母は肉便器家政婦

著者: 河田慈音

電子版配信日:2024/02/09

電子版定価:880円(税込)

「いけません、お仕事の邪魔をされたら、困ります……」
息子と移り住んだ古民家で、家政婦を始めたシングルマザー。
主の男根へのご奉仕、調理中の媾わい、肛門性交命令……
女にめざめた沙也香は、穴という穴を捧げる肉便器家政婦に。
その痴態を息子に覗かれていたことが、悲劇を招くとも知らず……

目次

第一章 甘く危険な家政婦契約

第二章 仕事中に躾けられる沙也香

第三章 覗き見た母のご奉仕業務

第四章 肛門性交奴隷の誓い

第五章 家政婦母と息子の終焉

本編の一部を立読み




第一章 甘く危険な家政婦契約



「うん、いつも通り若くてサービスが良い娘ね。デブはダメ、止めてくれよ」
 村岡宗太郎はだらしなく畳に脚を投げ出し、面倒くさそうにデリヘル業者に電話をしている。
 痩せて背が高く、白髪交じりの髪も顎髭も濃い。
 家は古民家と言えば聞こえが良いが、手入れのされていない古い農家だ。
 増改築を繰り返し、あるいは壊れたところが放置されて荒れ放題になっている。
 宗太郎はここの主人で、他に一人息子の隆介がいる。
 今日は珍しく登校しているが、月の三分の一は部屋に閉じこもっている。
 元々気に入らない事があるとすぐに不登校になる子供で、宗太郎も面倒くさがって特に注意もしない。
 宗太郎は親から引き継いだ財産で楽に生活できるため、働きもせず毎日遊んで暮らしている。かつて結婚していたが、その怠惰な生活態度に嫌気をさして妻は出て行ってしまった。
 だからといって特に困った事もないが、性欲が強い為にそのはけ口に苦慮する事があり、その気になった時には風俗街に出かけたり、デリヘル業者を呼んだりしている。
「……どうも……」
 ろくに挨拶もできないデリヘルのドライバーには目もくれず、ワゴン車に首を突っ込むと早々に一人を指名した。
「奥のポニーテールの娘が良いな」
 ギンガムチェックのキャミミニワンピース。大きな丸い目が印象的だ。宗太郎と目が合った時に微笑んだのが気に入った。
「なんだか随分若いなぁ、未成年は勘弁してくれよ」
「その辺はチェックしてるんで安心して下さい」
 冗談にニコリともせずに答えたドライバーは、女の子を置いてさっさと帰って行った。
「古い家で驚いた? 風呂場なんかは新しくしてあるんだ、さぁ、入ってくれ」
 デリヘル嬢の愛想の良さに気を良くして二時間のコースを選び、背中を押して風呂へ向かう。既に股間が熱くなっている。
 背も小柄で華奢だ。制服を着たら未成年で通用するような見た目だが、手慣れた様子で料金を受け取って店に電話すると、臆する様子もなく促されるままに風呂へ向かう辺りは経験を感じさせる。
「もうこんなに……」
 初夏の時期でTシャツに薄手のハーフパンツだったため、大きくふくらんだ股間が丸わかりだ。
「半月分ぐらい溜まってるんだ、ゴックンもデフォルトで付いてるよね?」
 娘は返事もせずに股間を優しく撫で回した後、宗太郎の首に腕を回してネットリと舌を絡めた。
 高価なデリヘルなのだ。精飲や肛門舐めが最初の料金に含まれている。
 他の店と比べれば料金が随分違うが、デブやブス、年増が絶対いないので、やむを得ないものと思っている。
「ゴックン、付いてますよ。沢山飲ませて下さいね」
 若く可愛らしい娘が切なげな表情で精液を飲む姿を見ると、最高に興奮する。
 クチャクチャと音をさせて唾液を飲みあった後、息を荒くしながらワンピースを脱がせると、上下揃いの下着が姿を現した。
 清楚な白のフルバックショーツで、レースの向こうに陰毛の陰りが見える。その姿で宗太郎の足元に正座するとハーフパンツを脱がせ、いきり立った男根を露わにした。
 亀頭は赤黒く膨れあがり、幹には太い血管が巻き付いてビクビクといきり立っている。
「次から本指名して下さいね」
 肛門に指を入れられながら言われ、呻き声が出る。
