華と贄【冥府編】

著者: 夢野乱月

本販売日:2021/12/10

電子版配信日:2021/12/17

本定価:1,375円(税込)

電子版定価:1,375円(税込)

ISBN:978-4-8296-7691-2

シチュエーション

究極の暗黒文学、ここに完結!

男という名の異教徒と戦う私たち女の聖戦──
新党を立ち上げたインテリ女性たちが堕ちた罠。
親友・雪乃と真美子の前で無惨に穢される佐和子。
鬼屋敷に囚われた牝の群れを待つ淫獄の饗宴!


第一章 生贄
1 見せしめ
2 究極の白黒ショー

第二章 報復
1 クールビューティ
2 屠られる牝豹
3 魔王の宴

第三章 襲撃
1 拉致
2 容赦なき仕置き
3 啼き狂う女神たち

第四章 虜囚
1 鬼屋敷へ
2 恥辱の裸詫び
3 淫界の秘儀 

第五章 屈服
1 魔王の褥
2 屠られる美臀

第六章 饗宴
1 敗者の刻印
2 跋扈する魑魅魍魎

エピローグ

登場人物

ようこ(35歳)人妻

たきこ(28歳)キャスター

あさみ(27歳)秘書

ゆき(37歳)キャリアウーマン

本編の一部を立読み

「ふふふ、俺の逸物が気にいってもらえたらしいな。豪勢な真珠玉入りだ。オマ×コで味わえばもっと気にいるぜ。──まずは挨拶をしてもらおうか」
 ユラリと剛直を佐和子の眼前に突きつけて龍岡が淫猥に嗤った。
「いやっ……」
 佐和子が化け物じみた異形の男根から顔を捻じるようにそむけた。
「カマトトぶるな」
 龍岡が佐和子の顔を大きな掌で挟み込むようにして引き戻す。
「女がチ×ボにする挨拶と言えば、尺八と相場が決まってるぜ。それとも作家先生にはフェラーチオとお上品に言った方がいいのか。──さあ、この色っぽい唇を開けて俺のチ×ボをしゃぶってみせるんだ」
 きつく引き結んだ佐和子の柔らかな唇の感触を味わうようにどす黒い亀頭がズルッと擦りあげる。
「どうした、佐和子、素直じゃねえな。俺の命令が絶対だということがまだ骨身に沁みていねえのか」
 龍岡が残忍な嗤いを浮かべて言うと、まさに阿吽の呼吸で背後にまわった数馬が赤く染まった佐和子の双臀にビシイイッと房鞭を叩き込んだ。
「ひいいっ、いやああっ……」
 思いもしなかった打擲の衝撃と痛みに佐和子が悲鳴を噴きこぼした。その唇のあわいを間髪をいれずに龍岡の野太い剛直がズブウッと刺し貫く。
(い、いやっ、やめてっ……)
 ガッシリと顔を押さえつけられている佐和子には拒むこともできずに悲鳴をあげるしか術がない。その悲鳴すらも「んんっ、ううっ……」というくぐもった呻きにしかならず、ブツブツと粒だった野太い肉茎で唇と舌を擦りあげられて佐和子の口腔はおぞましい男根で埋め尽くされてしまう。
(……ああっ……こ、こんな、いやっ……)
 ムッとせんばかりの生臭く饐えた男の性臭が口腔を満たし、佐和子の泣き濡れた瞳から新たな涙があふれる。
「ふふふ、いい顔だぜ、佐和子」
 龍岡が嗜虐に頬をゆがめて嗤った。おぞましさにおののき慄える佐和子の顔を見おろしながら、龍岡は異形の男根の形状と野太さを教え込むように大きく腰を使い、柔らかな唇としっとりとヌメリを帯びた舌を粒だった肉茎で擦りあげ、狭く熱い喉の最奥を硬く巨大な亀頭で突きあげる。
「……ううっ……んん、うううっ……」
 佐和子は四肢を拘束された裸身を慄わせ、呻きにしかならない嗚咽を洩らしながら頬を涙で濡らして泣いた。
「雪乃、おまえにも挨拶をしてもらおう」
 数馬が雪乃の前に立った。ニヤリと嗤ってビキニタイプの黒いブリーフを脱ぎ捨てる。引き締まった下腹部に密生する剛毛のジャングルの中からヌーッと鎌首をもたげた大蛇さながらに、天を衝かんばかりに屹立した男根が雪乃の眼前に露わになる。
「……ひっ……」
