先生」
押さえつけた女医のパステルイエローのランジェリー姿に、重松は猛烈な興奮を覚えた。刑務所内ではヌードグラビアなどを見ることもできなかった。それがいきなり生身の、それもとびっきり美しい高学歴女医の下着姿を目の前にして、ズボンの下のペニスを痛いほどに勃起させた。
以前は復讐心だけだった。我が子を死なせたあの女医を八つ裂きにしてやりたい。服役した当初は、そのことしか考えていなかった。だが復讐の方法として、慶子を犯し、彼の子を妊娠・出産させる──そんな途方もないことを思いついて、あれこれ想像をふくらませていくうちに、若く美しい女医に対する淫情が大きくふくらんできた。
重松はそのことを、刑務所内で知り合った武藤銀次という受刑者に話した。武藤銀次という男は「蠍の銀次」のあだ名で知られ、以前に仲間と共に脱獄して、逃亡中に人妻レイプを繰り返していた凶悪犯だ。脱獄しようと思えばいつだってできる。そううそぶくこの三十代後半の男に、他の受刑者らは畏怖の念をもってうやうやしく接していた。彼との出会いがなかったならば、今日このようにしてこの美しい女医を半裸に剥くことは妄想のままに終わったことだろう。
「先生、ずいぶんお高そうなブラ着けてやがんなァ」
リノリウムの床で、あお向けの慶子に馬乗りになり、その両手をしっかり押さえつけた重松は、精緻な薔薇の刺繍が施された高級ブラジャーに、血走った視線を吸いつかせたまま、
「ひょっとして、こいつは婚約者の趣味かい? あんたらエリートのお医者さんたちは、俺ら庶民から高え医療費をふんだくって、さぞかしいい生活してやがんだろうなァ」
嫌味を言い、よだれを垂らさんばかりに舌舐めずりした。
「こんな……こんなことをして……あなたの亡くなった奥さんや息子さんが喜ぶと思ってるのっ!?」
慶子は青ざめた美貌を横にねじって、懸命の説得をする。
だが、
「くだらねえ」
重松は吐き捨てるように言った。
「好美も悟ももういねえんだ。死んじまって、いもしねえ人間が、喜ぶも悲しむもあるかよっ」
パステルイエローのブラの真ん中を鷲づかみすると、白い胸からバッとむしりとった。
「いやあぁあ!」
慶子の口から悲鳴がこぼれ、自由になった片手で、晒されたバストを隠そうとする。
そうはさせじとその手首をつかみ、重松は万歳のポーズで床に押さえつけられてしまった美人女医の胸に熱い視線を注いだ。
「先生、おっぱい、あんまり大きくねえんだな。せいぜいBカップってとこかい?」
その言葉どおり、慶子の小ぶりの乳房は巨乳にはほど遠い。とはいえ、若さと成熟味とがベストバランスをとっている二十九歳の超ナイスバディだ。大きさはともかく、高級白磁を思わせるスベスベの肌と、まだあまり男に吸わせていないらしい薄ピンクの小さな乳首とが、たまらなく男心をそそる。ハイレベルな女の魅力的な美乳は、そんじょそこらの男性が弄べるものではない。
「インテリのあんたにゃ、これくらいのサイズがちょうどいい。グラビアなんかで目にする牛みてえなデカチチは、この俺は好まねえ」
そう言うと重松は、興奮に汗をにじませた顔を双丘に近づけ、フンフンと甘い匂いを嗅いでから、片方の乳房の先端をチロリと舌で舐めた。
「ウクッ!」
たまらず歯を食いしばって呻いた慶子の背がグイと反った。
「やめてっ、やめなさいっ、うううっ」
「ヘヘヘ、さて、このちっちゃい上品な乳首が、いやらしく舐めまわされてどうなりますことやら」
ほくそ笑んだ男の舌がチロチロと動く。薄ピンクの乳輪を舌先で円を描くようにくすぐり、刺激に反応してツンと尖ってきたところを、今度は上下左右に舐め転がす。
「うくくっ……うくくっ」
「ヘヘヘ、どうだい。結婚を約束した彼氏にも、こんなふうに可愛がってもらってるのかい?」
コロコロと転がすように舐められて、薄ピンクの乳首はコリコリと固くなった。円柱形に勃起したそれを、重松は唇に優しく包み込み、引き伸ばしつつチューと吸いたてた。
「あっ、いやっ、いやよっ、あああっ」
もうたまらないという表情で首を横に振りたてる女医の美貌を上目使いに窺いつつ、小ぶりの乳房が形を変えるほどの吸引で上に引き伸ばしておき、それからパッと唇を離す。
控えめな胸のふくらみがプルプルと揺れながら元の形に戻ると、
「ひいいっ」
のけぞっていた慶子の背中が、悲鳴と共にドスンと床に落ち、パンティ一枚の肢体がビクビクッと痙攣した。
