なんだか夢みたいね、これで卒業なんて。ずっと想い焦がれていた同級生の言葉に、心かき乱される少年。離ればなれになったら、君の心も、その清純な身体も、きっと誰かのものになってしまうんだ。
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★憧れの同級生とついに……
「入れちゃって、いい?……」
寛志はそう尋ねながら、さらに左右に脚を開く。
萌由美は泣きだしそうな表情で寛志を見あげた。
いつもどこか目が潤んでいる彼女だったが、こんなふうに情感のこもった表情を見るのは、初めてのことだった。
言葉には出さず、けれども、こくり、と小さくうなずいた。そしてそのうなずきにまた羞じらってしまい、両手で顔を覆ってしまう。
つやつやと照り輝いている雌芯が、ものすごくありがたく、貴重なものであるかのように思えてくる。もちろん入れたいのはやまやまなのだが、入れてしまうのがもったいないかのようにも感じてしまっていた。このまま、いつまでも遠巻きに彼女のことを眺めているだけの自分でいい……という、逃げ腰な気持ちさえも湧いてくる。
萌由美には、いつまでも清いままでいてもらいたい気が、していたからだ。
けれども、いつか、こうやって彼女もヴァージンから卒業していくのだろう。
だとしたら……。やはり自分が最初の男になりたい、とも思い直す。
「じゃあ……入れるよ」
彼女の身体の上にのしかかりながら、寛志はそろそろと、肉の幹を差し入れていく。乳房をつかんでいたときはあんなに乱暴だったのに、ヴァギナとなると、壊れ物を扱うかのように、慎重になってしまう。彼女が処女だからではない。彼女のことを、ひどく大切に思っているから、大事にしてあげたいのだ。
「あ……入ってる……」
萌由美が目を閉じたまま、そうつぶやき、息を吐いた。