 雪乃が思わず息を呑み、泣き濡れた顔をそむけた。
 だが、脳裏に刻みこまれた禍々しい男根の残像を消すことはできない。ゴツゴツと節くれのように血脈を浮きたたせた野太く長い肉茎は邪悪なまでにそり返り、その先には鋭くエラを張った毒蛇さながらの雁首が不気味に揺れていた。無数の女の淫水を吸ってどす黒く変色した怒張からは邪悪な精気が放たれ、それはまさに悪魔の器官そのものだった。
「どうした、じっくり見ないのか? 久しぶりに見る魔羅だろう。ふふふ、何年ぶりの魔羅だ、いや、そもそもおまえにとって何本目の魔羅だ?」
 数馬は雪乃の頭を両手で挟み込むようにして引き戻すと、硬くそり返った怒張で涙で濡れた頬をビシビシッとしばきたてながら嗤った。
「……ううっ……」
 身の毛もよだつほどおぞましい男根による嘲弄を雪乃は歯を食いしばり、きつく唇を引き結んで耐えた。
 実際、雪乃は男をひとりしか知らなかった。相手は学生時代につきあっていた男で、その関係は十九歳の秋から冬にかけての数か月間しか続かなかった。二十歳の春にファッション業界にモデルとしてデビューしてからデザイナーへと転身した現在まで、この十年間、雪乃は男とフィジカルな関係になったことは一度としてない。欲望という下心を隠しきれずにいる男たちの、洗練さとはほど遠い野卑で下品なあり様に雪乃は精神的にも生理的にも馴染むことができなかった。その野蛮な男たちのいわば象徴ともいえるものが、この奇怪で醜くグロテスクとしか形容のしようがない男根と呼ばれる生殖器だった。
「どうやらもうひと手間かける必要があるようだな」
 生理的な嫌悪感を露わにする雪乃の姿に数馬はニヤリと嗤った。房鞭を拾いあげると雪乃の背後にまわり、ためらいも見せずに鞭を振りおろした。すでに満遍なく朱に染まっている双臀を九条の革紐がビシイッと肉音も高く薙ぎ払う。
「ひいいっ、いやあっ……」
 痛みに対する耐性を失っている雪乃は顔をのけぞらせて悲鳴を噴きこぼした。
 だが、数馬は痛みを噛み締める余裕すら与えようとはしなかった。間髪をいれずにビシイッ、ビシイッ、ビシイッと容赦のない打擲が雪乃の双臀に襲いかかる。
「ひいいっ、いやっ、やめてっ……ひいいっ、痛いっ……ひいいっ、お願いっ……あひいっ、ゆるしてっ……あああっ……」
 これまでとは一転した嵐のような連打の前に雪乃はひとたまりもなかった。灼き裂けるような双臀の痛みに総身を揺すり、顔を振りたてて泣き叫ばずにはいられない。十数打を超える続けざまの打擲──激しい痛みに涙があふれ、意志を離れて哀訴の言葉が噴きこぼれる。
「ふふふ、お願い許してか。鞭の味をすっかり覚えたというところだな。隷奴に向かって一歩前進したわけだ」
 房鞭を投げ捨てた数馬がふたたび雪乃の前に立った。しゃくりあげるように泣く顔をグイと引き起こす。
「いい顔になったな、雪乃。男に犯される女の顔だ。女の躾けは最初が肝心と言うが、おまえの場合には女として躾け直すと言った方がより正確かも知れないな。鞭の次は魔羅の味を教えてやる。まずは挨拶から始めてもらおうか」
 ニヤリと嗤った数馬は、噴きこぼす嗚咽とともにワナワナ慄える雪乃の唇のあわいにズブッと漆黒の亀頭を突き入れた。
「ああっ、いやっ……んっ、んんんっ……」
 鞭の連打で抵抗力を根こそぎ削ぎ落とされた雪乃には拒みようはなかった。硬い亀頭で喉を突きあげられ、ムッとするほどの忌まわしい男の性臭とともに野太い肉茎でみっちりと口腔を埋め尽くされてしまう。雪乃は嗚咽をこぼしながら顔を振りたて禍々しくおぞましい肉棒を吐きだそうとするが、ガッシリと頭を押さえつけられて逃れることはできない。
「……ううっ……うううっ……」
 剛毛に顔を擦りつけられ、根元まで咥えこまされた忌まわしい男根が喉の最奥を塞ぐ息苦しさとおぞましさに涙があふれる。
