淫姉(みだらあね)

著者: 鬼頭龍一

本販売日:1990/05/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0311-6

欲望と倒錯に我を忘れた実弟のため、

裸身を、恥部を晒す非常識な行為に

姉の胎内でも淫らな血が騒ぎはじめる。

姉のストリップを凝視する弟の獣眼は、

白い尻肉ばかりか狭間の菊座へ……。

ああ、触りたい、舐めたい、入れたい!

登場人物

えみ 姉

ようこ(20歳)姉

さち 姉

ともみ 姉

ひろみ(20歳)姉

本編の一部を立読み

「ね、ねえさん……ぼ、ぼく」

正弘があせったように姉の口をもぎはなす。

「オ、オシッコしたくなっちゃった」

「あら、こまったわね」

弘美はいたずらっぽく笑いながら、二人の下半身の間で、今や弘美の汚物にまみれて力なくうなだれたペニスに目をやった。

「オシッコするから、ね、ちょっとどいて」

「フフッ、そうはいかないわ」

そう言いながら、弘美は、正弘のペニスを片手でつまんだ。もう自分の排泄物が手につくことなど、気にはならなかった。

「わたしにだけ、こんな恥ずかしいことをさせておいて、それですむと思う?」

弘美はあることを思いついて、さもうれしそうに正弘の顔をのぞきこんだ。

「このまま、しなさい。どうぞ、たっぷりオシッコしてごらんなさい」

「えっ、まさか」

「まさかじゃないわ。わたしにはウンコまでさせたんだから、オシッコぐらいなによ。これは命令よ! オシッコしなさい」

正弘にかえす言葉はなかった。

「さっ、早くしなさい!」

「わ、わかったよ」

そうは言われても、緊張のせいか、感嘆には出てこない。正弘は、姉につままれたペニスを必死に力ませる。

チロッ……チロッ……。

「もっと勢いよく!」

弘美は、正弘の膝の上に跨ったまま、つまんだペニスを、おもしろそうに小さくゆすった。その瞬間、いきなり、せきを切ったように、ペニスの尖端から小便が勢いよく放出されはじめた。

「アッ、キャッ!」

ペニスをつまみあげていたものだから、正弘の小便は、一直線に弘美の下腹を直撃した。熱く鋭いものが突き刺さるような感触を弘美は覚えた。そして、見る見るうちに、弘美の下腹は熱い液体にグッショリと濡れ、黒い叢も水びたしになり、アンモニア臭のまじった湯気がたち昇る。二人の下半身にこびりついた汚物が、流れおちる。

「ご、ごめん、ね、ねえさん!」

あやまったとて、いったん放出しはじめた小便はとまらない。だが、どうしたことだろう。弘美は不快感を覚えるどころか、ゾクッとするような甘美な感覚を感じていたのだ。自分でも不思議なくらいだ。

「ううん、いい気持ちよ……」

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