本販売日:2025/01/23
電子版配信日:2025/02/07
本定価:825円(税込)
電子版定価:880円(税込)
ISBN:978-4-8296-4779-0
出向先は、目の覚めるような美女揃いだった!
女上司の未央に同情されて細指で勃起をしごかれ、
二人きりの夜、仕事の範疇を超えて身体を繋いでしまう。
欲求不満を持て余す顧客の未亡人・妙子に誘惑され、
事務職の後輩・柚希からは初体験を持ちかけられ……
田舎の営業所で待っていた最高のハーレム生活!
第一章 出向先の美人上司に同情されて
第二章 取引先の熟未亡人に誘惑されて
第三章 後輩社員に初体験を委ねられて
第四章 会社と営業先で母娘と交わって
第五章 初めてのアナル姦に導かれて
第六章 競い合う美女たちとハーレムに溺れて
本編の一部を立読み
第一章 出向先の美人上司に同情されて
バスは一時間に一本。巨大なショッピングモールは車で十分ほどの距離にあっても、コンビニは徒歩圏内に見当たらない。
新藤啓介が出向を命ぜられたのは、そんな「田舎の」営業所だった。
二階建ての小さな社屋に、社員は僅か三名。
初めて出社した時は、東京本社との規模の差に、唖然としたものだった。
(これは出向というより、左遷だよな……)
新卒だった啓介が大手の保険会社に就職したのは、二年前のこと。
配属された本社の営業部から「飛ばされた」原因は、数名の先輩社員による不正業務だった。それに加担したと見なされたのである。
中心人物は懲戒解雇。その他の該当社員も減給などの処分を受けた。
もちろん啓介に不正をしていた意識はなく、発覚後に自分の行動の意味を知ったほどだった。
「単に先輩の指示に従い、頼まれた仕事をこなしていただけ」
そんな弁明も通らず、罪を押し付けられた形での出向だった。
だがこの処分も、ある意味「被害者」たる啓介への救済措置と言えた。
(確かにあのまま職場にいても、周りの目が気になって、針の筵だもんな。ほとぼりが冷めたら、元の部署に戻してもらえるみたいだし……)
とはいえ、この土地に来て三ヶ月あまり。いつ来るか分からない本社からの連絡を待つばかりの生活は、さすがに気が滅入る。
その日も啓介は溜息を吐きながら、会社に向けて車を走らせていた。
契約したワンルームアパートとは、車で十数分ほどの距離。バスの運行時刻では出社に間に合わず、わざわざ東京から自分の車を移送させての通勤だ。
朝の長閑な田舎道は、都会の通勤ラッシュと天と地の差。
それでも気が晴れることのないまま、営業所に到着する。
「おはようございます……」
出社して営業所内を見渡し、頭を下げて挨拶する。
この営業所の所長は、定年間近と思われる年配の男性だった。
性格は温和で物静か。こちらの事情は知っているはずだが、ありがたいことに一切触れることなく、人柄の良さが感じられる。
自席につくと、さっそく一人の女性社員がお茶を運んできた。
「おはようございます、先輩。お茶、どうぞ」
「あ、ありがとう。えっと、柚希ちゃん。あのさ、その先輩、っていう呼び方は止めないか? ここでの職歴は、キミのほうが長いんだし」
「でも、たった数ヶ月の差ですよね。就職したのは、先輩のほうが先ですし。歳だって、あたしのほうが全然下ですから……」
ぺこりと頭を下げ、早々に戻っていくのは、家永柚希。今春、高校卒業と同時に事務職に就いた、十九歳の少女だ。
(前の職場には十代の子なんていなかったから、なんか変な感じだ。まあ大人しい性格だし、所長もいい人みたいだから、気持ち的には楽なんだけどな。残りの一人を除いては……)
啓介は部屋の奥に視線を送り、そっと肩を落とした。
(さて、今日もお伺いを立てに行くか……)
重い腰をあげて席を離れ、もう一人の社員の元に向かう。そして机の前に立ち、所長の時より緊張した面持ちで頭を下げた。
「お、おはようございます、島村さん。あの、今日の仕事は……」
「おはよう、新藤くん。とりあえず、これに目を通して」
視線が交わることなく、ファイリングされた資料を渡される。
その場でパラパラと捲りつつ、パソコンに向かったままの女性社員、島村未央の仕事姿にチラチラと視線を送る。
彼女は啓介の出向初日から、「指導役」として面倒をみる、いわば啓介の上司にあたる社員だった。
