清楚な人妻・歌織さんの貞操観念の壁を暗示によって崩壊させた僕。
彼女の純粋な心を巧みに誘導し、ついに理想の「人妻人形」に変えた。
旦那さんが明日出張から帰ってくるのにやめられない、禁断の不貞行為。
もう、あなたの顔とおっぱいとお尻とアソコのことしか考えられない。
歌織さん、僕こそがもうとっくに、あなたのトリコになっているのだから。
隣人妻をマインドコントロールした果てに待っていた未来とは……
ネット小説界を震撼させたXPJboxの最高傑作、電子書籍限定エンドの完結編!
第六週(2)
6月25日(水)
6月26日(木)
6月27日(金)
6月28日(土)
6月29日(日)
それから
6月30日(月)
7月4日(金)
7月16日(水)
8月8日(金)
8月10日(日)
8月29日(金)
9月12日(火)
9月28日(日)
人形の家
10月6日(月)
10月15日(水)
11月7日(金)
12月20日(土)大安
4月8日(月)
あとがき
本編の一部を立読み
6月27日(金)
「ん……」
胸の上に何か乗っている。
それが、きゅっと柔らかいものを押しつけて僕の首に回る。
目を開けると、歌織さんがしがみついていた。パジャマ越しの胸を挟むように。
「……すぅ……」
子どもみたいな寝顔に見惚れた。
あぁ、そういえばこの人の寝顔をゆっくり眺めたことってなかった気がする。いつもドキドキしたり興奮したり全然余裕なかったから。
僕たちが最後に迎える金曜日の朝。
明日の午前には、先輩が帰ってくるんだ。
「ふふっ」
歌織さんは幸せな夢を見て笑っていた。そこに僕が登場しているのか聞いてみたい気分になるけど、まだ我慢だ。
彼女は今は自由。催眠術の人形から解き放たれているわずかな時間を楽しんでいるところだ。
起こさないように気をつけながら時計を見ると、まだ六時前。寝返りをうちたい体勢だけど、歌織さんがしっかりと掴まっていて無理だった。
「んっ」
腕を抜こうとすると、ぎゅって力を入れてしがみついてくる。
それこそ、子どもがぬいぐるみを抱きしめるみたいに。そして無邪気に笑うんだ。
「うふふふっ」
困ったな。でも、この顔を間近で見ていられるのも幸せだ。こうして眺めているだけで満たされた気持ちになる。
だけど、そのうち僕の気配に気づいたのかゆっくりまぶたを開いて――すぐ近くにある僕の顔に驚いて、ベッドの中で後ずさる。
「あっ、あー、おはよ。びっくりしたぁ」
「お、おはようございます」
「あー、もう……おはよう」
髪とパジャマを直しながら、歌織さんは赤い顔を隠すように下を向いている。
驚いたのは僕の方だけど。そんなに恥ずかしそうにして、どんな夢を見ていたんだろう。
でも、それを知るのはまだ早い。
「まだ六時前ですよ」
僕が時間を教えると、歌織さんは「そうなんだ……」と呟き、居心地悪そうにパジャマのボタンをいじる。
「もう少し寝ててもいいんじゃないですか」
「う、うん」
上半身を見せたままベッドに誘う僕。
歌織さんは少し逡巡したあと、背を向けてそっと隣に体を沈めてきた。
目が覚めた彼女は催眠術の支配下だ。再び僕の手の届く場所に戻ってきた人妻の香りに、僕の性欲はすぐに反応する。
「……歌織さん」
「あっ」
抱きしめると小さな声で悲鳴を上げて、体を縮こまらせる。
だけど、逃げたりはしなかった。僕の手が胸に触れていても。
「マッサージしていいですか?」
「あ、朝から? 夜でいいよ……」
「でもしたいんです。だめですか?」
「んっ……」
歌織さんを見ていると抱きたくなる。それはどんな朝でも変わらない。
