母さんが僕の女になるとき

著者: 河田慈音

本販売日:2024/10/23

電子版配信日:2024/11/01

本定価:847円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4763-9

「ずっとお母さんが好きだったんだ! 愛してる」
一途な想いを訴える息子に友梨は身体を許す決意をした。
男根に添える指と優しい慰めで、結合に焦れる陸人に、
「もっと色々してあげたいの。慌てないで」と美母の囁き。
濃厚フェラ、リビングのバック姦、セクシー下着プレイ……
女に目覚めた母は、戻れない禁忌の海に溺れていき……

目次

第一章 覗き見た美母の隠された痴態

第二章 手と口と太股で教わる女の体

第三章 夢のような最愛の母との初夜

第四章 心まで息子に捧げる母の決断

第五章 母が妻になった「新婚生活」

第六章 母子の絆~妊娠とハネムーン

本編の一部を立読み

第一章 覗き見た美母の隠された痴態

 佐々木友梨と陸人の母子は、郊外の小さな借家に住んでいる。
 父親は友梨の妊娠中に飲み屋の女と浮気をし、潔癖な友梨にはそれがどうしても許せなかったために離婚した。以降会っていない。
 保険の外交員として、女手一つで陸人を育ててきた。
 切れ長の目に細面の美しい面立ちで、色白の肌が更に魅力を際立たせている。上品な顔立ちに似合わず胸と尻はゆったり大きく、加えて引き締まった長い脚も非常に魅力的だ。そのため、どこへ行っても男たちの目を惹いた。
 常に実年齢より十歳近く若い、三十そこそこに見られた。
 シングルマザーになると下種な下心を持った男が次々に言い寄ってきたが、身持ちの固い友梨は一切相手にしなかった。
 陸人はどこにでもいる大学二年生だ。
 通っている大学はいわゆる難関校だが、それ以外に人より秀でたものは特に見当たらない。強いて言えば、優しくて思いやりのある性格だろうか。中肉中背で肉体的にも普通だ。
「ねぇ、ちゃんと起きて大学に行ってね、お母さんはもう行くよ」
 頭から布団を被って小さな呻き声で返事をする。
 高校までと異なって登校時間は様々で、母が出勤してから登校することが多い。
 一時間ほどしてベッドから這い出し、何気なくドアが開けっぱなしの母の寝室を覗き込んだ。
 窓際にはブラジャーやショーツ、ストッキングなどが干してあり、母親のものだというのに胸が高鳴る。
 ふと違和感を覚えてよく見ると、以前は白やベージュの地味なモノしか身に着けていなかったのに、色も形も派手なものが増えているようだ。
 まさか下着姿を見せる相手が出来たのだろうか。そういえば、帰宅時間もここ数か月遅くなっている。
 一瞬考え込んだが、真面目で仕事一筋の母の性格を思い出し、自分の考えが馬鹿げたことだと打ち消した。
 時計を見ると出かける時間が近づいていて、慌てて家を飛び出す。

