本販売日:2025/07/23
電子版配信日:2025/08/01
本定価:935円(税込)
電子版定価:935円(税込)
ISBN:978-4-8296-4816-2
「そう、そこよ……お母さんの中に入ってきなさい」
息子の懇願を抗いきれず、体への帰還を促す母・静香。
「……出してあげれば姉さんを許してくれるのね」
弟に男根を握らされ、手コキを強いられる姉・陽菜。
悠真の暴走を受け止め、禁忌の悦びに目覚める姉と母。
一つ屋根の下、淫欲の沼に溺れていく若膣と熟肉。
第一章 貞淑な母を悩ませる息子の告白
第二章 清楚な姉が強いられる手淫奉仕
第三章 禁断の一線を踏み越えた母子
第四章 熟肉と若膣を競い合う母と娘
第五章 乱れ交わり合う淫獣家族
第六章 禁忌に溺れ受胎へ~新たな三角関係
本編の一部を立読み
第一章 貞淑な母を悩ませる息子の告白
森田家の父は十年ほど前に病気で急逝し、母の静香が事務員として働いて、姉の陽菜と弟の悠真を育ててきた。
静香は、切れ長の蠱惑的な目、通った鼻筋、ぽってりとした唇にシャープな顎のラインをした、男をそそる顔立ちだ。光るセミロングの髪が美しさを引き立てている。女性でもうっとりと見とれるほど魅力的だ。
当然、未亡人になってからは沢山の男たちから交際を誘われたが、脇目も振らずに仕事と子育てに専念した。
しかし、会社でも熟した牝のフェロモンを振りまく静香は、男たちの目を引かずにはいられない。
何の変哲もない事務服でも静香が身に着けると、ボタンがはじけ飛びそうになる胸や、スカートがパンパンになるほどの巨尻が強烈に淫靡だ。普通に歩いているだけでも男たちの目を引きつけてしまう。
「森田さん、この間お願いした見積もりなんだけど」
「何か間違いがありましたか?」
「ま、そういうわけじゃないんだけどね……ええと算出の根拠が、なんて言うかなぁ……」
要領を得ない話を続ける営業マンは、必要以上に近くに寄って話そうとした。目が血走って呼吸が荒くなり、股間ははっきりわかるほど膨れあがっている。
「後ほどメールで資料をお送りします」
同じようなことを若い頃から数え切れないくらい経験している静香は、そう言って話を打ち切った。
背中を向けると、尻に焼きつくような視線を感じる。
そこまで露骨ではないにせよ、豊満な静香の体はいつも男の性的な興味の的だ。
ロッカーからファイルを出そうと背中を向けると、男たちが上向きの豊潤な尻へ視線を向ける。
低い段のロッカーを開けるためにしゃがみ込むと、尻の形が一層露わになる。すると男たちはオフィスの温度が高まるような気がするほど興奮して、はっきり形が浮き出た丸い尻を凝視した。
静香が振り返ると、どこかぎこちない仕草で男は視線を外す。
社内でも外でも、階段を上る際に熱い視線が美しい脚や尻に自然と集まった。
熟した淫尻の魅力にはどんな男も夢中になってしまう。家庭や恋人、社会的な地位などすべて忘れさせてしまうほどの魔力があるのだ。
通勤電車では、その魔力に負けた痴漢に尻を狙われることがある。
静香が現れるのをホームで長い間待ち構え、乗り込む時に手で尻を触り、車内では尻の割れ目で男根を擦る。あまりに酷い時には声を上げるが、大抵身を捩って逃げた。
中には、駅構内をどこまでもついてくる者もいる。そんな時には、交番があればすかさず飛び込むようにしている。捕まった痴漢は、靴や鞄に巧みに仕込まれた盗撮用の小型カメラを、警官にすぐに発見される有り様だ。
そこには静香の美しい脚や尻、揺れる胸、清楚な顔がはっきり映っている。
「これはお前のだな!」
「はい……」
「初めてじゃないなっ! こんなに機材に金をかけて!」
警官に囲まれ怒鳴りつけられている男は、おそらく会社ではそれなりの地位なのだろう。高そうなスーツで鞄も立派だ。しかし脂汗をかき、震えて下を向いている姿は、まるで万引きが見つかった小学生のようだ。
静香は体のラインが隠れるような服を着ても、痴漢の標的になってしまう。湧き上がる牝臭が男を引きつけるのだ。
そんなことがあった日は、朝から憂鬱になる。
一方で、仕事は順調だ。ミスをすることもなく、困っている者がいると優しく助けるので、男女を問わず人気がある。
上司より静香に質問した方がわかりやすく答えてくれるため、新システムが導入されると静香の周りに人垣ができるほどで、明るい太陽のような存在だ。
