10/03 電子版発売

したくてたまらない 美女しかいない漁港

著者: 鷹山倫太郎

本販売日:2025/09/22

電子版配信日:2025/10/03

本定価:935円(税込)

電子版定価:935円(税込)

ISBN:978-4-8296-4827-8

「ねえ、退屈しのぎにセックスしない?」
騎乗位で繋がり、持て余した身体を振り乱す未亡人・千草。
刺激を求め、陽の注ぐ砂浜で交尾に溺れるギャル娘・利奈。
漁で夫がいない淋しさを埋めてと、バック姦をねだる祥子。
青年が出向した港町は、欲求不満の美女ばかり……
潮騒も聞こえぬほど喘ぐ、性の饗宴は止まらない!

目次

第一章

私とセックスしてみない?

元海女の艶めく未亡人


第二章

あたしも退屈だから、しよ?

砂浜で秘園を晒すギャル娘


第三章

夫が遠洋に出て淋しいの…

レスに悩む漁師の人妻


第四章

お尻は初めて? 私が教えてあげる

淫欲に駆られる漁港の女


第五章

元気なお精子を子宮に欲しいの

青年と離れたくない美女たち

本編の一部を立読み

第一章 私とセックスしてみない? 元海女の艶めく未亡人

 デジタル時計の表示が七時を示し、ピピピと目覚まし音を鳴らす。
 布団から手を伸ばし、アラームを止めた安達道雄はむくりと起き上がった。欠伸しながら立ち上がり、カーテンと窓を開け放つ。
 すると初夏の爽やかな風が、潮の香りを運んできた。
 視界に飛び込んできたのは、晴れ渡る空と、朝日に煌めく青い大海原。
 二階からの素晴らしい眺望に、寝惚け眼も一気に覚める。
(ここに来て、ひと月か。未だに慣れない、というか、新鮮に感動するな。子供の頃は海水浴も行ったことない俺が就職して、まさか離島に来ることになるとは。そりゃ親も驚くわけだ)
 写真をメールした時のリアクションを思い出し、苦笑する。
 道雄が就職したのは、東京に本社を構える食品メーカーだった。
 一応、本社の経理部に配属されたものの、「現場を知らない人間は、一人前になれない」という会社の方針により、新入社員は配属先のいかんに依らず、数ヶ月間の現場研修が求められていた。
 だがその「現場」というのが問題だった。食品メーカーだけあって、全国に点在する食材の生産地にまで及んでいたからだ。
 結果、道雄に割り当てられたのが、東京から遠く離れた小さな孤島、その漁港に隣接する水産加工場だった。
(会社にはある程度、地域の希望を出せたみたいだけど、俺は何も言わなかったからな。だから先輩社員の言うところの、ハズレを引いたのか。まあ確かに、この島には海の他には、何もないからなぁ……)
 娯楽施設はもちろんのこと、島内にはコンビニすらなかった。
 代わりに個人営業の商店はあるが、夜七時には閉まってしまう。
(でも正直、あまりハズレと思ってないんだよな。退屈かもしれないけど、そもそも酒とか飲めないし、遊びに行く質でもない。この部屋だって、東京ではワンルームだったけど、ここは1DKだもんな)
 道雄は六畳間に敷いた布団を押し入れにしまい、朝の支度を始めた。
 会社が用意したアパートは、漁港と目と鼻の先で、もちろん家賃は会社が全額負担。二階建て六部屋で、漁業の最盛期には埋まっていたらしいが、現在の住人は自分しかいないのは、少し寂しい。
 仕事は慣れない作業ばかりで大変だが、遣り甲斐はある。
 職場の人間関係に於いても、概ね良好だ。
(なんたって、女性しかいないからな。もっとも、二人を除いて全員が六十歳以上のパートのおばさんばかりだけど。今日もまた、東京から来た坊やって、からかわれるのかな)
 やれやれと首を振りながら身支度を済ませる。Tシャツにジーンズというラフな格好だが、スーツは魚の匂いが付くからと、研修初日に止められていた。
 部屋を出て、歩いて数分の漁港を横目にしながら、加工場に入る。
 港といっても、小さな島であるから規模も小さく、漁船は修理中のものも含めても十隻に満たない。
(……まだ漁から戻ってないな。今日も大漁か、忙しくなりそうだ)
 道雄は加工場の事務室に入ると、壁にかけられたホワイトボードに目を通した。そこには本日分の作業内容が細かく記されていた。
 水産加工品と一口に言っても、その種類は缶詰から干物、燻製、フレークと数多く、ひと月経っても全ての工程を覚えきれない。
 腕組みしながら唸っていると、背後から声をかけられた。
「おはよう、道雄くん。今日も一番乗りね」
 振り向いた先に立っていたのは、赤崎千草、この加工場のパートリーダーを務める女性だった。
 だが彼女はこの加工場の、実質的な責任者でもあった。工場長には年配の男性が就いているのだが、半年前から体調を崩し、彼女に全て任せていた。
 そのため千草の仕事は、パートの取り纏めはもちろん、関連業者や東京本社とのやり取りまで、パートの域を完全に越えていた。
(凄いよな。女性で、というのは失礼か。でも四十一歳で、これだけの仕事をこなすなんて。東京にいたらキャリアウーマン、いや、今でもある意味、女社長か。それに、目の覚めるような美人だし……)
 凜とした美眉に、クッキリした二重の双眸と、彫りの深い顔立ちは、日本人離れした美貌と言えた。