そんな役目に就くだけあって、仕事ぶりは優秀。なんならこの営業所は、彼女の手腕で回っていると言ってよい。
しかし、驚くのはその有能さだけではなかった。
(なんで島村さんほどの人が、こんな寂れた営業所にいるんだろう。しかも凄い美人だし。ここまで綺麗な人、東京の本社にだって、そうはいないぞ。仕事もできるし彼女なら、社長秘書とかでもおかしくないのに……)
年齢は三十代前半か。長い睫毛が縁取る二重の双眸に、形良い艶やかな唇と、美しく端正な顔立ちには、思わず見惚れてしまいそうになる。
加えて、スーツの上からでも分かる極上のボディラインからも、成熟した女性の魅力が感じられる。黒髪こそキャリアウーマンらしく、短めに整えられているが、さぞかし華美なドレスも似合うことだろう。
(もう少し化粧を派手にして着飾れば、秘書というより、銀座の一流ホステスって感じに……。いや、駄目だな。だって彼女は……)
頭の中で勝手に描いたドレス姿の妄想が、彼女の声で止められる。
「どうしたの。資料に何か問題でもある?」
「あ、い、いえ。別に……」
「だったら早く席に戻って」
顔も見ずに言い放つ未央におずおずと頭を下げ、自席に戻る。
彼女の唯一といっていい欠点、それがこの「愛想のなさ」だった。
未央に出会ってから今まで、啓介は彼女の笑顔を殆ど見たことがなかった。これでは秘書はともかく、ホステスなど勤まるはずがない。
(クールな雰囲気はいいけれど、デレがないツンデレなんて、ただ冷たいだけだしな。美人だから余計に怖くも感じるし。救いといえば彼女の態度が、俺にだけじゃないってことくらいか)
彼女のことを所長に相談したこともある。
だがどうやら未央は、人付き合いが不得意で、特に男性が苦手らしいと訊かされた。数少ない彼女の「愛想笑い」も、柚希に向けてのものだ。
(男嫌いなら仕方ないけど、毎日こんな態度を取られると、地味にストレスが溜まるんだよな。かといってこんな田舎じゃ、発散のしようがないし……)
机に広げた資料を前に、すっかり癖になった溜息を吐く。
いつになるか分からない出向解除。いっそのこと、本社への帰属を待たず、仕事を辞めてしまおうか。
自身の去就まで考えていると、未央が自席から声をかけてきた。
「新藤くん。言い忘れていたけれど、今夜時間を空けていてちょうだい。お得意様の接待に付き合ってもらうから」
「え、お、俺がですか? なんで……」
「所長は今夜、どうしても外せない別の用事があるの。それに柚希ちゃんのような二十歳未満の子を、お酒の席に連れていける訳ないでしょう」
「それは、そう、ですけど……。でも俺、接待とかは……」
「難しいことは考えなくていいわ。面倒な仕事の話は私が全部するから。あなたはただ楽しく、お酒のお相手をしてくれればいいだけよ」
あっさり会話を打ち切り、未央が再びパソコンに視線を戻す。
問答無用なその態度に、啓介は思わず眉を顰めた。
(なるほど。俺のほうがホステス役ってことか。けど、難しいことはなんて、随分な物言いじゃないか? なんだか馬鹿にされている気が……。まあいいさ。だったら経費で、旨い酒でも呑ませてもらうよ)
これでストレス解消できるなら、気乗りしない接待も行く意味がある。
そう思い直して業務をこなし、接待に同行したはいいものの、ヤケ酒気味の呑みは、やはり良くなかったのだろう。
その接待の後で啓介は、酔い潰れてしまったからだ。
気が付いて目を開けると、照明が眩しい鏡張りの天井が見えた。
接待に使った料理店とは違う内装に、思わず戸惑う。
「こ、ここ……、どこ……?」
「目が覚めたのね。ここは国道沿いの……、ラブホテルよ」
「ラブ、ホテル……。えっ、ラブホテルっ?」
聞こえてきた穏やかな声、その言葉の意味。
急激に意識がハッキリと目覚め、啓介は慌てて飛び起きた。が、すぐさま肩を押さえつけられ、再びベッドに寝かされる。
「まだ寝てなさい。顔色が悪いわよ?」
いつからいたのか、ベッドの上で横座りしている未央が、顔を覗き込んできた。起きた拍子に落ちたのか、濡れたタオルを額に乗せてくる。
ひんやりした心地よさはありがたいが、頭の中はまだ冷えない。
自分の置かれた状況に困惑し、おずおずと口を開く。
「あ、あの……。俺、なんでこんなところに……」