陽菜も母の美貌を引き継いで美しい相貌だ。体は今風にスリムで、長く引き締まった脚が素晴らしい。
高校時代には自分の高校のみならず他校にもファンクラブができるくらいで、陽菜が通学時に乗る車両はひときわ混むという伝説ができたくらいだ。
思春期を女子校で過ごした影響か、男性との距離感がつかみにくいようだった。話しかけられただけで色白な肌を首筋まで真っ赤にして、言葉もしどろもどろになってしまう。そのため何の興味もない男性の誤解を招くことが多い。
たまに暴走した他校の男子学生が強引に交際を迫り、はっきり断れない陽菜が困っていると周囲にいる女子生徒がかばってくれた。
「君、しつこいよ。ストーカーなの?」
「陽菜が嫌がっているでしょう? 見てわかんないの?」
これで大抵の学生は引き下がり、目を潤ませた陽菜に、
「ありがとう……怖くて断れなくて」
と見つめられると、女子生徒であってもその可憐さに言葉を失い、見とれてしまうほどだ。
コツコツ努力するタイプで成績もよく、今は大学生だ。大人しい性格や清楚な外見から、大学内でも密かなファンが多い。
「ノート、見せてもらってもいい?」
「うん、でも字が雑かも……ちょっと恥ずかしい」
そんなやりとり一つでも、陽菜の気遣いは伝わった。
人前では静かだが、質問にはきちんと答える。
何事にも真面目に取り組む性格で、掃除中に袖をまくって机を拭く姿を見て、見惚れて雑巾を落とした男子もいた。
だが本人はまるで気づいていない。
誰にでも丁寧で、言葉遣いも穏やかだった。
グループワークでは責任感をもって進行をまとめた。途中で誰かが投げ出しても、陽菜は最後まで手を抜かなかった。
プレゼンの時には、淡々と正確に進める。話が終わると、自然と拍手が起こった。
サークル活動でも、陽菜の提案はよく通った。
「これ、こっちの方が使いやすいと思うんです」
「ああ、なるほど、確かにそうかも」
相手の意見を否定せず、自分の考えを添える。そんな姿勢が、周囲の信頼を集めていた。
陽菜は誰に対しても分け隔てがなかった。親しげに接しても馴れ馴れしすぎず、誰かの陰口を言うこともない。
時折見せる、柔らかい笑顔の感じがいい。だから、自然と人が集まっていた。しかし、本人にその自覚はほとんどないようだった。
目立とうとしないのに目立ってしまう、そんなタイプの魅力が彼女にはあった。
「陽菜、勘違いだったらごめんね、なんか最近元気がないみたい」
夕食後、母が陽菜に優しく問いかけた。
「うん……大学祭でミスコンが開かれることになって……そこに無理矢理エントリーさせられたの……強引で断れなくて」
うつむきがちになり、途切れ途切れに話し出す。
「ミスコン! 時代遅れなことをしているのね、大学は認めているのかしら?」
「わかんない……でも私の画像が大学祭用のサイトにアップされて、知らない人から話しかけられたりして、怖くて……」
画像は隠し撮りされたモノだったが、陽菜の美しさを余すところなく表しており、事前投票では圧倒的な一位だった。
皆が陽菜の参加を待ち望んでおり、それが強いプレッシャーになっている。
「そう……だけど、そんなモノ出なければいいんじゃない?」
「でも……」
今回もはっきり断れず、ズルズルと参加することになってしまったのだ。
「お母さんが言うとおりだよ、当日出なけりゃいいだけだよ」
話を聞いていた悠真が割りこんだ。
「そうかな……そうだよね。そうしようかな……」
陽菜の表情が少し明るくなる。
「勝手にエントリーされたんだろう? それでいいよ」
「それで元気がなかったのね。気がつかなくてごめんなさい」
母が悲しそうな顔で言う。
「ううん、それはいいの……でもなんか疲れちゃった、SNSが怖くて。しばらく休みたいな、田舎のおばあちゃんの家とかで」
「それがいいわ! そうしなさい。お母さんから話しておいてあげる」
悠真は二人のやりとりをうっとりと見ていた。母も姉も実に美しい。身内でありながら見とれてしまうほどだ。
母は成熟した大人の色気を漂わせ、姉は若々しく、清潔感溢れる魅力をたたえている。
自分にいつまでたっても彼女ができないのは、もしかしたら二人のせいかもしれない。母や姉に比べればどの女性も野暮ったく見えてしまうのだ。