戻る

クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 10

第10話 強情な幼馴染の心を奪った(三日目 日・明け方)

 

 和室に戻ると、むっとするような熱気がこもっていた。クーラーも点けずに、何時間も男女が交わり合っていた熱と汗が、部屋に充満している。
 ユニットバスからのシャワーの音を聞きながら、廊下を進む。
 寝室に入り、テーブルの上に置いてあるクーラーのリモコンを手に取ろうとして、止めた。代わりに障子の戸を引いて窓を開ける。
 ふわっと涼しい風が入ってくる。夏の京都はうんざりするほど暑苦しいが、深夜は少しマシだった。
 目の前に駐車場の外灯が見える。ちょうど数時間前に、アヤと時田が挨拶のようなキスをしていた場所だ。
 まだ、アヤの心は時田に向いている。奥底では「時田の彼女」という居場所を失うことに怯えている。
 付き合うときもなかなか踏み出せなかったアヤが、別れるなんて選択は難易度が高すぎる。何よりも、人との関係が壊れ、人に嫌われ、自分の足元が崩れてしまうことを恐れる彼女だ。
「……まったく無謀な挑戦だよな」
 思わずつぶやく。
 以前の俺だったら自分の気持ちに気づいても、何もできず一人悶々としていただろう。
 でも今は一切の迷いがない。アヤが今、俺にどんな気持ちを抱いていようが関係ない。時田に嫉妬もしないし申し訳ないとも思わない。ただゴールに向かって淡々と、やるべきことをやるだけだ。

 シャワーの音が止む。
 ユニットバスのドアが開かれて、アヤのペタペタという足音が聞こえる。窓から外を眺めている俺に近づくと、立ち止まった。
「電気、つけないの?」
 アヤの言葉に、ズルっとこけそうになる。
「……空き部屋に電気ついてたら不審でしょ。それもこんな深夜に」
「あ、そっか、あはは……」
 そこでアヤのほうを向く。ゆるく浴衣を着ていて胸元が少しのぞいている。髪は湿っていて頬が朱く火照っていた。その姿はたいへんに色っぽいが……。
「アヤ、これ飲んで少し涼んでな」
 買ってきたミネラルウォーターを渡す。
「あ、う、うん……ありがと」
 アヤは俺と目を合わさず、ぎこちなく水を受け取った。何かをごまかすように、急いでキャップを外してゴクゴクと飲み始める。
 アヤの心情が伝わってくる。

 ――気まずい。
 恥ずかしい。恥ずかしい。
 私、ぼーやんと……エッチしちゃったんだ。
 ここで、さっき。
 どうしよう、あんなコトまで……。
 あ、ぼーやんが見てる。

 ……どうやら、アヤも今さら実感が襲ってきたらしい。
 俺がさっき自販機でパニック寸前になったように。アヤも自分の身に起きたことを、シャワーを浴びながら振り返ってしまったのだろう。
「俺もシャワー浴びてくるよ」
「お、おう……」
 立ち上がり、アヤの横を通り過ぎる。
「先、自分の部屋に戻っててもいいから」
「へ?」
 俺はアヤの反応を聞かずにユニットバスに入った。シャワーの取っ手をひねり、お湯を浴びる。体のベトベトが流れ落ちていく。
 ドアの外に聞き耳を立てることはしない。心配しなくても、アヤは部屋を出ていかない。神様の直感が、そう告げている。