「スゴいな、本当に上手い……本指名? するさ、もちろん」
 デリヘル嬢は舌を伸ばして先端から滲み出ている汁を啜りとり、舌の裏で亀頭を丁寧に舐めまわす。
「ああ……良いな、上手いよ……」
 思わず声が出る。
 ニュルニュルとナメクジのように這っていた舌が亀頭の裏側を強く刺戟し、やがて喉の奥にズルッと飲み込まれ、ゆっくり頭が振られた。
 可愛らしい顔立ちに似合わず男根の扱いに慣れている。まだシャワーも浴びていないというのに隅から隅まで舐めまわし、吸い、快感を与え続ける。
 グポッグポッという音が宗太郎の呻き声とともに高くなる。
 我慢しようとしても巧みな舌使いに耐えられず体が震え、ジワジワと先端から汁が流れ出る。
「我慢しないで出して良いのに……いっぱい飲みたいの……」
 囁くように言われて限界が来た。
「だ、出すぞっ!」
 体がブルブルッと震え、堪えに堪えた精液が猛烈な勢いで吐き出された。いったん出はじめると、射精はいつまでも止まらない。
「うっ! ううっ! あ……ああ……」
 宗太郎はポッテリとした唇に男根を翻弄されて呻き続けた。デリヘル嬢の大きな目はジッとその様子を見つめている。
 暫くしてようやく射精が収まると、微笑みながら、口の中を見せた。
 ネットリと糸を引き、黄ばんだ精液が、溢れんばかりにたっぷりと溜まっている。
 それから目を閉じると、ゴクッと音を立てて飲んでみせた。
「凄く濃い……」
 飲んだ後も、尿道の中に残った分を丁寧に吸って宗太郎を喜ばせた。
 射精の余韻を味わいながら一緒に浴室に入ると、娘は甲斐甲斐しくボディーソープを泡立てて全身を洗った。
 途中からはローションも使って体全体で愛撫され、射精したばかりだというのに男根はアッという間に力強くそそり立っている。
「裏オプション、良いんだろう?」
 ローションまみれの胸で背中を愛撫されながら乳首と男根を同時に刺戟され、荒い息の切れ目に尋ねる。
「お店には内緒でお願いしますね、ゴムも必ず着けて下さい」
 表向きは本番禁止で、そのような行為があった場合にはサービスを中止しますと店のサイトには書いてあるが、本番に応じない娘に当たった事がない。全員本番OKなのだ。
 当然店も知っていて、見て見ぬ振りをしているだけの筈だ。
「少しだけ入れさせて、すぐ抜くから」
 強引に尻を抱えようとするが、慣れた調子でスルリと逃げた。
「もう……みんな少しだけとか、最初だけって言って結局最後までしようとするんだもの、ダメダメ」
「そうか仕方ないな。奥の間にゴムがあるから早く上がろう」
 見た目は可愛らしいのに散々経験を積んでいるらしい娘に翻弄され、今にも破裂しそうなくらい勃起した男根を揺らせながら、慌ただしくローションを洗い落とした。
「ああ、下着は着けてきてね」
 見た目が幼い容姿に清楚なランジェリーが似合っている。
 デリヘル嬢は自分の魅力を充分に承知しており、Tバックや性器が見えるような下着ではなく、まるで学生のように地味な下着で背徳感と興奮を誘うのである。
「皆さんオプションで制服とか水着を選ぶんですよ」
 慌ただしく体を拭いてジリジリしている宗太郎の前で、染み一つない滑らかな背中を見せ、ゆっくりとブラジャーを止めながら焦らすように言う。
 確かにこの娘がそのような衣装を身に着けたら興奮は更に高まるだろう。次回は絶対に制服をオプションに付けよう。
 手を繋いで奥の性交部屋に向かいながら、宗太郎の頭の中は次回以降のプレイの事でいっぱいだった。
「先に頂けますか?」
 デリヘル嬢は忘れる事なく本番料金を請求し、差し出された札を大事そうに財布に入れて笑みを浮かべた。
「ゴムさえ着けてくれれば後は時間内、何回でも良いですよ」
 古くさい雨戸を閉め切った一番奥の部屋だ。布団だけは新品で、他にはコンドームとティッシュ、バイブしかない。
 掃除はしているのだがカビ臭い臭いが漂い、普段使われていないせいか、夏だというのになんとなく寒々とした感じがする。
