二人の恥母 黒い下着の挑発

著者: 鬼頭龍一

本販売日:1995/09/23

電子版配信日:2010/05/28

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0643-8

四つん這いで息子の眼前にお尻を突きだす母。

黒いレース下着をおろせば、むっちりした尻肉、

深い割れ目、薄紅色のアヌス、女陰までが丸見えに!

羞恥と期待のなか、慎一に恥肉を舐め挿入されるとき、

由季子は息子を甘受している倒錯愛に酔える。

義母の美奈子がもっと慎一を挑発しているとも知らず……

登場人物

ゆきこ 実母

みなこ 義母

本編の一部を立読み

「何を言ってるんだよ、ママ。これからじゃないか。これからママのお尻の穴に、ぼくのオチンチンを入れるんじゃないか」

由季子の全身に怖じ気が走る。慎一の言葉におののき震えながらも、その言葉を待ちわび、自分から息子のその言葉を誘いだしてしまったかのような、そんな妖しく危うい昂りを覚えて、由季子はうろたえた。

慎一の言うとおりなのかもしれないわ。あんなパンティが好きだなんて、パンティが股に食いこむのが好きだなんて、お尻の穴に入れられたがっている証拠よ。わたし、本当は、お尻の穴に男のものを突きこまれたかったんだ……。

「……そ、そんなこと……いやっ! 絶対にいやよ!」

しかし心とは裏腹に、由季子は激しく頭を振って叫んでいた。

「ママ、お尻をあげるんだ」

慎一が冷ややかに命じる。

「お願い。それだけはもう……駄目ェ」

母の声がかすれる。

「ママ、ぼくがこんなに頼んでも駄目なの?」

「だ、だって……慎一、わかってェ。していいことと、していけない……」

「それは、相手がぼくだから? あいつだったら、何をしても……」

「違う! そうじゃないって言ったでしょ!」

由季子は狼狽しきって声を張りあげる。

「ママ、ねえ、ぼくの言うとおりにしてくれよ」

慎一は猫撫で声を出す。

「そうしたら、ぼく、パパたちと住むのはやめるよ。ママと一緒に住んでもいいよ」

「…………」

由季子の胸のうちに動揺がひろがる。

「ねえ、ママ!」

「……そ、そんなこと……でも……でも……」

いくらなんでも、自分からお尻を突きだして、息子の凌辱を受け入れることなどできない。アナルだとはいえ、息子と結ばれることを自分から享受できない。

「わかったよ。もういいよ。してくれなくても……その代わり……」

由季子は息を殺して次の言葉を待った。

「その代わり、美奈子さんに、もう一人のママにしてもらうから」

「!?……いやっ! 駄目よ、そんなこと!」

咄嗟に、悲鳴のように由季子は叫んでいた。

「だったらママ、いいよね。ママがさせてくれるよね」

慎一の声が遠くに聞こえた。美奈子にだけは慎一を取られたくなかった。美奈子なら、一緒に住めば、いつかきっと慎一にすべて差しだしかねない。

いえ、あの女のことだ。まさかもう、あの女は、慎一と……。

不吉な胸騒ぎに、由季子はじっとしていられなかった。

「し、慎一……」

何か説明のつかない感情で胸がいっぱいになり、由季子は声をつまらせる。

「ママのことが、そんなに……」

慎一が心底愛おしかった。慎一だけは、絶対に手放したくなかった。

「うん、ママのことが好きなんだ。好きで好きで、どうしようもないんだ!」

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