 ユニットバスを出て寝室に行くと、アヤの後ろ姿があった。窓の正面に座り外を眺めている。駐車場の外灯ではなく、どうやら空を見上げているようだ。
「アヤ、お待たせ」
 俺は平然とした感じで、アヤの隣に座る。
「……っ」
 アヤは下唇を噛んで、何か文句を言いたそうにしている。
 俺が「部屋に戻らなかったんだ」なんて言って驚くと思っていたのだろう。だから、「ホテルの廊下が暗くて」とか「また絡まれたら嫌だし」なんて理由を用意していたはずだ。
 それなのに、すべてを見透かしたような俺の態度が気に食わないのだ。まあ、すべて見透かしているのだが。
 アヤはムスッとしたまま口を開いた。
「りんごジュースって言ったのに」
 空になったペットボトルを見つめている。
「糖分ばっかり摂ると太ると思って。せっかくアヤはスタイルいいのに」
「なっ……んなことないし、私、ぽっちゃり系だって言われたこと、あるし……」
 それは胸だけだろう。抱いてみて実感したが、アヤは腕も細いし腰もくびれている。お尻はまあ、安産型かもしれないが。それでも部活で鍛えているからか、きゅっと引き締まっていた。
 アヤは大きい胸を隠すために、ゆったり目のシルエットの服を着ることが多い。そんなアヤをパッと見ただけの奴とかが、そんなことを言ったのだろう。
「誰に言われたの?」
「時田……」
 時田かよ。
 まあ、アヤの気を引こうとか、からかおうとか、そんな動機だとは思うが。後は性的な話題につなげたかったとか。
「まあ、時田も冗談だと思うよ。気にする必要ないくらい、アヤは素敵だから」
「またそういうこと言う……ぼーやん、昨日からずっと変」
「ガツガツしたらモテるって言ったのは、アヤだよ」
 一昨日、大仏様の近くのベンチで。あのとき、俺がモテたい相手はアヤだけだと気づいてしまったんだ。
「それは、言ったけど、まさか……わ、私にくる、なんてさ……」
「アヤは自分のよさを分かってない。昔から、モテモテだったんだよ」
「え、そんなことっ――」
「ほら、近所の公民館の子とか親戚の男の子とかさ、アヤ姉ちゃんアヤ姉ちゃん~って」
「子どもにじゃん!」
 ひたすらにアヤをいじりからかう。決して気持ちの主導権を握らせない。アヤの一挙手一投足に翻弄されない。
 アヤの心の中で、俺に対する焦がれるような気持ちがふくらんでいくのが分かる。
 不機嫌そうにムッと眉を寄せたアヤが、またもつっかかってきた。
「……私、りんごみたいに真っ赤じゃないんだけど」
 そう言って、こちらに顔を向ける。さっきジュースを買いに行くときに掛けた言葉を、根に持っているようだ。外灯の光に照らされて、アヤの整った顔が艶めいている。
「ああ、白くて綺麗だよ、お月様みたいに」
「そ、れ……褒めてるの!?」
 アヤは「むぅ」と唸ると、また不機嫌そうに顔を背けた。
 以前の俺だったら、なんでアヤが不機嫌なのか気になって、どうしたら喜ぶかを必死に考えて、ご機嫌を取ろうとしていたかもしれない。
 でも今は、アヤの感情が分かる。

 ――どうしてだろう、無性に腹が立つ。
 ぼーやんにムカムカするなんて、今までなかったのに。
 そんな自分がイヤだ。
 泣きたい。
 ぼーやんのばか。
 なんでさっき好きって言ったの?
 その先のことだって。
 なのにどうして、今はそんな風に平然としていられるの?
 体、目当て……?
 そんなワケないか。
 ぼーやんはそんな人じゃないし。
 シてるときも、ずっと大事に……。
 それなのに部屋に戻っていいとか言うし。
 茶化してばっかり、だし。
 さっきまではあんなに強引だったのに。

 アヤの思考が、ぐるぐると同じところを回っているようだ。
「アヤ、今何時か分かる?」
「は、え? えと……三時十一分、だけど」
 アヤは膝下に置いていたスマホをチラッと見た。俺がシャワーを浴びている間、あのグループチャットも見ただろう。なんて返信したのだろうか。
 まあ、どう返信しても問題ないのだが。
「アヤ、俺の膝に来て」
 平然と、堂々と、ストレートに、それだけを伝える。
「へ!? ぁ……あう」
 俺はただ、アヤにそばに来てほしいと伝えた。そこに一切の照れや動揺はない。拒否されることへの恐れもない。
 アヤの心がふわりと浮かび、焦がれるような感情がジワジワと広がっていくのを感じる。
「……うん」
 アヤはコクリと頷き、あぐらをかく俺の股の上にちょこんと座った。体育座りのような格好で下を向いている。耳はりんごのように真っ赤だ。
 しばらく黙っていると、アヤがこらえきれなくなったように口を開いた。
「ぼーやん、なんで……好きだなんて言ったの?」
 アヤが一歩踏み込んできた。もしかしたら自分の足元がガラガラと崩れてしまうかもしれない、そんな一歩を。アヤにとっては相当勇気のいることだ。
 だからここは俺も純粋な思いを、思いのたけを吐き出す場面なのかもしれない。
 でも、直感がそれを止める。パッションのおもむくままに、思いを告げてはいけない。
 冷静に。あふれる熱情は少しだけ混ぜて。
 アヤにだけ響く言葉を選ぶ。
「……アヤはさ、いっつも笑ってるけど、その分ストレスもたくさんあるだろ」
 まるで、アヤをかばい守るような口調で言う。
「え……?」
「一生懸命もいいけど、あんまり頑張りすぎると、いつか体壊すよ」
「なに、それ」
「俺が彼氏なら、アヤにそんな思いはさせないのに、と思ってさ」
 ……アヤは、黙りこくってしまった。
 