「どうだ、久しぶりの魔羅の味は。それとも魔羅を咥えるのは初めてか?」
 数馬は雪乃の顔を見おろしながら悠々と腰を前後に突き動かした。肉茎で柔らかく温かい唇と舌の感触を味わい、亀頭で喉を抉りながら雪乃の苦鳴と嗚咽を絞りとる。
(……ああっ……く、口惜しいっ……)
 おぞましい男根で口腔を蹂躙される──えずきを覚えるほどの生理的な嫌悪感と汚辱感にも、自由を奪われている雪乃は総身を慄わせて泣くことしかできない。
「さすがに数馬だ。女の御し方を心得ている」
 数馬の嗜虐的な嬲りに煽られた龍岡がひと際激しく腰を突き動かして佐和子の苦鳴を絞りとって嗤った。
「ふふふ、そろそろこちらからご挨拶をしてやるとしようぜ」
 ズルッと佐和子の口から唾液の糸を引きながら龍岡の剛直が抜き取られた。
「望むところです」
 数馬が怒張を雪乃の口から抜き取った。息苦しいほどの蹂躙から解放された雪乃がハアハア荒い息を咳き込みながら噴きこぼす。
「ふふふ、インテリ女も所詮は女だな。鞭でしばきあげられて泣き叫んでオマ×コをジットリと濡らしていやがるぜ」
 赤く染まった佐和子の双臀のあわいをグイと押し広げた龍岡が淫猥に頬をゆがめた。どうしたものか、佐和子の女の源泉は花弁を左右に綻ばせ、女肉の亀裂は鮭紅色も鮮やかにヌメヌメと濡れ光っていた。
「……ああっ、そんなこと……」
 あるはずがない──しゃくりあげながらそう言おうとした佐和子の口から「ひいっ、いやっ……」という悲鳴が噴きこぼれた。唾液に濡れた硬い亀頭がズルリと肉溝を擦りあげてググッと肉口にあてがわれたのだ。
「ああっ、いやですっ……お、お願いっ、しないでっ……」
 あの禍々しく不気味な男根で犯され、身を穢される──気が遠くなるような恐怖に佐和子は声を慄わせ、聞き入れられる可能性はなくても哀訴せずにはいられない。
「お願いしないでときたか、佐和子。作家先生の台詞にしては月並みだが、男に盾を突いた生意気な女が口にする台詞としては上等だぜ。その口からどんなヨガリ声がこぼれるか、聞かせてもらおう。ふふふ、俺のチ×ボの味を知ったらほかのチ×ボじゃ満足できなくなるぜ」
 ニタリとうそぶいた龍岡はおもむろに腰を進めた。亀頭がズブッと花芯に没し、ツブツブ粒だった野太い肉茎が花口を擦りあげるようにして熱く柔らかな花芯を縫いあげていく。
「ひいいいっ、いやああっ……あああっ……」
 節くれだった丸太を突き入れられるような異様な挿入感に佐和子は泣き濡れた顔をのけぞり返して悲鳴をほとばしらせた。ググッと子宮口を押しあげられ、根元まで剛直を埋め込まれると、ついに身を穢されてしまったという絶望感が悲痛な声となってほとばしりでる。
「へへへッ、鞭で練りあげたオマ×コは熱いぜ。チ×ボをキュウキュウ締めつけて、なかなか味のいい乙なお道具じゃねえか」
 腰を揺すりたてて女芯の感触を確かめた龍岡が淫猥な嗤いを浮かべ、そっちの番だと言うように数馬に向かって顎をしゃくった。
「ああっ、いやっ、や、やめてっ……」
 ジンジン灼け痺れる双臀の谷間を数馬の手で押し広げられた雪乃が声を引き攣らせた。なかば覚悟はしていても眼の前で佐和子が犯され、いよいよ自分もおぞましい男根で穢されるのかと思うと、恐怖を抑えることができない。
「ふふふ、ずいぶん殊勝な声をあげられるようになったな、雪乃」
 花弁の綻びのあわい、ジットリと濡れたサーモンピンクの女の溝を巌のような亀頭でズルリズルリと擦りあげながら数馬が嗤った。
「鞭で打たれて泣きじゃくればオマ×コを濡らし、嬲られれば嬲られるほど素直になる、それが女だ。ここに魔羅を咥えこめばもっと素直になる。──どうだ、雪乃、ここに魔羅が欲しいだろう」
