11/07 電子版発売

女教師を飼う

著者: 榊原澪央

本販売日:2025/10/23

電子版配信日:2025/11/07

本定価:935円(税込)

電子版定価:935円(税込)

ISBN:978-4-8296-4835-3

「ここが本田先生の奥か。でもまだまだいくぜ」
杏菜の膣奥深くに侵入してくる教え子の先端。
学級崩壊に悩まされる23歳の新任女教師は、
教室を鎮めるため、「交尾の実習」を強いられる。
校舎の見回り中、後輩教師の痴態を目撃した沙貴は
彼女を救おうと、放課後に不良生徒を呼び出すが……

目次

第一章 淫らな交換条件 学級崩壊に悩む新任女教師

第二章 恥辱の露出授業 ミニスカ姿で教壇に立つ二十三歳

第三章 用具室のアナル姦 後ろの味を覚え込まされて

第四章 宣戦布告 帰ってきた美しき元学年主任

第五章 教え子の肉玩具 指導室で目撃した痴態

第六章 沙貴、陥落 ザーメンまみれの人妻女教師

第七章 屋上の交尾 立ちバックで貫かれる三十六歳

第八章 休日飼育 悪魔生徒の「妻」にされて

本編の一部を立読み

第一章 淫らな交換条件 学級崩壊に悩む新任女教師

 今年、大学を卒業した本田杏菜は、憧れの教員となった。期待に胸膨らませ、クラスの副担任となった杏菜をまっていたのは、完全に崩壊した教室だった。
「本田先生、今日の授業が終わったあと、ちょっと指導室を使って、お話をさせてもらってもいいですかな?」
 朝の職員会議が終わるなり、苦虫を噛みつぶしたような顔で、教頭の持田祐二が、ブルーのブラウスにベージュのスカート姿の杏菜に言った。
 杏菜は二十三歳になったばかり、肌にも張りがあり、瞳は大きくて、唇の形も整っている。
 歩いていても人目を引く、明るい顔立ちの美女。だがここのところ、その表情は暗いままだ。
「は……はい……」
 杏菜がこの学校に着任して半年ほど。最初は副担任だったが、いまは担任という立場になっている。
 もちろん、出世をしたわけではない。暴走する生徒たちに心を病んでしまった担任教師が、病気休職をしてしまったからだ。
 担任代理という形となった二十三歳に、すべてがのしかかっていた。
「あの……やはりクラスのことですか?」
 はげ頭で小柄な教頭に、杏菜は、わかってはいるがそう尋ねる。
「はい、このままでは、どうにもなりませんからね」
 教頭は怒っている風ではなく、ただ淡々とそう言った。杏菜のクラスは前学年からの持ちあがりで、その当時から男子生徒たちが暴走していたらしい。
 だから学級崩壊は杏菜の責任ではないとも言えるから、教頭や学年主任から厳しく叱責されることもなく、むしろ同情されるくらいだった。
「わかり……ました……」
 先日、最後まで男子たちを相手にせずに授業を受け続けていた、数人の女子グループまでもが音をあげてしまい、ついに女子生徒全員が別室での授業となった。
 同じように教師をしている大学の先輩に聞いてみたが、保健室で授業を受ける生徒はいるが、女子全員など聞いたことがないと言っていた。
(ああ……私も休職したい……)
 まだ教師になって数ヶ月ながら、杏菜の心は絶望に包まれていた。