特に、今日は彼女が可愛く見えるから。
「歌織さん」
耳元にささやきかけると、歌織さんはビクっとなって体を硬くする。
昨日までの大胆な彼女じゃない。だけど、僕を完全に拒絶しているわけじゃない。
「あっ!?」
彼女の股の間に、トランクスから取り出した僕のペニスを挟んだ。
いきなりの行為に彼女は驚いていたけど、やっぱり逃げたりはしなかった。
そのまま僕は腰を揺すった。彼女の素敵なプロポーションを抱きしめて、堪能しながら腰を振った。
「んっ、んっ、んっ」
真っ赤になった耳たぶ。僕の手を掴む細い指。
柔らかい肌は徐々に熱を増していく。
最高の体を僕は朝から抱いている。
「はぁ、はぁ、歌織さん…ッ!」
「……」
歌織さんはぎゅっと唇を結んで僕の行為に耐えていた。
その表情がサディスティックな悦びを感じさせて、僕はますます調子に乗って腰を振る。
「すごい、最高……歌織さん、気持ちいい……」
思わず漏れた感情に、彼女は余計に顔を赤くする。
もう可愛くてたまらなくなって、抱きしめる手に力が入る。
すると意外にも、彼女も抱きしめ返してきた。
僕のペニスを。
「か、歌織さん……ッ!」
股から突き出るペニスを、歌織さんは優しく握っている。
僕の動きに合わせて、そっと擦ってくれていた。
「歌織さん!」
「んんっ!」
彼女の割れ目に押しつけて擦り上げる。
歌織さんも、僕の先端を弄りながら太ももを締め付ける。
外ではもう目を覚ました鳥が忙しそうに鳴いていた。僕らはお互いを気持ちよくするためのマッサージを、朝の布団の中でもぞもぞと繰り広げている。
熱気がこもって汗ばんでいく体を、寝ぼけた性欲に任せてぶつけあっている。
「歌織さん、もう出そう…ッ」
「は、はいっ」
僕が抜いたティッシュを、歌織さんが受け取って先端に当てる。
彼女の手の中で僕は射精した。柔らかい手のひらに向かって、ありったけの精液を乱暴に打ち出した。
「……ッ……ッ」
僕の陰茎の脈動に合わせて、彼女のそこもキュンキュンって痙攣している。
それでも、僕の精液をティッシュの中に受け止めて、最後まで面倒を見てくれた。
「あっ……んっ……」
歌織さん自身も小さなエクスタシーがあったのか、色っぽく顔を上気させていた。
そして、布団の中から僕の精液でべっとり湿ったティッシュを取り出すと、その匂いにまた「んっ」と眉根を寄せてぷるぷる震える。
「はぁ……」
うっとりと開いた唇が吐息に濡れていた。
精液の匂いでイッたんだろうか。
そんな歌織さんを見ていると、またムクムクと性欲が湧いてくる。
「歌織さん」
「あっ」
彼女をうつぶせにして、そのお尻の間に僕の陰茎を差し込む。
精液に濡れたそれは、彼女のすべすべした肌をなめらかに滑った。
「だ、めぇ……」
後ろから犯されるみたいな格好に、歌織さんはお尻の肉をビクビクっとさせて抵抗する。
だけど、背中に手をついて上から擦りつける僕のペニスに、「はぁ」と色っぽいため息をつく。
「だめ……今、力入んないの、だめぇ……文哉く、んんっ」
その背中を優しく、それこそマッサージするみたいに撫でながら僕は彼女の下着の中を犯し続ける。
歌織さんは、僕の精液に濡れたティッシュを枕元で握ったまま、時折振り返って切なそうに眉を寄せた。
それが僕に何かを求めているみたいに見えて、すごくドキドキして興奮する。このまま犯しても許してくれるんじゃないかって、倒錯したことを考えてしまうんだ。
「歌織さん……あぁ、歌織さん……ッ!」
「んっ、あ、あん、あぁ、文哉くん……文哉くんっ」
今日が僕らの最後の一日。
その朝も、歌織さんの体を貪ることから始まる。