ママ友と温泉旅行

著者: 鷹山倫太郎

本販売日:2026/04/23

電子版配信日:2026/05/01

本定価:935円(税込)

電子版定価:935円(税込)

ISBN:978-4-8296-4868-1

「あなたの××、お湯よりも熱いのね……」
露天風呂で母乳を滲ませるシンママ・悠里。
山間の露天風呂に嬌声を響かせる元CA・沙耶。
息子が眠る横で交尾に溺れる未亡人・文香。
ママ友に同行した温泉旅行は夜も寝られぬ濃密ぶり。
火照った肢体と甘い汗に塗れる最高の三泊四日!

目次

プロローグ


第一章 「あたしの母乳、吸ってみる?」

    露天風呂で囁くシンママ


第二章 「こんな刺激的なセックス、初めて」

    秘湯で喘ぐ元CAママ


第三章 「この子に隠れて、私を抱いて」

    布団の中で濡れる未亡人ママ


第四章 「温泉旅行も、最後の夜だから…」

    抜けがけするママ友たち


第五章 「これからも、あなたが欲しいの」

    ママ友と極上の慰労会

本編の一部を立読み

プロローグ

「ねー、なんか変な匂いがするー」
 後部座席から、無邪気な男の子の声が聞こえてくる。
 晴れ渡った空の下、ハンドルを握っていた織田正之は思わず苦笑した。
 確かにミニバンの車内には、硫黄の匂いが入り込んでいた。大人には目的地が近いと知らせる匂いも、子供にとっては単なる異臭だろう。
 高速を降りて下道を慎重に進みつつ、ホッと安堵する。
(こんなに遠出するのは久しぶりだったけど、なんとか無事に着きそうで良かった。それにしても、姉さんには困ったもんだ。幾ら事情があるにしても、突然なんだもんな……)
 前方に注意しながら正之は、姉と交わした昨日の会話を思い出していた。

「ママ友たちと旅行する予定だったんだけど、娘が熱を出して行けなくなったの。子供一人分をキャンセルするのは仕方ないとして、私の分は勿体ないから、代わりにあんたが行きなさい」
 詳しく訊くと、三泊四日の温泉旅行ということ。今回の大型連休に合わせ、かなり前から姉が宿の予約をしていたらしい。
 あまりに急な話に、正之はもちろん戸惑った。
 こちらにだって都合がある。しかも自分の友人ならともかく、姉のママ友との旅行となると、二の足を踏んで当然だ。
 しかし姉の悦子は、まったく意に介さなかった。
「なによ。みんな知ってる人ばかりでしょうが。あんたは運転手に徹してればいいの。大体、社会人にもなって未だに実家住みなんだから、こんな時くらい役に立ってみなさいよ」
 痛いところを突かれ、ぐうの音も出なかった。
 実家が勤め先に近いこともあり、正之は両親との他に、婿に来た義兄を含めた姉夫婦とも同居していた。
 そのため姪が通う保育園も近所にあり、何度か送迎したことがある。
 姉のママ友たちとはそこで知り合い、いつしか互いに名前で呼び合うくらいの顔馴染みとなっていた。
 とはいえ、ではあるが、正之は反論することを諦めた。
 弟にとって姉の言葉というものは、「絶対」を意味する。
 幼い頃から二十五歳の成人した今も尚、三歳上の姉に逆らうことは許されず、いついかなる時も選択肢は、「姉に従う」ただ一択だったからだ。