 硬い亀頭がグジュッと花口にあてがわれた。
「女同士で乳繰り合うオママゴトで満足した気になっているおまえを正真正銘の女に変えてやる。ふふふ、チ×ボが欲しいと言ってみろ」
「……ひっ、ほ、欲しくなんかない……ああっ、や、やめてっ……」
 今にも押し入ってきそうな男根の気配に怯えながら雪乃が泣き濡れた顔を左右に振り、しゃくりあげながら声を慄わせる。
「素直になれないのはまだ本当の媾わいの味を知らないからだ。男嫌いのおまえがこれまで何本の魔羅を咥えこんだかは知らないが、魔羅の前で女の身体がどれほど無力か教えてやろう」
 ズブッ、亀頭が狭い肉口を押し広げ、雪乃の女の源泉の中に没した。
「ひいいっ、いやああああっ……」
 男に犯される──最も恐れていたことが現実となった衝撃に雪乃が顔をのけぞらせ魂消えんばかりの悲鳴を噴きこぼした。
「ふふふ、まるで処女だな。魔羅の先がオマ×コのとば口に入っただけでこの騒ぎか。その悲鳴がいつまで続くのか、愉しみだ」
 数馬は一気に花芯の最奥まで刺し貫こうとはしなかった。鋭く張りでたエラの感触を教え込むように、亀頭を浅く小刻みに出し入れして肉口をズブッ、ズボッ、ズブッともてあそんだ。
「ひいっ、いやっ……あひっ、や、やめてっ……ああっ、お願いっ……」
 狭い花口をズブッと押し広げられ、ズボッと捲り返されるように引きだされる──雪乃は亀頭の動きに呼応して悲鳴を噴きこぼし、邪悪な男根の矛先から逃れようと懸命に双臀を左右に振りたてようとする。だが、数馬がガッシリと腰を押さえつけているために亀頭の玩弄をかわすことはできない。
「あひっ、い、いやっ……ひいっ、いやっ、ゆるしてっ……ああっ、やめてっ、お願いっ……」
 花口は花芯の中でも神経が集中し、実は最も感じやすい個所でもある。ズブッ、ズボッ、ズブッ、焦らすような嬲りを花口にくり返されるにつれ、雪乃の悲鳴は哀訴に変わり、その声音には微かに狼狽と恐怖がにじむ。
(……ああっ、な、なぜっ……)
 おぞましさの底から沸き起こる快美な感覚の兆候に雪乃は愕然とした。
「ふふふ、レズの女はたいていオマ×コの奥よりもとば口が脆い。女の繊細な舌や指のたっぷり時間をかけた愛撫に馴らされているからな」
 数馬が雪乃の動揺を見透かしたように嗤った。
「だが、男はそんなまどろっこしいことはしない。魔羅という天賦の武器があるからな。こうするのさ」
 ズブウウッ、亀頭が熱く濡れた柔肉を押し広げ、野太い怒張が雪乃の女を深々と最奥まで縫いあげた。
「ひいいいっ、いやあああっ……」
 女肉の芯を刺し貫かれる挿入感と熱く焼けた鋼の杭を埋め込まれたような拡張感に雪乃は泣き濡れた顔をのけぞらせて悲鳴を噴きあげた。
 男に犯され、忌まわしい男根に身を穢される──総身が粟だつほどのおぞましさと同時に、花口を嬲られ続けてきざし始めていた女芯から灼け痺れるような快美感が背筋を走る。
「……ああぁっ、んんんっ……」
 思わず喘ぎを洩らしてしまった雪乃は懸命に唇を引き結んで声を噛み殺した。生理的な嫌悪しか覚えないはずの男、それもおどろおどろしい刺青を身にまとったヤクザに犯されて恥辱以外のなにものでもない声をあげるわけにはいかない。
 だが、その思いを裏切るように、ジンジンと鞭打ちの痛みが残る双臀の奥深く──おぞましい肉棒を埋め込まれた花芯から熱く痺れる感覚が沸き起こり、ジワジワと女肉に伝播していく。
「久しぶりの魔羅の味はたまらないだろう。ふふふ、男に荒らされていないオマ×コはやはり狭いな。女にされたばかりの処女肉のような固さが初々しいぜ」
 数馬が根元まで埋め込んだ怒張を揺すりたてるようにして嗤った。
「ずいぶん手間をかけたな数馬、おまえらしい手の込んだ嬲り方だぜ」
 数馬に背後から貫かれた雪乃の姿を眼で愉しんだ龍岡がニタリと頬をゆがめて言った。