「すぐにでも入れたいけど、その格好で舐めて欲しいな」
 宗太郎は大きな音を立てて布団に横になった。
 男根は先ほどから勃起しっぱなしで、亀頭は顔が映りそうなくらいテラテラと光っている。
「……熱い……」
 天を突いている男根を握りしめ、巧みに愛撫しながら驚いたような声を上げた。
「さっきあんなにいっぱい出したのに……まだここに沢山あるのね……」
 手を男根から袋に移し、片手で乳首を愛撫しながら指先でジワジワと快感を与え続ける。
 暫く焦らしてから舌を伸ばしネットリと亀頭を舐める。
「うっ! うーん……」
 射精したばかりだというのに巧みな舌使いで男根はビクビクと痙攣し、次々に湧き上がる快感に思わず声が出た。
 清楚な下着姿での奉仕に、ますます興奮が高まる。
 柔らかく袋を揉み、喉の奥まで飲み込むかと思えば、舌先で亀頭を柔らかく舐めまわして快感を与える。
 グポッグポッと高い音を立てて愛撫した後、デリヘル嬢は身を起こした。
「前から? 後ろからしたい?」
「上になってくれ、その可愛い尻が見えるようにして」
 手早くコンドームを着けるとすぐに挿入しようとせず、膣口でクチョクチョと男根を刺戟する。
「ああ……早く入れたいよっ!」
 散々焦らされた宗太郎が悲鳴のような声を上げると、ブチュッと音を立てて充分に潤んだ膣に男根を飲み込んだ。
「う、ううっ……締まる……アツアツだ」
 デリヘル嬢は体を前に倒し手を床について、グチュグチュッと音をさせながら尻を上下させた。
 結合部分が丸見えで、膣からはドロドロと白濁した汁が流れ出ている。辺りに生臭い臭いが立ち込め、尻の動きは徐々に速くなっていく。
「うつ伏せになってくれ、寝バックが良い」
 デリヘル嬢は慣れた様子で腹の下に枕を入れると、可愛らしい尻を突き出した。
「この格好だとオマ×コの奥まで入って気持ち良いから私も好き」
 ショーツをずらし、重なり合ったピンクの肉をかき分けて男根がヌルヌルと根元まで入ると、宗太郎は深い溜め息を吐いた。
「本当にキツキツだ、若いっていうのは良いもんだ」
 ブビッブビッと音を立てながら腰を振っていた宗太郎は、枕元のローションとアナルバイブに手を伸ばした。
「尻穴も良いだろう?」
 返事を待たずに下着を下ろしながら後背位の体勢を取らせると、ローションを流し込んでバイブを挿入する。
 薄い膜越しに振動が男根に伝わり、二人は同時に歓喜の声を上げた。
「あ、ああっ! スゴく震えてる……感じる、お尻の穴が……」
「うーん。チ×ポが刺戟される、スゴいな……眺めも最高だ、尻穴もマ×コも全部見えてるぞ」
「あーん、やだっ! 恥ずかしい!」
 クネクネと腰を振って男根を締め上げながら、気持ち良さそうに声を上げる。
 肛門からの振動と若い膣の締め上げで、二回目の射精が近づいている。
 低い音を立てて動き続けるバイブや膣に出入りする自分の男根を見ながら必死に堪えていたが、我慢しきれずに精液をコンドームに吐き出した。
「うっ! ううっ!……ああ……スゴく出た……」
 射精後もゆっくり腰を振って膣肉を味わった。いくら出しても満足できそうにない、素晴らしい性器だ。
 宗太郎は時間ギリギリまで若い女体を堪能し、射精を繰り返した。
「次は色々オプションを付けるよ、本当に今日は良かった……」
「よろしくお願いします」
 デリヘル嬢は車の奥から笑顔を見せ、可愛らしく挨拶をした。
 業者の車が見えなくなるとスマホを手にし、昔からの知り合いであるハウスクリーニング会社を営む栗原真一に電話をした。
 ゴミ屋敷の清掃や遺品の整理、家政婦の派遣など、手広く商売を行っている男だ。
「今話できるかい? あのな、前に言った家の整理の事なんだ。知っての通り俺んちは大昔からの訳のわからない荷物やゴミが山ほどあってな、いっその事全部捨ててしまおうと思っているんだ」
 本来はもっと早く整理したいと考えており、できれば家も解体して新築したいのだが、先年まで存命だった父親が頑として譲らなかったのだ。
