禁母

著者: 鬼頭龍一

本販売日:1992/04/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0427-4

「母さんの裸、縛ってみたいんだ!」

愛する我が子の要求に、万希子が覚える甘美な戦慄。

縄掛けされる期待に、女体はふしだらにわななき、

淫芯がマゾヒスチックに疼きはじめる。

近親相姦という禁断の毒が、仲睦まじい母と息子を

底無し沼のような倒錯の魔界へと導いていく!

登場人物

まきこ 実母

ゆきこ 叔母・伯母

本編の一部を立読み

入れさせてあげたら?……どうして入れてあげられないの?……一希が可哀相じゃないの……。

もう一人の万希子の声がだんだん大きくなる。

「どうしても?……どうしても入らなくちゃ、駄目なの?」

身悶えしてまで抗う一希に、万希子はかなわない。

「うん!」

一途なまなざしに、最後の理性が音をたてて崩れていく。

「知らないから……かあさん、どうなっても知らないから……」

万希子はそう言って目を閉じると、一希の肉棹の尖端を女陰の入口にあてがったまま息をとめた。

「かあさんッ!」

一希の声は、もう興奮にうわずっていた。

「いい? 約束して。もう二度とかあさんのそばを離れないって。約束してくれるわね」

「するよ……約束するよ!」

「本当ね。本当に本当ね。うれしいわ、かあさん」

万希子はもう一度大きく息を吸うと、そのまま息をとめて、ゆっくりと腰を落としていった。

「ウーッ!」

「アーッ!」

待ち焦がれたふたつの性器がヌルッと結合し、ふたつの体から同時に吐息がもれる。信じられないほどに甘くきわどく熱い快感が、それぞれの体に沁みわたっていく。

万希子は一希の下腹にしゃがみこみ、両腕で一希の体を力いっぱい抱きしめる。

「入ってるんだ! かあさんのなかに入ってるんだね!」

「そう、そうよ。一希が、かあさんのなかに入っているの!」

互いに互いの体を必死に吸い合い、実感し合うかのように、母と息子は交尾しつづける。

「約束よ……約束してね……もう決してかあさんのそばを離れないって」

「うん。約束するよ。かあさんと……かあさんといつまでも……毎日、いつだって、こうしているって」

「かあさん、うれしい……うれしいわッ」

こらえようのないうれしさが女陰に伝わり、一希のペニスをキュッと締めつける。

「ウーッ……ぼ、ぼくもだ、かあさん!」

母の体のなかで、息子のペニスが悦びにわななく。

毎日よ……毎日、こうしてセックスするのよ……約束よ!……

万希子は心のなかで叫んで、禁断の交わりにのめりこんでいった。

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