 幸い、今日は彼らのクラスでの杏菜の授業はなく、朝礼と終礼のみだったが、男子生徒たちの数人が騒いでしまい、連絡事項の伝達もままならなかった。
 ただ終礼では、ひとりの男子生徒、クラスの中ではボス的な存在の、兼田龍大が、明日のことを聞いとかないと、困るのは俺らだぞ、と珍しく他の生徒たちを注意し、全員が席について、杏菜の話を聞いていた。
 男子たちにとって、新任の女性教師の杏菜などとるに足らない存在なのだろう。
 普段はなにをやっても鎮まらないのに、ボスのひと言で全員が着席しているのが、悲しかった。
「本田です」
 自分の力ではどうにもならない。そんな暗い気持ちのまま、杏菜は放課後の生徒指導室の扉をノックした。
 もう常に退職を考えているが、杏菜を幸せそうな顔で送り出してくれた、違う地方に住んでいる両親の姿を思い浮かべると、どうにも踏み切れなかった。
「どうぞ」
 中から教頭の声が聞こえて来た。引き戸を開き、杏菜は、今日はタイト気味のベージュのスカートに、薄いブルーのブラウスの身体を、指導室に入れた。
「えっ、どうして君たちが……」
 生徒指導室の中にいたのは、教頭ひとりではなかった。四畳半ほどの広さの部屋の真ん中に机が置かれ、それを挟んで教頭と向かい合う形で、ふたりの生徒がイスに座っていた。
「もちろん、教頭先生に呼ばれて来たのですよ」
 横並びで座っている生徒のうちのひとりは、今日、生徒たちを止めてくれた、男子のボス格、兼田龍大。
 そして、杏菜を見て声をあげた、龍大の隣に座っている男子が、高沢一哉だ。
 色白で、目つきが鋭く、一見なにを考えているのかわからない不気味さを感じさせる一哉は、細身の体格で少年らしい風貌だ。
 成績は常に学年トップ。逆に隣の龍大は成績は下から数えたほうが早いが、体格のほうは大人顔負けで、噂では龍大を大人と思って絡んできた男を、殴り飛ばしたこともあると聞いていた。
「そうそう、放課後は塾やなにやらで忙しいのに、ごめんなさいね、坊ちゃん」
 初老の教頭が、あどけなさの残る少年にやけにペコペコと頭を下げている。
 これには理由があり、一哉の家である高沢家は、もともとこの市に城下町を築いていた大名の家系であり、明治以後は事業で財をなした名家だと、他の町から来た杏菜は初日に聞かされた。
 いまも市内でいちばんの大企業の社長を一哉の父が務めていて、この学校の生徒の親も大勢勤務しているのだ。
 一哉の祖父は、この市の現在の市長だ。
「教頭先生、学校で坊ちゃんはやめてくださいと、お願いしたはずですが」
 あくまで敬語だが、やけに威圧的な口調で、一哉は教頭を見て言う。すると教頭はまた平身低頭で頭を下げる。
 それも仕方がない。教頭の家は代々高沢家に仕えてきた家系らしく、教頭の兄は一哉の父の会社で重役、その息子は今年から市役所に勤務しているそうだ。
 教頭の子供たちも、この市にいる限りは、いずれ家長となる一哉の世話になるから、もう必死だと、先輩教師が杏菜に耳打ちしてくれた。
「そんなに生徒に頭下げてたら、教頭の股間に関わるんじゃないっすか?」
 滑稽ささえ感じる中年男の姿を見て、イスの背もたれにもたれながら、龍大がにやけ顔で言った。
 この龍大の父親は、この市にある、県内でも有名な暴力団の組長だ。ただ龍大の実母とは離婚して、新たな女性と再婚し、龍大は継母と折り合いが悪くて、この年齢で独り暮らしだ。
 父親は息子に申しわけないという思いがあるのか、お手伝いつきの一戸建てを与えていて、龍大は自由奔放に生活し、増長している。
「龍大、それは沽券な」
「冗談だよ、カズちゃん、そのくらいは俺だって知ってるさ」
 龍大が本当に冗談のつもりだったのかはわからないが、一哉はクスリとも笑わずに訂正した。
 市長の孫と、ヤクザの息子。そして見た目も性格も真逆と言っていいふたりなのに、親友と言い合うくらいに仲がいい。
 クラスが同じなのも、教頭のはからいだと聞いたことがあった。
「教頭先生、せっかく本田先生も忙しいのに来てくれたのです、そろそろお話を始めてもらってもいいですか?」
 これではまるで杏菜は忙しくて、教頭は暇だと聞こえてしまうような、嫌みたっぷりな口調で一哉が言った。
 一哉のメンタル面は、本当に少年とは思えない。ここも、身体は大きくても心は子供っぽい、龍大とは対照的だ。
「すいません。では本田先生、こちらに座ってください」
 教頭は自分の隣にある、イスに杏菜を座らせる。杏菜はお尻が大きめなので、座ろうとする動作の際に、タイト気味のスカートの布がさらに張り、そこに男三人の目が集中する。
(やだな……)
 思春期の少年ふたりも、じっと杏菜の桃尻に目をやっている。それがいやだと思いながら座った杏菜を、教頭がじっと見つめてきた。

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