舐母

著者: 鬼頭龍一

本販売日:1999/09/23

電子版配信日:2009/11/20

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0914-9

肉芽を擽り肉唇を啜り肉穴を抉り、舌は肉襞まで吸う。

そのたびに疼きと愉悦と漏感が真樹子を淫に誘う。

目を開ければ、股間に蹲り一心不乱に奉仕する息子が。

ああ、気持ちいいの。もっと舐めて弄って貫いて……。

フェラをすれば、クンニをされれば、禁忌さえ忘れる。

今夜も息子の舌と肉塊に溺れる真樹子は、罪深い舐母。

登場人物

まきこ(34歳)実母

本編の一部を立読み

尿が途切れたその瞬間、元樹の口が、尿まみれになった襞肉に張りついてくる。

「ウウウウーウ……アアアーウッ……」

尿に浸された女陰の周辺を、陰毛から会陰部まで、元樹の舌が、まるで洗うかのように、舐めまわす。

「アアッ、元樹……」

尿を漏らしたばかりの女陰を舐め啜られる恍惚、変態すぎる快感に、縄のなかで女体がわななく。

「……かあさん……おいしい」

しょっぱい、まぎれもない尿の味がついた女陰が、なぜか愛しくてならない。周辺と襞肉を綺麗に舐めあげると、残尿まで吸いだそうとするかのように、元樹は、舌を裏肉のなかにまで差し入れていく。

「アッ、ハァーンッ……」

女体は幸せの絶頂をきわめる。

「かあさん、ちょっといい……」

かすかに口を離して、今度はそこに指を二本、束にして押しこむ。

「アアッ……」

ヌルヌルに濡れそぼってゼリー状になった肉は、まるで吸いこむようにして、元樹の指を呑みこんで、付け根が入口にぶつかってとまる。

「アーンッ」

元樹の指はもうひと押しして、スーッと引く。

「ああああ……」

深く押しこまれた反動で、尿道にまだかすかに残っていたのだろう、甘美な痺れとともに、尿道口からチローッと漏れて裏肉を濡らし、女陰から滴る。

「アッ……」

すかさず元樹の舌が伸びて、それを啜る。

「フフフフーンッ……」

卑猥きわまりない快感に、後ろ手に縛られた身体がブルルルッと震える。

「アアッ……」

また指が押し入り、引き、漏らし、すぐに舌が舐める。

「ハハハァー……」

なんて子なの、元樹……そんな変態、どこで覚えたの……。

元樹の巧妙な変態行為にすっかり翻弄されて、

「フフフフッ、ウウーンッ、アアーンッ……」

真樹子は、笑っているのか泣いているのかわからないような、奇妙な嗚咽をもらして、全身をひきつらせる。

「フフーンッ、もうイヤぁ……」

真樹子はついにこらえきれなくなって、ベッドの上に縛られた身体を投げだす。

「指じゃなく、チン×ン……元樹のチン×ン、入れてェッ!」

言ってしまった。とうとう言ってしまった。

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