「おかげで佐和子のオマ×コはすっかり俺のチ×ボに馴染んだようだぜ。スケベ汁を垂らしてキュウキュウ絡みついてきやがる」
 数馬と違い、単刀直入、力ずくでの凌辱を信条とする龍岡が「さあ、啼けッ、佐和子」と言いざま、大きなストロークで腰を使い始めた。
「ひいいっ、いやっ……ああっ、や、やめてっ……」
 佐和子は泣き濡れた顔を振りたて悲鳴を噴きこぼした。だが、数知れぬ女を有無を言わさず屠りあげてきた龍岡の自信に裏づけられた律動の前ではその悲鳴も長くは続かない。
「ひいっ、どうしてっ、ああっ、こんなっ……あひいっ、いやっ、あああっ……」
 当惑するのもつかの間、たちまち龍岡の確信に満ちた律動に合わせるように佐和子の悲鳴は官能にきざし始めた涙まじりの啼き声へと変わっていく。
 四肢の自由を奪われて捧げるように掲げられた双臀は逃れようにも逃れられず、啼き声をこらえようにもツブツブ粒だった異形の男根で肉襞をズルッと掻きだされ、ズブウッと子宮を一気に抉りぬかれると、女肉がカーッと熱く灼け、痺れるような快美感が背筋を駆け抜けて羞ずかしい女の声のほとばしりを抑えることができない。
「ひいいっ、いやっ……ああっ、お願いっ、ゆるしてっ……あああっ……」
 佐和子は哀訴まじりに艶めいた声をあげて啼いた。黒い瞳を涙で潤ませ、普段なら知の輝きに満ちている額に苦悶の縦皺を刻んで、啼き悶えた。
「へへへッ、偉そうな作家ヅラをしていてもひと皮剥けばやっぱり女だな。なかなか色っぽい声をあげて啼くじゃねえか。オマ×コがスケベ汁を垂らして熱く蕩け始めたぜ。たまらねえだろ、佐和子」
 龍岡は悠々と腰を使い、グジュッジュブッと花芯を抉りたてて佐和子の啼き声を絞りとっていく。
「さあ、雪乃、おまえにもヨガリ啼いてもらおうか」
 龍岡が佐和子を御しきったのを見届けた数馬が言った。龍岡と同時に責め始めなかったのは組織のトップに君臨する龍岡への配慮からだった。凌辱の醍醐味は結果ではなく、女が堕ちていくその過程にこそある。男根に屈していく雪乃の姿を、龍岡に佐和子の女芯を味わいながら堪能してもらおうという意図だった。
「……んんっ、だ、誰が……そ、そんなこと……んんんっ……」
 雪乃は切れぎれに声を慄わせたが、それが精一杯の抵抗だった。男根を埋め込まれていただけで花芯はすでにカーッと熱を帯び、内から熾火で炙られているかのように裸身にはジットリと汗がにじみでている。息が乱れ、唇を引き結んでいないとせつない喘ぎが洩れでてしまいそうだった。
(……ああっ、な、なぜ、こんなことが……)
 男を生理的に嫌う雪乃にとって、憎悪の感情しかない数馬のおぞましい男根を無理矢理挿入されたにもかかわらず、たったそれだけのことで身体が自分を裏切ることなどありえないことだった。
「ふふふ、意地を張ろうとしても無駄だ。おまえのオマ×コはマドカの指や舌より俺の魔羅の方がたまらなくいいと言っているぞ」
 数馬が雪乃の心を抉るように言った。
「雪乃、おまえを女として躾け直してやる。佐和子に負けずに淫らな声をあげて啼き乱れてみせるがいい」
 鋭く張りでたエラで肉襞を掻きだすようにズルッと引きだされた怒張がキュッと収縮した花芯をふたたび押し広げながらズブウッと縫いあげて、子宮口をググッと突きあげる。ジンジンと鞭の痛みが残る双臀の底から灼け痺れるような快美感が沸き起こり、熱波となって雪乃の四肢に散った。
「んんっ……んんっ、うううっ……」
 雪乃は拘束された両手を握りしめ、血の気が失せるほどきつく唇を噛み締めて喉元にこみあげる熱の塊りを押し殺した。恥辱に満ちた声をほとばしらせ、野卑な男の欲望に屈するわけにはいかない。
