美姉・黒下着の秘蜜

著者: 鬼頭龍一

本販売日:2004/03/23

電子版配信日:2007/08/01

本定価:597円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-1262-0

「私のオマ×コの匂いつきのパンストが欲しいの?」

黒い薄布に包まれた美しき爪先が勃起を撫でる。

スカートの奥を大胆にのぞかせ尋ねる麗しき美姉。

28歳の黒下着には、牡を狂わせる淫香があふれている。

「下着のかわりに、私の身体を舐めてみる?」

理性はいらない! 少年は美姉にむしゃぶりついた!

登場人物

すみれ(28歳)姉

みさき(25歳)年上女(若)

本編の一部を立読み

「パンストの匂い、嗅いでみる? 中身の入ったパンストの匂い」

言ってしまってから、動悸の昂りと息の乱れに、寿美礼は戸惑う。

なんということをしようとしているのだろう! そんなふしだらなことをしていいのだろうか? 衝きあげてくる欲情に、寿美礼は動揺する。

「えっ、本当? いいの?」

またもや、思ってもみなかった幸運に、寿雄は、狂喜し、目を輝かせる。

「パンストの匂いを嗅ぐだけよ」

欲情が理性を言いくるめ、押しきる。

「うん!」

「じゃあ、はい」

寿美礼は両手でスカートをまくりあげると、ゆっくりと腰を落とし両膝を折って、寿雄の顔の上に腰を浮かせる。

「ああ……」

黒いパンティストッキングに包まれた尻肉がぱっくりと割れて、ぐんぐん迫ってくる。顔の真上で、目前で、股肉の割れ目が開いて、襞を寄せた肉唇がベロッと剥き身になっていく。黒いシルクのスクリーン越しに、視界いっぱいにひろがる猥褻シーンの大迫力に圧倒されて、寿雄は呆然として息を呑む。

「すごい……綺麗だ……」

パンティストッキングの黒い翳りを通して見る女の秘部は、生まに見るのとは違う妖艶な美しさがあった。

「姉さんの……綺麗だ!」

名前を口にするのがはばかれた。これが、姉のオマ×コ! 姉さんがオマ×コまで見せてくれている! そう思えば、感激もひとしおだった。

「そう」

そうだったのだ。寿雄は、この弟は、美咲のものをもうさんざん見ているのだ。美咲のものと見較べているのだ……そのことが唐突に思いだされて、寿美礼はにわかに苛立ちを覚えずにはいられなかった。

「美咲のと、どっちが綺麗?」

寿美礼は、意地悪く聞く。

「えっ……」

胸をぐさりと抉られるような感じがして、寿雄は言いよどむ。

「……どうして? どうして、美咲のじゃなく、わたしのパンストを盗んだの?」

その事実が、寿美礼には一番の拠りどころだった。

「それは……それは、姉さんのほうが……」

いま、寿雄ははっきりと感じはじめていた。姉に惹かれていたことを、美咲にもまして、寿美礼に、姉に、欲望を抱いていたことを。

「わたしのほうが、なんなのよ! はっきり言いなさい」

身も心も熱くなっていた。

「ぼ、ぼく……姉さんが、好きなんだ……多分……」

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