女交渉人と呼ばれて
本販売日:2019/10/23
電子版配信日:2019/11/15
本定価:763円(税込)
電子版定価:770円(税込)
ISBN:978-4-8296-4400-3
(私は交渉人……人質を無事に救出してみせる……)
目の前で続く暴虐の狂宴を冷静に見つめる凛花。
白昼の結婚式場で発生した立て籠もり事件。
犯人との交渉役として、単身乗り込んだ人妻捜査官。
現場で待つのは、花嫁や招待客が穢される肉地獄。
淫獣たちの邪眼は美しき牝豹の肉体にも及び……
●もくじ
第一章 籠城【全裸ウェディング】
第二章 人質にとられた招待客
第三章 穢された人妻交渉人
第四章 強いられる父娘姦
第五章 屈服 犯人の肉茎をねだって
第六章 奪われたアナルヴァージン
りんか(27歳)人妻
みづき(27歳)その他
本編の一部を立読み
ヌプッ、ヌプッ──ヌプッ、ヌプッ──。
一体どれくらいの時間が経ったろうか、十人の人質が見守る中、烈しく最奥をえぐられ続け、気がついた時には対面座位で若者の汗ばんだ背中に腕をまわし、上下に揺すられながら夢中になってしがみついていた。唇を吸われた記憶がある。舌と舌を絡め合ったことを覚えていた。
「ヘヘヘ、交渉人が犯人と腰を振り合ってりゃあ世話ァないな」
耳元であざけりの声がした。
「けど、いいのかなァ。旦那もいるのに、こんなに感じちゃってさ」
和也なのか、それとも人質の誰かの声なのか。惑乱しきった凛花には分からない。もしかしたら自身を責める心の声なのか。
ときおり後ろめたさがこみあげてきて、(い、いやッ!)と胸の内で叫んで首を振った。だがそれも束の間、すぐにまた官能の渦に呑まれてしまい、
(あ、あァ……はあァ……)
潤んだ瞳をトロンととろけさせ、恍惚の表情をのけぞらせる。元々の顔立ちが勝ち気なだけに、濡れた唇を開いたさまが殊更にエロチックだ。
「あと七分だぜ」
壁時計を見てそう告げた和也は、再び凛花の足を肩に担いで屈曲位にもちこむと、体重をのせてドスン、ドスンと重い肉のピストンを打ち込んだ。抜き差しのピッチを上げたのは、いよいよとどめを刺してやろうというのだ。
「あうッ、あううッ、あうッ、あううッ」
悩ましい牝啼きに、グチュッ、グチュッと汁気たっぷりの音が入り混じって、熟れた裸身を身も世もなく悶えさせる凛花の姿は、誰の目にもエリート交渉人のプライドを完全に溶けただれてしまったのだと見える。
それでも、
「言いなよ、凛花さん。『旦那よりずっといい』って」
和也が腰の動きを止めてそう迫ると、
「うううッ」
凛花は歯を食いしばって堪えようとする。
「どうした? 言えないのか? 犯罪者にレイプされて、『旦那よりずっといい』って思っちゃってる自分を認めたくない。そうなんだろ、ヘヘヘ」
「ち、違うわッ……」
喜悦を噛んだまま、凛花の顔は懊悩にゆがんだ。
(あなた、違うのッ……これは……これはッ)
胸の内で懸命に言い訳をする。
「違うってのかい? ならなんでそんなに僕を締めつけるの? どうしてこんなに濡らしちゃってるの? ほら、すんごくいやらしい音がする。この音、僕には『もっとして! もっとして!』としか聞こえないよ」
凛花に、そして周りにいる人質たちにも聞かせるように、ヌチャッ、ヌチャッと音を立てながら抜き差しした。
「アウウーッ」
和也にしがみついたまま、凛花はあられもない嬌声をあげ、今にも気をやらんばかりに背中を反らした。その瞬間は快美に溺れ、もう夫のことも頭にない。
「アウウッ、アウウッ」
突きえぐられるたびに子宮が収縮し、得も言われぬ甘美な痺れが背筋を貫く。夫婦生活では経験したことのない深い愉悦に、凛花は甘えるように鼻を鳴らして腰をくねらせた。それを後ろめたく思う気持ちすら麻痺しかかっている。
「あと三分だ」
和也は言い、さらに肉ピストンを勢いづかせた。
「エリート女がイク顔を見せてくれよ」
嵐のように突きえぐり、最奥を捏ねくりまわしてやる。
凛花はひとたまりもなかった。
信じられないほど大きな官能のうねりに襲われて弓なりに背を反らせると、
「アオオオーッ!」
絶息せんばかりに声を絞り、収縮する肉で若者の剛棒をキリキリと締めつけた。