啓介の質問に未央が溜息を吐き、肩を落とした。
「やっぱり覚えてないのね。あなた、お店を出た後で、気分が悪いって言いだしたのよ。お家まで送っていこうとしたけれど、車に乗せた途端に寝ちゃったものだから、住所も分からなくて、それで……」
彼女の説明を聞きながら、記憶を辿る。しかし接待の半ばで曖昧となり、プツリと途絶えてしまう。
啓介は自分の失態に顔をしかめ、仰臥したまま頭を下げた。
「すみませんでした。それであの、接待のほうは……」
「それは大丈夫。お客様の前ではしっかりしていたから」
「そう、ですか……。でも、こうして迷惑をかけたことは事実ですし、謝ります。本当にすみません」
「いいのよ。むしろ私のほうこそ謝らなくちゃ。あなたの都合も訊かないで、急に接待に同行させて悪かったわ。体調がすぐれなかったのかもしれないのに、ごめんなさい」
互いに謝罪しあってそれきり、会話が途切れた。
気まずい沈黙が流れる。その時になって初めて、啓介は未央がジャケットを脱いでいることに気が付いた。
白いブラウス姿はスーツ以上に、彼女のスタイルの良さを伝えてくる。
豊かな胸乳の膨らみに薄手の生地が密着し、うっすらと下着のラインを浮きだたせていた。横座りの姿勢で縊れた柳腰も美しく、ベッドに沈んだ尻臀の丸みも悩ましい。
(ヤバい。場所が場所だけに、ドキドキしてきた。島村さんの態度も、いつもと違って優しいし。俺をここまで運んできたせいなのかな、火照った顔も、妙に色っぽく見えて仕方ない)
汗ばんでもいるのだろう。彼女の周りから漂う甘い体臭にも今更気付き、知られないようそっと深呼吸する。
心臓の鼓動が高鳴り、一度は冷えた頭も再びのぼせていく。
なにより彼女が少し動く度、こちらに伝わるベッドの揺れが生々しい。ざわざわするような空気感に、思わず喉を鳴らしてしまう。
すると未央がハッとした表情を浮かべ、ふいと顔を逸らした。
何事かと怪訝に思っていると、未央がちらりと横目を向けてくる。
「ちょっと。それ、何とかしなさい」
その言葉の意味は、彼女の視線を追えばすぐ理解できた。
いつの間にそうなったのか、スラックスの股間が見事に膨らんでいる。
「あっ」と声をあげ、咄嗟に隠そうとしたものの、その手は動かない。
それまでの温和な態度から一変、普段通りの彼女の冷たい口ぶりが、啓介に変な片意地を張らせていた。
(何とかってなんだよ。俺だって、わざと勃起させている訳じゃないのに。大体こうなったのも、島村さんのせいじゃないか)
半ば自暴自棄になり、啓介は敢えて股間をぐいと突き出した。
「それ、どういう意味ですか?」
「え? ど、どういうって、その……」
「言ってもらえないと分かりません。なんだったら、島村さんがどうにかしてください」
無論、そんな意図は微塵もなく、単なる八つ当たりだ。
どうせ何も出来やしない。ただ、これまで溜まっていた欝憤晴らしに、少し困らせてやろうとしただけのこと。
ところが、未央の反応は意外なものだった。
「……し、仕方ないわね……」
一瞬だけ困惑の表情を浮かべ、未央は股間に手を伸ばしてきた。
派手な膨らみをひと撫でし、恐々した手付きでベルトを外し、着々とスラックスを脱がせにかかる。
(えっ、う、嘘だろっ。なんで乗ってくるんだよ。男嫌いのはずじゃ……。マ、マズいぞ。このままだと、冗談でしたじゃ済まなくなる……っ)
予想外の展開に狼狽えるも、一度張った意地が邪魔をして、自分の発言を撤回できない。
その間にも淡々と事態は進み、遂には下着も下ろされてしまう。
未央が一言、「ひっ」と声を漏らし、目を見開く。外気と彼女の視線に晒され、勃起した男根がビクンと脈打つ。
居た堪れず、逃げ出そうと思ったが、一足遅かった。
覚悟を決めたように下唇を噛み、未央が勃起をやんわり握る。
その瞬間、矮小な強情はたちどころに霧散した。外気以上に冷えた細指の感触に、全身がゾクリと総毛立つ。
(ああ、そうか。俺はまだ、酒に酔って寝ているんだ。こんなこと、実際に起きるはずがない。これは夢だ。そうに決まってる……)
冷然とした美女が男根を握る光景は、それほど現実離れして見える。
啓介は自分の股間を見つめつつ、腰までわななく甘い快感に、陶酔したような吐息を漏らしていた。