 感情が、流れ込んでくる。
 俺の言葉が、アヤの心のへこんだ部分を埋めていくのが分かる。幼馴染としてではなく、俺を頼りたい一人の男として認識した。モヤモヤした思いが、ジワリとほどけたような感覚。
 同時に、時田と付き合っているという事実が目の前に立ちはだかって。
 苦しい葛藤が生まれ。
 それがせきを切ったような涙に変わり――。
「う……ひくっ、うぇ……んぐ……」
 アヤは、情けなく泣き出した。
 相変わらずアヤは泣き虫だ。俺といるときだけは。
「アヤは、時田のことが好きなんだよね?」
「……うん」
 それは条件反射のような返事だった。
「本当に?」
「……分かんない」
「分からない?」
「分からないよ、ぼーやんが、こういうことするから……!」
 俺はアヤを優しく抱きしめていた。
「好きとか、いうし……」
「好きだよ」
 アヤの耳元で、低い声でつぶやく。まぎれもない事実だ。それをシンプルに伝える。
「けっ、ケッコンとか……」
「ああ、一生そばにいてほしい」
 アヤが俺の腕をきゅっと掴んだ。
 身持ちの固いアヤにとって、一番重く響く言葉だ。
 直感によると今が、それを言うベストタイミングだった。
 アヤの心が、俺に対する温かいものであふれた。それは熱情に変わり、血流のようにアヤの全身にめぐっていく。俺のせいで、アヤの心臓がバクバクと破裂しそうになっている。
「だから、今はムリだってば」
 今は、か。
 アヤの心の奥底は、もう俺のほうに傾いた。だから深追いはしない。
「アヤはそれでいいよ」
「……ぇ?」
 アヤが小さく聞き返してきた。
「俺はもう、アヤを離すつもりないから」
 ぎゅうっとアヤを強く抱きしめる。
「……もぉ、なんなんだよ~……!」
 アヤは苦しそうに俺の腕を抱きかかえ、体を小刻みに震わせる。
 そんなアヤがあまりに可愛くて。俺はアヤの顎を掴み、こちらに向かせて口づけした。
「んんっ……んちゅっ……」
 アヤも求めるように吸いついてくる。最初は口内への侵入に戸惑うことしかできなかったというのに。今ではむさぼるように、舌を入れてくる。
 アヤの心が、体に追いついていく。それが伝わってくる。
「アヤ、してもいい?」
「……さすがに、戻らないと」

 ――戻りたくない。
 おねがい。
 もっと、満たして。
 全部。全部。
 全部、塗り替えて。

 アヤの切羽詰まったような熱情に、俺の獣欲が燃え上がる。
 俺はアヤの浴衣を開き、露出した肩に口づけた。
「あっ、んぁっ……」
 それだけで、アヤはビクンと震える。浴衣をさらに開き、白いふくらみを外気にさらす。そのまま浴衣を腰まで下ろし、アヤの上半身を剥いた。
 俺の股に置かれたアヤのお尻をぐいっと持ち上げ、膝立ちにさせる。アヤは支えを失って、障子窓の枠に両手を置いた。上半身裸で四つん這いになり、俺にお尻を突き出しているような格好だ。
 覆いかぶさるように、アヤの下半身に手を伸ばす。浴衣の裾に手のひらを差し入れ、柔らかい太ももの内側をなぞっていくと……濡れた秘所があった。アヤは下着を穿いていない。
「アヤ、パンツは?」
「んっ……も、はけなく、なっちゃったからっ……」
 確かに自身の愛液でぐちょぐちょになった下着を穿きたくはないだろう。
 俺は浴衣の裾をめくり上げる。丸くて白い、綺麗なお尻が現れた。その割れ目からは美味しそうな蜜液が滴っている。
 アヤは上も下もめくられ、腰に浴衣を巻いているような姿だ。
 あまりに淫らで、扇情的な格好に俺の理性のタガが外れる。
 自分のハーフパンツをずり下ろし、ガチガチに硬直した肉棒を露出させる。それを蜜壺にあてがうと、入り口がキュッと咥え込んできた。
 このまま後ろから犯したい。

 ――やめとけ。

 神様の直感が、そう告げた。
 アヤの感情に意識を向ける。

 ――この体勢、恥ずかしい。
 お尻の穴、見ないで。
 恥ずかしい。
 この体勢、イヤだ。
 ぼーやんの顔見れないの、やだ。
 こわい。

 なるほど。
 どうやら初めての相手と後背位でするというのは、嫌なものらしい。神様の直感も正常位にしとけ、とずいぶん細やかなアドバイスをしてくれている。ならば正常位一択だ。
「アヤ、怖がらせてゴメン。布団敷くから、そこでしよう」
「…………いい」
「ん?」
「このままで、いい……ぼーやんのしたいようにして、いいから」
 もう一度、アヤの感情を聴いてみる。