「小さいおっぱいのほうが巨乳よりか感じやすいって聞いたことがあるが、どうやら本当のことみたいだな。こんなに悦んでもらえると、可愛がってやり甲斐があるってェもんだぜ、エヘヘヘ」
いやらしく笑った重松は、ヌラつく舌の先で再び慶子の乳首を玩弄しはじめた。屹立した乳首をコロコロと転がし舐め、唇でついばんで引き伸ばす。さらに歯を立ててガキガキと甘噛みしてやると、
「うくううっ!」
やはり感じてしまうのだろうか、屈辱に歯を食いしばって呻く美人女医の顔は汗に光って凄艶だ。そうやってじっくり時間をかけ、パンティ一枚で押さえつけられた慶子の左右の乳房にねちっこい舌の愛撫を加えておき、
「ヘヘヘ、こっちの感度はどうかな」
いやらしく大口を開けた重松の長い舌は、今度は晒された腋下のくぼみをヌラヌラと這いまわりはじめた。
卑猥なザラつきの感じられる舌腹で執拗に腋窩をなぞられ、
「やめてっ、いやっ、いやっ、ひいいっ」
慶子は総身を鳥肌立たせた。
とてもじっとしていられず、唇を開いて喘ぎ声をこぼしつつ、押さえつけられたスレンダーな肢体をくねらせる。そのクネクネとした悩ましい身悶えがたまらなく官能的なので、重松はますます劣情を昂らせ、
「あァ、この甘酸っぱさがたまんねえや」
目を血走らせ、夢中になって慶子の腋下の汗をベロベロと舐めとっていくのだ。
思う存分に美人女医の腋窩の味と匂いを堪能した後、再びバストと乳首を責めなぶりはじめた重松の舌の動きに、
「いやっ、やめてっ、いやあァ」
喘ぎまじりの慶子の声はますます高ぶる。
「あああっ、こ、これ以上は……もうっ」
「なんだ、前戯は要らねえってのか?」
重松はヨダレの糸を引いて口を離すと、
「痛くないように親切でアソコを濡らしといてやろうってのに。そうか、だったらお望みどおり、すぐにブチ込んでやる、俺のジュニアも待ちかねてるしな」
素早く片手で自分のズボンのベルトを外し、馬乗りの位置を下にズラすと、慶子のしなやかな腰のラインを飾るパステルイエローのパンティに手をかけた。
「ああっ、駄目っ! 脱がさないでっ!」
脱がされまいと、小さなパンティの端をつかみ、慶子は狼狽の顔を振りたてる。
「ヘヘヘ、脱がさねえと、あんたの大切な所にブチ込めねえだろ」
「お願いっ……私……私、来月結婚するのっ!」
思わずそう叫んだのは、復讐心からレイプ魔と化した重松に、まだ思いやりの欠片くらいは残っていることを期待したのか。
だがその期待はむなしかった。
「知ってるって、さっき言ったろう」
重松の目がさらにギラつく。
「心配しなくっても、犯行声明の時にあんたの彼氏へも挨拶を伝える。あんたと裸で腰を振り合った感想文付きでなァ」
無理やりにパンティを引き下ろして脱がせ、
「いやああーっ!」
と叫んで美しい両脚をバタつかせる慶子の太腿の間に、ズボンを下ろした自分の腰を割り入れた。毛むくじゃらの股間にそそり立つ男根の先をヴィーナスの丘に向けると、
「ほほう、噴水型のマン毛じゃないか。インテリ女医さんに相応しい上品な生えっぷりだ。そのこともちゃんと彼氏さんに伝えてやらなくっちゃなァ」
上部が左右に分かれた陰毛の慎ましやかな形状を揶揄しつつ、いきり立つ肉棒の先端を恥丘のふくらみに擦りつける。
「いやっ、お願いっ、お願いよっ、ああっ」
「フフフ、この時を待ち焦がれてたぜ、先生」
「待ち焦がれていた」というその言葉どおり、何度も何度も擦りつけた。それから先端を女の割れ目に含ませ、腰をせり出していく。
「いやああああーっ!」
絶叫して腰と尻を揺すりたてながら、慶子は深々と貫かれていった。
「あああっ、あああっ」
「ヘヘヘ、入ったぜ先生。ああ、こいつは──こいつはいい。先生、あんた最高だ。最高のマ×コしてやがる」
舌を使った執拗な愛撫のせいで、女体は火照り、肌が色づいている。だがまだ女膣は濡れていない。潤いが十分でなく窮屈な感じの肉壺だが、それを無理やりに深く貫いていく感触が凌辱感を高めて、復讐に燃える重松を喜ばせるのだ。
「そおれ、どうだ。どうだっ」
乱暴に腰を揺すりたて、重松は少しずつ深い位置へと剛直を捻じ込んでいく。熱い肉棒はかつて経験したことがないほどに硬くなっていた。破裂せんばかりになった先端をついに最奥まで届かせると、
「あうううーっ」
慶子が重く呻いて背をのけぞらせた。