「お前にはゴミに見えるかもしれないが、代々引き継いできた大事なものだ。歴史があるんだ」
 そのくせ自分は宗太郎が結婚したのを機に母屋の隣に小さな家を建て、さっさと老夫婦で移り住んでしまった。
 その後数年もしないうちに母が亡くなり、昨年父が逝った。
 もう面倒な事を言う人間はいなくなったので、好き勝手にするつもりだ。
 見積りなどの日程調整を済ませると、スマホを放り投げて横になった。
 ゴミを捨てたら次は家の解体、新築だ。今日のようにいつでもデリヘルを呼べるように、隆介の部屋とは離れたところに性交部屋を作ろう。いっその事地下室を作って、そこで楽しむというのはどうだろう。
 無意識のうちに股間を擦りながら、いつまでも妄想を繰り返した。
 数週間後、業者が大量に入り込んで次々に荷物が搬出された。中には高価なものもありそうだが、いちいち見るのが面倒なので全てゴミとして廃棄して欲しいと依頼していた。
 その後、ハウスクリーニングのメンバーが入って清掃が開始された。
 ほとんどが女性で、派手な赤いユニフォーム姿でキビキビと作業を行う。
 宗太郎は見るともなしにその様子を見ているうちに、一人の女性に目が釘付けになった。
 ユニフォームの上着がようやく収まるほどの豊かな胸、セミロングの髪を無造作に束ねており、薄化粧だが涼しげな切れ長の目に麗しく鼻筋が通っている。顎のラインがシャープで、常に柔らかな笑みを浮かべているような唇が美しい。
 他の社員と同じ単なる作業服姿だというのに、ひときわ目立つ。
 何よりも宗太郎が惹きつけられたのは尻だ。
 ユニフォームが裂けてしまうのではないかと思うくらいに大きく張り詰め、丸く上を向いている。
 キビキビとよく働き、身動きするたびに豊満な胸や尻が重たげに揺れる。
 ピチピチに張り詰めた尻にはうっすらとショーツのラインが浮いている。他のメンバーへの当たりも柔らかく、笑顔が大輪の花のように美しい。
 結婚指輪はしていないから、独身だろうか。
 今は毎回金を払って商売女を呼んでいるが、性交用にあんな女が傍にいたらどんなに良いだろう。
 気が向いた時、好きに転がして尻を差し出させるのだ。
 最初は単なる思いつきだったが、そのうち本気で性交奴隷として飼う方法を考えだした。
 数日間働きぶりをじっくり観察してから名前や会社での評判を確認し、更に親の代から付き合いのある興信所に身辺調査を依頼してから栗原を訪ねた。
 書類だらけの古い事務所だが整理整頓が行き届いており、あちこちに家庭用清掃器具のサンプルが置かれている。
「へー、こういうものの販売もやってるのか……まさかこの浄水器もか?」
「なんだ直接来るなんて珍しいな。そうさ、大手に負けないようにな、いろんな家庭用商品を揃えておくのと、仕事では手を抜かないよう、もう必死だよ」
 栗原は今年五十歳になるはずだが若々しい。人手が足りなくなると、自ら作業服を着て現場に出るくらいフットワークよく働く。
「なんか仕事に問題があるか? 結構良いメンバーを送り込んだんだがな」
「ああ、逆だよ、礼を言いたい位だ。本当に皆良くやってくれているよ、山のようなゴミもなくなって俺は精神状態がすこぶる良い」
 栗原は我が意を得たりと頷いた。
「古いゴミみたいなモノを大事に抱えておいて良い事は何もないよ。となると今日は?」
「実はなぁ、ちょっと非常識なお願いかもしれないんだが、菅原沙也香さんについてなんだ」
「さすがだなぁ、早速一番の美人に目を付けたわけか。一緒に飲みにでも行きたいのか? シングルマザーだからあまり遅くまでは無理だしガードが堅いぞ」
「いや、そうじゃなく……」
 宗太郎の希望は、栗原の会社の社員としてではなく、直接沙也香と契約をして住み込みで家政婦をして欲しいというものだった。
 それにあたり栗原の会社に紹介料を払うし、住居は亡くなった両親の家をまるごと提供する、勿論子供も同居してもらって構わないというものだった。