 絶対に負けたくない──ズブッ、ズブウッと邪悪な肉棒で花芯を抉りぬかれるたびに沸き起こる快美な熱波を懸命に耐える雪乃の脳裏にパートナーである最愛のマドカの顔がよぎった。ボーイッシュにカットした黒髪、少女の面影を残すつぶらな瞳、スリムで華奢なしなやかな肢体から中性的なオーラを放つマドカは雪乃にとって生きるよすがでもあった。
(……ああ、ま、マドカ……私を守って……)
 雪乃は祈るような思いにすがって、花芯を蹂躙する男根の律動を必死に耐え続けた。だが、その我慢も長くは続かなかった。女盛りを迎えようとする二十九歳の女体は官能を制御しきれるようにはできていない。
「んんっ、ああっ……い、いやっ、ああっ、あああっ……」
 樹液を絞りだし始めた花芯をジュブウッ、ジュブウッと確信をもったストロークで抉りぬいてくる怒張の執拗な責めに、固く引き結んでいた唇が内から熱波にこじ開けられるようにゆるんで官能にきざしきった啼き声がほとばしりでた。艶めいた佐和子の声に較べ、ややオクターヴの高い透きとおるような啼き声だった。
「ふふふ、啼いたな、雪乃。淫らな汁まであふれさせて、俺の魔羅がそんなにお気に召したか」
 数馬が言葉で雪乃の心を抉る。
「ああっ、そ、そんなこと、ないっ……ああっ、んんんっ……んんっ、ひっ、あひっ、い、んんんっ、いやっ、ああっ、ああぁっ……」
 雪乃は顔を左右に振りたてて懸命に否定したが、その言葉を裏切るように淫らな啼き声が噴きこぼれてしまう。ふたたび唇を引き結ぼうとするが、声を放ってしまうことで増幅された快美感が怒張の律動とともに総身にほとばしり、さらに官能にきざした啼き声が尾を引くようにあふれでた。
 そればかりか、数馬がジャブを打ち込むように小刻みに腰を揺すりたてると、「あひっ、あひっ、ああっ……」と浅く速い怒張の動きに操られるように恥辱の声を続けざまに放って啼き応えてしまう。
「ふふふ、雪乃もいい声で啼いてくれるぜ。思いのほか、男をそそるスケベな声で啼けるじゃねえか」
 龍岡が悠々とした腰使いで佐和子を御しながら嗤った。
「さあて、ふたりで啼き較べだ。女の務めは小生意気に政治の世界にしゃしゃり出ることなんかじゃねえ。淫らに啼き狂って男を愉しませる、それが女の務めだ」
 そううそぶいた龍岡が律動のモードを変えた。悠々としたストロークはそのままに、花芯を抉り子宮口を突きあげる剛直に力強さが加わった。ビシッビシッと肉音も高く剛毛の密生する下腹が赤く染まった佐和子の双臀に打ちつけられ、真珠を埋め込まれた異形の男根が熱く蕩け始めた花芯をジュブウッ、ジュブウッと抉りぬく。
「ひいいっ、いやあっ……ああっ、お願いっ、あひっ、も、もうゆるしてっ……あああっ……」
 佐和子は哀訴の声をあげる以外に拒みようはなかった。だが、その哀訴の言葉さえもが官能に染まっていた。腰の芯がカーッと燃えあがり、ズンッズシンッと突きあげられる衝撃とともに快美としか言いようのない熱波が背筋を駆けのぼり、四肢の先々までが灼け痺れる。佐和子は噴きでた汗に濡れ光る裸身を揺すりたて、黒髪を振り乱して啼き悶えた。
「あひいっ、も、もうやめてっ……ああっ、いやっ、いやなのっ……ひいいっ、あひっ、あああっ……」
 佐和子が啼き悶えるその正面で、まるで鏡に映った像のように雪乃が泣き濡れた顔を振りたて、きざしきった声を噴きこぼして啼き悶えた。龍岡の律動に合わせた同じテンポと力強さで花芯を突きあげてくる数馬の怒張に煽られるように官能にきざした熱い啼き声がこぼれでてしまう。こんな恥辱に満ちた声をあげたくない──そう思ってもジュブッ、ジュブウッと濡れそぼつ花芯を抉りぬかれるたびに総身がざわめきたつような快美感がほとばしり、口を閉じることさえおぼつかず、ポニーテールにまとめられた黒髪を振り乱して啼き悶えずにはいられない。