 ――こわい、けど。
 ぼーやんに、よろこんでほしい。
 さっきからずっと、私のための、エッチしてる。
 ぼーやんにも、気持ちよくなってほしい。
 それに、ぼーやんなら。
 こわくない。
 
 ……どうやら神様の想定以上に、アヤは俺を信頼してくれているらしい。

 ――――問題ない。

 神様の直感が、一瞬で軌道修正した。
「……じゃあ、このまま挿れるから、苦しかったら言って」
「う、うんっ……」
 俺とアヤは、少し緊張しながら確認し合った。そして。
「あっんんんっ……!」
 ズチュッと勢いのある音がしたかと思うと、パンッと小さい衝撃音。アヤのお尻に、腰を打ちつけた音だ。
 一瞬にして肉棒が膣ヒダに搦め捕られ、きゅうきゅうと絞られる。心が俺に傾いたからだろうか。今までで一番の締めつけだった。精巣が吸い上げられ、あまりの快感に脳が悲鳴を上げる。これは、すぐに射精してしまいそうだ。
 俺は亀頭の先端まで引き抜くと、少し力を強めて突き上げるように挿入した。バチュンッ――と大きな音がして、アヤの柔尻が波打つ。
「ひうぅっ!」
 四つん這いのアヤが背中を仰け反らせた。重力で下に垂れた乳房が、勢いで大きく揺れる。
 俺は、乳房をもっと揺らすためだけに腰を振った。パチュンパチュンと、肉棒と愛液、尻と股間のぶつかる音が響く。水風船のようなおっぱいが、弾んで揺れて、そのボリュームを主張していた。
「あっあっあんっ、んあっ、あんっ……あっ、んぐっ――!」
 パンパンパンと、俺の抽送はスピードを増していく。自分の欲望を満たすためだけの、獣のようなセックスだ。俺のオスの本能が、ただただ目の前のメスを犯そうとしている。
「んぐっ、んっ、あぁっ……んんっあうぅっ――!」
 抽送の動作を、小刻みなものから大振りなものに変える。バッチュンッ、バッチュンッと、深く膣奥まで突く。そのたびに腰を引っ張られるような感覚が襲ってくる。膣に肉棒が吸引されているようだ。
 気持ちよすぎて、腰が止まらない。アヤの体は、俺を単純な腰振り猿に変えてしまうようだ。
 アヤの茶髪が振り乱され、汗が窓の外へと飛び散った。
 俺たちは大胆にも、窓を開け放して情事にふけっている。でも誰に見られることもないし、誰に聞かれることもない。そう、神様がお膳立てしてくれている。それがなぜか分かる。
「はぁんっ、ああっ、ああぁんっ、あっあっあっあっ、んんっあんっ、あうぅっ――!」
 アヤが可愛い雄叫びのような声を発した。軽く絶頂している。
 感情が、快感が流れ込んでくる。

 ――苦しい。
 きもちいい。
 ぼーやん、きもちいい?
 きもち、よさそう……。
 よかった。
 どうしよう。
 苦しくて、きもちいい。
 きもちいい。
 
 アヤの快楽が、俺の脳を痺れさせる。興奮が加速する。ただ情欲のままに、アヤの膣を肉棒でえぐる。体が熱くて、全身が火だるまになったようだ。なのに股間の奥がさらに燃え上がり――。
「ぐっ、出る!」
「あ、だっ――」

 ――いい。
 きて。

 アヤの心の声に促されるように、俺の肉棒がビクンと跳ねた。たぎるものが精巣から勢いよく流れ込み、快感を生み出しながら発射される。ドビュルッ、ドビュルッと、子宮に精液を注ぎ込む。膣奥を白濁液で塗りたくり、アヤのすべてを上書きする。
 まただ、また、射精感が止まらない……!
 多分、射精自体は終わっている。アヤの膣が俺の肉棒を掴んで離さないのだ。膣肉がぎゅうぎゅうと絞り上げてきて、ずっと射精しているみたいな感覚を味わう。
 快感の奔流で目の前が真っ白になった。アヤの輪郭を確かめるように覆いかぶさる。汗で滲んだ胸を揉む。先端で張り詰めた蕾をつまめば、アヤの背中越しに震えを感じる。
 俺とアヤはふわふわとした一体感の中。
 空が白み始めるまで、快楽をむさぼり続けた。

(次回更新 12月28日(土))

1巻はこちら