「お前ねぇ、人身売買じゃないんだからそんな簡単にいかないよ……当人の意志だってあるし」
「とりあえず聞いてみてくれないかなぁ、あんなに骨身を惜しまず働く人はなかなかいないよ。会社経由だと色々制限があるだろう? 労働時間とか。それに、家以外に給与も奮発するよ……」
 宗太郎は事前に栗原の会社の人材募集広告を見て、おおよその給与の予測を付けており、その五割増しの金額を口にした。
 住居費がないとすれば非常に魅力的な金額な筈だ。
「うちにとっても重要な戦力だしなぁ……」
 散々渋る栗原を説き伏せて、数日後に三人で話をする機会を得た。
 作業後なのだろう、狭いミーティングルームに現れた沙也香は額にうっすらと汗をかき、清楚な白いブラウスにミディ丈のスカート姿だ。
 一通り挨拶が終わってから、宗太郎はストレートに要望を告げた。
 妻と離婚して食事や掃除など家事一般に困っていて、子供は引き籠もりがちである事、作業の様子を見てこの方ならばと一方的に栗原社長に無理をお願いしたと説明し、最後に住居や金銭面での条件を話した。
 数日間検討したものの、結局はこの好条件が決め手となり、栗原も納得ずくの上で住み込みの家政婦となる事になった。
「あ、あの……社長には色々教えていただいたのに……」
 沙也香はしつこいほど栗原に詫びと礼を言った。
「そんなの気にしないで、こいつの所が気に入らなかったらいつでも戻ってきて良いんだから」
 宗太郎と沙也香はお互いに改めて自己紹介を行った。
「子供が一人います、それで……夫はおりません……」
「ええ聞いていますよ、ご苦労なさったでしょう。私もシングルファーザーですのでわかります」
 沙也香はシングルマザーである理由を深く聞かれない事に安心したようだったが、宗太郎は興信所からの報告で既にそれを知っていた。
 幸恵という、もう完全に縁が切れて何年も会っていない沙也香の母親はスナックを経営していたが、近所で評判になるくらい尻軽な女だった。
 元々立地が良かった事に加え、金払いの良い客には体を与えて引き留めていたため店は繁盛していた。
 泥酔して次から次へ男を咥え込んできて性交を繰り返し、生まれたのが沙也香である。だから父親が誰かわからないままに育てられた。
 沙也香が物心ついてからも、狭いアパートの隣の部屋で平気で客と性交を交わすような女だった。
 やがて使い古された幸恵の膣より、日々美しく育つ沙也香の体に興味を持つ男が出てくるのは当然の成り行きだ。
 泥酔して寝ている母の隣で口を押さえられ、先ほどまで母の膣をかき回していた男根を強引に挿入された。
 泣きながら抵抗しているというのに、すぐ傍で母親は寝ているのだ。
 何度もそのような事が繰り返されて、やがて妊娠した。
 母親の怒りが怖くて長い間言い出せず、体の形が変わった頃には堕胎できない時期になっていた。
 だから、息子である春樹の父親も、誰なのかは不明だ。母の体を楽しんでいた、薄汚い男の誰かという事しかわからない。
 それから学校を中退し、春樹を施設に預けて必死で働き続けた。
 母親と一緒にいる限りまた同じ目に遭うと考え、家を出てシングルマザー用のシェルターに移り住んだ。
 長い時が経ち、ようやく粗末な市営住宅に子供と住めるようになったのである。
 そんな矢先に、宗太郎から思いがけない申し出を受けた。
 栗原の手前断ろうかとも思ったが、住居が提供されてこれまでよりはるかに高い給料がもらえるのは魅力的だった。
 散々悩んだ末申し出を受ける事にし、春樹にも告げた。
「あのね、今の会社を辞めて住み込みで家政婦をしようと思うの。春樹も一緒に住める家があるんだよ」
「ええっ? 住み込み? なんか急だね、どんな家なの?」
 沙也香は宗太郎から聞いた話をそのまま伝えた。
「ふーん……広いところに住めるのは良いなぁ……引き籠もりが気になるけど」