 その日はゼミがあり、講義の後で教授の部屋へ行き、テキストの一行一行をまるでほじくり返すかのように丁寧に輪読させられた。
 知識量で先輩にかなうわけがなく、意見はことごとく論破され続け、ぐったりと疲れ果てて帰途についた。
「ただいま、疲れた、腹減った、ご飯!」
 玄関先で情けない声を出すと、母が二階から慌てた様子で駆け下りてきた。
「あ、あら! 随分早いのね? お疲れ様……」
 言われてみれば普段より一時間ほど早い。しかしその程度で母が慌てているのが不思議だった。
「す、すぐに食事を作るね。ごめんなさい、遅くなって」
「あ……うん」
 ドタバタ慌ただしく料理を作り始める様子を横目で見つつ、階段を上った。
 灯りの点いた廊下を進み、いつもの習慣で母の寝室を覗く。
 香水などの化粧品の芳香が漂ってきて、思わず深呼吸をしてしまう。
 幼い頃から嗅ぎ慣れているのに飽きることがない。陸人の大好きな香りだ。
 朝見た時には、窓際に下着が洗濯物ハンガーにぶら下がっていた。ハンガーは今もあるものの、下着は全部なくなっている。
 別に乾いたのであれば普通にタンスにしまったはずだ。それなのに、何故か不安な気持ちになる。
 化粧品の香りを嗅ぐうちに突然その原因が分かった。全く異質の生臭く青臭い、精液の臭いを微かに感じたのだ。
 あり得ない。
 この家で密かに射精しているのは自分だけのはずだ、他の男が家に入り込み、精液をまき散らすなど考えられない。
 階下の様子を確認してからそっと部屋に入る。脚が滑稽なほど震えている。
 見ない方が良い、このまま部屋を出よう。そう思いつつクズカゴの中を覗き込むと、ムワッと強い精液の臭いがして、口を縛ったコンドームが二つ出てきた。中にはたっぷりと精液が入っている。
 ある程度覚悟していたこととはいえ、立っていられないほどの大きなショックを受けた。
 自分が学校に行っている間に見知らぬ男が家に来て、母と性交をしたのだ。
 母は自分が普段通り、遅く帰ってくると思っていたのだろう。だからあんなに狼狽したのだ。
 フラフラと自室のベッドに腰掛け頭を抱え込んだ。
 別に悪いことではない。母は独身だしあれだけ美しいのだ、会社でも周りの男たちが放っておかないだろう。
 今までは自分が未成年だったので、影響を考えて男性との交際を控えていたのかもしれない。
 しかしもう自分も成人だ。母は母で、自分の生活を謳歌すれば良い。
 無理矢理そう思い込もうとしたが、どうしても納得できない。
 母を独占したい、いつまでも二人だけでこの家に住んでいたい、まるで子供のようなそんな思いが湧きあがり、次に悲しみとも怒りとも分からない感情が胸の中で渦巻いた。母に裏切られたような気がするのだ。
「ご飯だよ、降りてきて」
 階下から母の声がして思わず飛び上がる。
 性交の跡を見たなどと知られたら大変なことになる。平静を装い食卓に着くものの、どうしても母の顔を見られない。
 母も後ろめたさがあるのだろう、キッチンに立ったままで、こちらを見ようとしない。
「あ、あのね……今度の日曜にレストランを予約したの」
「レストラン? ふーん……なんかのお祝い?」
「ええと、会って欲しい人がいるの」
 しばらく躊躇してから母は早口で答え、陸人の胸が大きく高鳴る。
「……だ、誰? 初対面ってことだよね」
「その時に詳しく話すね」
 それ以上の会話を拒むかのように料理の続きを始めた。
 間違いなくコンドームの男だ。紹介するということは、正式な交際宣言だろうか。まさかとは思うが、いきなり結婚の話だろうか。
 急に料理の味が分からなくなった。

 いきなり沢山のことが起きて処理しきれないまま男との対面当日になり、暗い気持ちでレストランに向かう。
 既に席には四十がらみの男が座っていた。背が高く細身、ワイヤーフレームのメガネを掛けた顔に穏やかな笑みを浮かべて印象は悪くない。しかし陸人は目を合わせられなかった。
「根本さん、息子の陸人です」
「根本幸広です、急にごめんね、驚いたでしょう」
「あ……いや……」
 話が弾まないまま食事が始まり、あっという間にデザートになった。
 根本は母へ目配せをし、背筋を伸ばした。
「陸人君、薄々分かっていると思うけど友梨、あ、イヤ、お母さんとは会社の同僚でね、以前から交際をしていたんだ。でも陸人君が成人するまでは話すのは止めようということでね」
 母は真っ赤になって下を向き、ナプキンを弄っている。
「でも陸人君も成人したし、きちんとした形で話しておきたくてね……先日プロポーズをしたんだ。いい歳をして初婚で、ものすごく恥ずかしかったんだが勇気をふるってね」
 覚悟はしていたものの、頭を殴られたような激しいショックを受けた。
「り、陸人、あ、あの、あの……何の相談も無しにいきなりで驚いたと思うけど、プロポーズをお受けしようと思うの……これまでは陸人もまだ子供で……」
 母は長々と話していたが、陸人の耳には全く入らない。
 以前から交際していたというのだから、体の関係もあったのに違いない。プロポーズをきっかけに自宅でも性交するようになったのだろう。
 もしかしたら自分が気づかなかっただけで、以前にも何度か家を訪ねてきていたのかもしれない。
 プロポーズを受けたのなら、これからこの男と一緒に生活をし、母は時折性交するということだ。
「……あ……」
 それまで黙っていた陸人が口を開いたので、二人は身を乗り出した。
「お、おめでとう。今まで色々なことを我慢して育ててくれて感謝してます。根本さん、母をよろしくお願いします」
 二人はホッと息を吐いた。
「陸人、ありがとう」
 母は涙声で言い、根本は二人の様子を見て微笑みを浮かべている。
 幸せそうな二人を見ているのが辛く、陸人は友人と約束があると嘘を吐いて、店の前で二人と別れた。
 人混みの中をボンヤリと歩きつつ、これからの生活を考えて憂鬱になる。
 もしかしたら二人は、今日これからホテルに行って性交するのかもしれない。そう思うと胸が押しつぶされそうだ。

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