姉は知らなかった。弟が身代わりになっていたことを。
弟は知らなかった。姉に内なる性が潜んでいることを。
昭夫への贖罪から、若く逞しい肉棒を扱き、口唇奉仕する。
矜持を挫かれても、倒錯した牝獣へと変わってゆく佐和子。
潤んだその瞳には、狂おしい近親相姦の姿が映っていたのだ。
二つに産まれながら、一つになる姉弟、美しすぎる絆!
さわこ(18歳)姉
まゆみ(35歳)実母
ゆか(18歳)女子学生
かずみ(18歳)女子学生
本編の一部を立読み
アア……姉様……なんて綺麗で、なんて可愛らしい顔をしているのだろう……。
姉には、佐和子という女性にはこんなに健気で愛しい表情ができるのだと、共に暮らしていた弟としてではなく、昭夫という一人の男として初めて知った瞬間だった。
涙下るほど潤んで煌めく瞳は揺れて、可憐なばかりの上目遣いにされ、鴇色に上気した目元は艶やかに輝き、濡れた唇はあくまでも鮮やかで柔らかだった。
その媚貌に表されたのは、羞じらいを浮かべつつも、それに耐える健気な表情。守りたいと男に心から思わせるほどの愛に生きる女の表情だ。それが誰あろう、唯一、自分に向けられているのだ。
ギューッと胸が締めつけられた。もし許されるなら、姉を愛してもいいなら、禁忌の罪を犯してもいいなら、この瞬間に悪魔に魂を売ってもかまわない。
衝動ではない。これは真情だと、涙を浮かべた若い心は叫んでいた。
その証に、どんなに白い目で見られ、迫害されたとしても、僕は姉さんを愛している。佐和子を心から愛しているんだと、全ての人間に今すぐ叫び知らせたかった。
「咥えなさい佐和子……」由佳の命令で佐和子は、真っすぐな、熱く柔らかい視線を昭夫に向け、大きく口唇を開いて、亀頭を含んだ。昭夫の優しく包みこむような視線を受け、目を白黒させながら入りきらない勃起を必死に口に含み、舌を使った。
「アアッ、ね、姉様ッ、姉様ッ!!」昭夫は、肉体に纏った汗の雫が室内に飛び散るほど激しくのけ反った。
佐和子も乱打的に動いてしまう巨根を、必死に口唇で追いかけて咥えこみ、喉の奥まで滑りこませた。思わず嘔吐感に襲われて、目に涙を浮かべても、更に太く熱いものを呑みこんでいく。これを少しでも深く含みたいと切望していたのだ。限りなく愛しい弟の分身を自らの中に迎えたいと。
「出したいの? そろそろ限界でしょう? 革紐が千切れそうよ。お姉様のお口はそんなに気持ちいいの? 実の姉にしゃぶられてるのにチ×ポが素敵な気分なの?」
由佳の問いかけに、何も考えられなくなった昭夫は、ガクガクと首を振った。自分で感じてくれている実感を得た佐和子は、膝立ちになって、突き尖った双乳を昭夫の太腿に密着させ、熱を入れてしゃぶり始めた。
「ほら、首を動かして唇で扱くんだ。口の中で亀頭をもっと舐めて……」と、傍らで指導する和美の声も必要なかった。自分から吸い、舐め、啜り、呑みたかったのだ。
ピュルピュルと噴きあげる射精にも勝るほど大量で濃い先汁を、唾液と混じったエキスをコクコクと喉を鳴らして必死に呑みこみ、吸いあげた。
昭夫はきつい吸引に腰を突きだしつつ、太腿を擦るすべらかなシルクでできた肌に包まれた、たおやかな弾力にウットリするほどの快感を得ていた。
「そろそろ射精させてあげるわ……佐和子のお口の中にたっぷり出しなさい……」
そ、それだけは……姉を汚す行為に、昭夫は我に返り、必死に首を振った。しかし、嗜虐的な笑みを浮かべた由佳の手は、スルリとコックニッパーを解いてしまった。
「だ、駄目ッ、姉様、お口を、お口を離して、で、出ちゃう……出ちゃウーッ!!」