「……そんな言い方しないで、気が合わなかったら生活のタイミングをずらして顔を合わせないようにすれば良いんだから。学校は別なところへ行っているから、そっちの方で顔を合わせる事はないはずなの」
 一月以上かかって引き継ぎや契約を済ませ、二人は宗太郎の家に移り住んだ。
「本日からお世話になります、よろしくお願い致します」
「いやいや、こちらこそよろしくお願いします。古いし広いしで色々大変だと思いますが……」
 沙也香と春樹が畳に正座して挨拶すると、宗太郎は満面の笑みでタプタプと揺れる胸元を覗き込み、無言で座っている隆介に挨拶をさせた。
「村岡……隆介です……よろしくお願いします」
「春樹君とは別の学校ですが一年上になりますね……まぁ私の甘いせいもあって最近サボり気味です」
 宗太郎同様痩せて背が高い。顔立ちは整っているのだが表情が暗く、初対面だという事で髪やひげは整えたようだが、服装も動きも全体的にだらしがない。口を開くのも大儀そうだ。
 与えられた家は一階がリビングダイニングと水回りに和室一間、二階は洋間二部屋という広さだ。
「こんなに立派なところを……」
「いやいや、普段誰も使っていないんですから好きに使って下さい……水回りとベッドだけは新品にしてあります」
 さらりと言われたが、それだけでもかなりの金がかかったはずだ。
 それまで施設や古びた市営住宅しか知らなかった沙也香と春樹は、溜め息ばかり吐いていた。
「仕事の段取りは明日以降に話しましょう。息子は母屋の二階、私は大体一階でボンヤリしています」
 隆介は宗太郎が家の案内をしている間にさっさと自室に引き揚げ、ゲームの続きを始めた。
 学校へ行っても親しい友人ができずつまらないので、出席日数がギリギリになるまで休み、それでもテストの点数は中位だった。
 それで宗太郎もあまりうるさく言わなくなっている。もっとも、その前からあまり教育に熱心ではなかった。
 ゲームをしながらも、隆介の頭の中は先ほど見た沙也香の美しさでいっぱいだ。
 身動きするたびに全身から芳香が漂い、上品な顔立ちにそぐわない、ゆったりと揺れる豊かな胸や尻が魅惑的だ。
 薄手のブラウスからはキャミソールとその奥のブラジャーが透けて見え、タイトなスカートにはくっきりとショーツのラインが浮かんでいた。
 我慢できずにベッドに横になると、既にガチガチに勃起している男根を引きずり出した。
 性交の経験はないが終日海外のエロ動画サイトを見ているので、知識だけは豊富にある。
 ベッドの周りには射精した後に精液を拭き取ったティッシュやローション、オナホールが散乱している。
 誰も訪ねてこないので、いつの間にかこんなありさまになった。
 興奮に手を震わせながらオナホールを取りだしてパッケージを開ける。クチャックチャッという音が女性器を連想させ、気持ちが高ぶる。
 ニュルッと男根を差し込み、中の細かな突起が男根を刺戟すると思わず声が出て腰が浮き上がる。
 あの美しい女性も子供を産んだのだから、性交の楽しみを充分知っているはずだ。挿入された時にはどんな声を出すのだろう、膣の中はこの樹脂製のものよりもきつく引き締まって熱いに違いない。臭いは……臭いはどんなだろう。鼻を押し付けて思い切り性器の臭いを嗅いでみたい。
 輝くような白い肌、美しい切れ長の目、服がはち切れそうな胸と尻、次々に沙也香の姿が浮かび、あっという間に玉が上がって射精が近づいた。
 もっと楽しみたい、もっと長引かせよう、必死で射精を引き延ばしたが、我慢できずに精液が飛び出した。
「あ、ああっ! う、ううっ!」
 ビュッビュッビュッ、これまで経験した事がないくらい激しい勢いで飛び出た精液はなかなか収まらない。
 快感に身を捩らせて射精しながら、激しくオナホールを動かし続ける。射精はまるで永久に続きそうだ。
 あの豊満で美しい体を思うと何度でも出せそうだ。隆介は夢中になって男根を刺戟し続けた。

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