 身長も女性の平均より幾らか高く、ポロシャツの胸元の盛り上がりや、ジーンズの腰の張り出しもまたダイナミック。
 深栗色のウェーブがかかったショートヘアも、若々しく快活な印象を与え、思わず見惚れていると、千草がぽってり肉厚な唇をやんわり尖らせた。
「なに? ボーっとして。私の顔になにか付いてる?」
「……あっ、いや、そうじゃなくて……。えっと、千草さんも早いですよね。漁船が戻ってくるまで、まだかなり時間があると思うんですけど」
「うふふ、そうね。私も一応リーダーだから、皆より早く来ないと。それに前も言ったけど、私もパートの皆も元は海女でしょ。だから朝が早いのよ」
 千草がニコっと、太陽のように輝く笑みを浮かべる。
 彼女曰く、この島は数十年前まで海女漁が盛んだったらしく、島出身で四十代以上の女性は、殆どが海女を経験しているとのことだった。
 そのせいなのか、千草を含めたパートの年配女性は皆が日焼け、というより浅黒い肌をしていた。
 千草などはその美貌も相まって、エキゾチックな雰囲気さえ漂わせている。
(でも待てよ? 確かテレビで海女さんを見た時は、ウエットスーツを着てた気がする。だったら日焼けじゃなくて、元々地黒なのか?)
 ぼんやりと千草の水着姿を想像し、次第に顔が火照ってくる。
 するとそこに、他のパート女性が騒がしく事務室に入ってきた。そして千草と二人でいるところを見て、楽し気に笑い声をあげる。
「あら、千草ちゃん。また東京の坊やをからかってたの?」
「ちょっと止めてよ。朝が早いって話をしてたの」
「なぁんだ。てっきり若い子を誑かしてるのかと思っちゃったわよ」
「朝っぱらから馬鹿なこと言わないで。私には道雄くんと歳のあまり変わらない娘がいるのよ? 道雄くんだって、こんな未亡人のオバサンに言い寄られても、迷惑するだけよね?」
 千草が首を傾げ、なんの邪気も感じない笑顔を向ける。
 だが道雄は思わず目を瞬かせ、返答に詰まっていた。
 確かに千草は十年前に夫を亡くし、利奈という名の娘と二人暮らしをしていた。その娘は今春に高校を卒業し、現在はフリーターということだが、母親と同じ職場は恥ずかしいのか、今は例の個人商店でアルバイトをしているらしい。
(娘さんも加工場には来たことがあるから、何度か会ってはいるんだよな。けど千草さんって若く見えるから、母娘とは思えなかった。歳の離れた姉妹、とはさすがにお世辞に聞こえちゃうかな)
 いい答えを考えあぐねていると、別のパートから声が上がる。
「そうねえ。年齢だけを考えたら千草ちゃんより利奈ちゃんよね。それか、祥子さんとか? 確か三十二歳だったわよね?」
「わ、私ですか? あの、私、無理です……」
 突然声をかけられた女性が弱々しく首を振り、空気が一瞬冷え込む。
 当然だ。彼女、江藤祥子は人妻なのだから。
(でも旦那さんは遠洋漁業に出てるんだっけ。もう三年になるって聞いたけど、寂しいのか、いつも表情が暗いんだよな。せっかく美人なのに勿体ない)
 しかも彼女は道雄と同じ東京出身で、未だこの島に馴染んでないように見えた。
 千草とはまったく対照的な、色白な和風美女の彼女を見て溜息が漏れる。
 すると突然、パンパンと手を叩く音がした。
「ほら、皆いい加減にして、さっさと作業服に着替えてちょうだい。ぐだぐだしてると、舟が戻ってきちゃうわよ」
 千草が大声でその場を収め、全員を更衣室へと追い立てる。
 ところが殿を務めた彼女が去り際、耳元で囁いてきた。
「道雄くん、後で話があるの。仕事終わったら、アパートに行くから」
 思わず「えっ」と大声をあげたが、千草も更衣室へと消えてしまう。
(まさか今の話を真に受けて、俺を誑かそうと……? いや、千草さんに限ってそんなこと……。むしろ職場でも話せないほど、悪い話なのかも……)
 桃色の妄想が一瞬にして、黒い暗雲で覆われる。
 道雄も白い作業着に着替え、仕事に入ったが、ただでさえ慣れない手付きが不安で乱れ、その日の業務は散々だった。
 それでもなんとか終業時間を迎え、早々にアパートに戻ると、二十分ほど経って本当に千草が訪ねてきた。
「急にごめんなさいね。上がっていいかしら?」
 いつもと変わらぬ明るい笑顔を見せるが、不安は消えない。
 戸惑いながらも招き入れ、様子を窺いながら冷茶を用意する。
(時間的に考えて、加工場から直接ここに来たんだな。服装もさっきのままだし。それだけ急を要することなのか? いや、でも……)
 ふと見ると、千草はフローリングに敷かれたカーペットに腰を下ろし、膝を崩して寛いでいた。
 まるで緊張感のない姿に、却って不安が募る。
 道雄は卓袱台を挟んで千草と向き合い、正座して冷茶を勧めた。
「あら、ありがとう。今日は少し暑いから助かるわ」
「いえ……。それで、あの……、話というのは一体……」
 手に汗を握りながら、千草に尋ねる。
 すると冷茶を一口飲み、笑顔を崩さず千草が答えた。
「単刀直入に言うわね。道雄くん、私とセックスしてみない?」
「……は?」

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