「ひいいっ、ゆるしてっ……ああっ、いやっ、あああっ……」
「ああっ、いやっ、ああっ……あひいっ、や、やめてっ、ああうっ……」
 女を地獄に堕とすために設えられた禍々しい調教部屋に、ふたりの放つ甘く饐えた樹液の匂いが漂い、ヨガリ声が響き渡る。たがいに向き合った格好で双臀を掲げたふたりは女芯を貫く硬く野太い男根の意志のままに、泣き濡れた顔を振りたて、ネットリと汗にぬめ光る裸身を揺すりたてて啼き悶えた。艶めいた佐和子の啼き声と高く透きとおる雪乃の啼き声が競い合うように交錯し、やがて切迫した色合いを帯びた啼き声へと変わっていく。
「ひいいっ、だ、だめっ……ああっ、も、もうゆるしてっ……あひいっ、しないで、ああっ、お願いですっ……ああああっ……」
 最初に音をあげたのは佐和子だった。裸身をよじりたてるようにして狂おしく顔を打ち振り、熱に浮かされた哀訴とともにのっぴきならないヨガリ声を噴きこぼして啼き叫んだ。
「ふふふ、もういってしまいそうなのか。たわいもないな。インテリ女ほど根はスケベだと言うが、まさにその通りだぜ」
 意のままに佐和子を窮地に追い込んだ征服感も露わに龍岡が頬を淫猥にゆがめて嗤った。
「男をコケにした作家の意地はないのか、佐和子。すこしはこらえて見せろ」
 言葉で嬲りながらも龍岡はもちろん責め手はゆるめない。オラオラと煽りたてるように口走り、どうだこれでもかと言わんばかりに佐和子の双臀に腰を叩きつけ、熱い樹液のしたたる花芯をジュバッ、ジュブウッ、ズンッと異形の男根で抉りぬく。
 腰の芯から脳髄までもが灼け痺れる快美な刺激のほとばしりをすでに官能の臨界点に達している女体は耐えきることができなかった。
「ひいいいっ、だめっ、だめっ、だめえっ……」
 汗みずくの総身を揺すりたて、狂わんばかりに左右に振りたてられた佐和子の顔がグンッとのけぞり返り、そのまま一気に官能の頂点へと昇りつめた。
「あひいいいいっ、ああああああっ……」
 喉から絞りだすように悲鳴をほとばしらせた佐和子の唇がワナワナ慄え、肉の愉悦を極めた艶やかな啼き声を噴きこぼす。生汗に濡れた裸身がビクッビクンッと痙攣し、男根を根元まで咥え込まされた花芯が熱い樹液を絞りだしながらグジュウッと収縮して真珠入りの肉茎を食い締める。
「なかなかたいしたいきっぷりだぜ。汁気も多いし、オマ×コの締めつけも絶品だ。へへへ、作家なんていう辛気臭い商売をやめさせて、ソープに堕としても充分稼げるぜ」
 龍岡が腰を揺すりたててアクメに収縮する柔肉の感触を味わいながら、恐ろしいことを口にして嗤った。
「ああっ、や、やめてっ、あひっ、いやっ……ああっ、あああっ……」
 と、龍岡の嗤い声を掻き消すように雪乃が切迫した啼き声を噴きこぼした。
「ふふふ、佐和子がアクメをさらしたんだ。今度は雪乃、おまえが女の恥じを披露する番だ。思いきりいってみせろ」
 ニヤリと頬をゆがめた数馬が腹筋のバネを利かせてうねるように腰を突き動かして、官能にきざしきった雪乃の花芯をジュブッ、ジュブッ、ジュブウッと野太い怒張で抉りぬく。
「ああっ、いやっ、やめてっ……あひっ、あひっ、ああああっ……」
 いきたくなんかない──そう思ってもあらがうどころか、その意識すらが持続しない。腰の芯がカーッと燃えあがる肉の愉悦に総身が慄え、四肢が灼け痺れ、脳髄までが蕩けていく。初めて知らされる男根による官能に煽られて、硬く張ったエラで柔肉を掻きだされ、亀頭で子宮を突きあげられるたびに、唾液で濡れた唇から火を吐くような熱い啼き声が次から次へと噴きこぼれる。
「ひいいっ、いやっ、いやっ……ああっ、や、やめてっ、あひっ、お願いっ……あひいいっ……」

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