(まあ姉さんは看病しなきゃいけないし、俺だって特に予定があった訳じゃないしな。だけどこんなことが今後もあるようなら、俺もそろそろ一人暮らしを検討したほうがいいかも……)
 気楽な実家暮らしと、姉からの支配を天秤にかけ、つい溜息が漏れてしまう。
 するとその時、再び後部座席から声があがった。
「こら、静かにしなさい。もうすぐ着くから大人しくしてるのよ」
 声の主は石橋文香、先ほどの男の子の母親だった。
 今回の旅行に参加するママ友は三人で、彼女は最年長の三十七歳。
 年相応の落ち着きと、おっとりした物腰に加え、柔和な笑みが似合う美貌と豊満な体つきからは、癒しの雰囲気が漂っている。
 もちろん母親として子供をちゃんと叱る、甘くない一面もある。
 その厳しさは彼女が、優しいだけでは務まらない看護師という職に就いているからなのか。それとも、シングルマザーという境遇にあるせいなのか。
(確か息子くんを産んですぐ、旦那さんを病気で亡くされているんだっけ。ということは四年もの間、一人で子供を育てているってことか。俺には想像もつかないけど、いろいろと大変なんだろうな……)
 せめて今回の旅行が何らかの労いになればと思いつつ、車を進める。
 そこに再び後ろから、明るい笑い声が上がってきた。
「あはは、まあいいじゃない。もうすぐ着くからテンション上がってるのよ。あたしたちだって、ワクワクしてるでしょ?」
 チラリとバックミラーを覗くと、二人目のママ友、相澤悠里が文香の更に後ろの座席で笑顔を見せていた。
 彼女はある意味、文香とは対照的だった。
 年齢は二十二歳と最年少。快活で人懐っこい性格も相まって、自分も含めて皆から「悠里ちゃん」と呼ばれている。
 くっきりした派手めの顔立ちは、年齢よりは大人びて見える。
 とはいえ、彼女のことを知らない人から見れば、二歳の娘がいるとは誰も思わないだろう。
 文香と共通しているのは、彼女もシングルマザーという点くらいか。
 もっとも悠里は死別ではなく、離婚ではあるのだが。
(離婚理由は知らないけど、大変なことには変わりないよな。ましてや俺より年下なんだし、ヤンママならではの苦労もあるんだろう。まあ彼女の場合、ヤングじゃなくて、元ヤンって意味らしいけれど……)
 噂ではあるが、彼女の態度の端々に時折、男勝りな気性の荒さが感じられ、正之もほぼほぼ確信していた。
(確か近所の建設会社で事務員をしているんだよな。前に保育園の改修工事で、ごつい連中相手に言い争っていたのを見たことあるし。まあ、悪い子ではないんだろうけど……)
 同行させた娘をチャイルドシートに座らせ、にこやかに世話する様子とのギャップに、こちらも笑みが漏れてしまう。
 するとその笑いを苦笑と取ったのか、助手席から声がかかった。
「ごめんなさいね、正之くん。騒がしくしちゃって」
「いえ、全然大丈夫ですよ。お子さんと楽しくされてて良かったです」
「そう言ってもらえると助かるわ。私も娘を連れてこようと思ったんだけど、パパっ子だから夫と離れてお泊りするのをイヤがったのよ。まあ義母もいるから、安心ではあるんだけどね……」
 フッと吐息を漏らす三人目のママ友、三崎沙耶の少し寂し気な微笑みに、思わずドキリとしてしまう。
 彼女は他の二人と違って専業主婦なのだが、姉に言わせると、どうやら沙耶は「勝ち組」ということだった。
 彼女の夫は大手企業に勤めるエリートで、元キャビンアテンダントの彼女が搭乗する飛行機に出張で乗ってきたらしい。
 そこで一目惚れされ、熱烈なアプローチの末に結婚したのだという。
 嘘のような話ではあるが、姉は夫本人から聞いたようで、結婚した今でも沙耶に「ぞっこん」とのことだった。
(俺は旦那さんに会ったことないけど、沙耶さんの夫婦仲は保育園でも有名だし、彼女を見れば今も惚れ込んでるのも頷けるなあ……)
 非常に端正な顔立ちは、類を見ないほど美しく、少々プライドが高い彼女の性格にとても合っている。
 加えてスラリとしたプロポーションは、三十歳という年齢を全く感じさせず、言ってしまえば専業主婦に有りがちの生活臭が少しもない。
(これで三歳の娘がいるっていうんだから驚きだ。いや、そもそもママ友っぽくないんだよな。もっとこう、色っぽい人妻というか……)
 彼女は薄紫色のニットに、オフホワイトのパンツを合わせていた。
 その出で立ちもまた、普通のカットソーにジーンズといった他の二人と違い、なんとも艶めいている。
 ついハンドルを握る手を汗ばませていると、沙耶が前方を指差した。
「あれ、旅館の看板が出てるわ。もうすぐなんじゃない?」
 車はいつの間にか温泉街に入っていた。
 多くの観光客で賑わう中、土産物屋や大きなホテルを横目に通り過ぎると、古風な佇まいの旅館が見えてきた。
 姉が予約していたのは、この辺りでは老舗の和風旅館だった。
 一見すると地味だが、趣のある落ち着いた空気感が心地よい。
 手入れの行き届いた見事な松に出迎えられ、車を駐車場に滑り込ませると、車内から歓声があがった。
 その様子にホッと胸を撫で下ろし、大きく息を吐く。
 これで姉に命ぜられた役目の半分は終えた。
 次の出番は四日後、それまでは精々ゆっくりさせてもらおう。
 そうは思いつつ、正之はママ友たちの旅行鞄を手に取ると、彼女たちの後ろからポーターよろしく旅館へと向かうのだった。

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