美しき共犯者【ママと先生】

著者: 有馬童子

本販売日:2012/12/21

電子版配信日:2013/05/10

本定価:765円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-1903-2

「ママは世界で一番あなたを愛しているのよ」

息子と二人きりの寝室、黒い下着を脱いで誘う37歳。

股間の濃密な翳りの奥には、濡れ光る女の肉扉が。

身体を張った愛撫とクンニ指導、童貞喪失の手ほどき。

過剰な母性愛の裏で、女教師も甘く危険な女体授業を……。

母子の絆に危機感を覚えた慶子が晒す「女」の素顔とは!?



●もくじ

第一章 美母が息子に熟肌を捧げた夜

第二章 三十七歳の女体を支配される悦び

第三章 新たに結ばれた母子の淫絆(きずな)

第四章 先生が聖職者の仮面を剥いだ週末

第五章 教え子に浴びせた倒錯欲の洗礼

第六章 嫉妬と愛憎に溺れる罪人ふたり

第七章 ママと先生の虜になる美獣二重奏


登場人物

けいこ(37歳)実母

ゆり(28歳)女教師

本編の一部を立読み

 腰を高くあげ前屈に手をついた慶子のヒップに、ゆっくりと楔が打ち込まれてきた。
「あん。んはぁ!」
 前付きの慶子にとっては、思いのほか深い結合感だった。
「動くよ、ママ」
「ああっ……!」
 この犯されてる感じは、すごいわ……。慶子はヒップと生殖器を上向きにされた屈辱的な姿勢で、男に犯されている女を自分のなかに実感した。
 パンパンッとヒップに当たる男の下腹、肉体が接しているのは生殖器のほかに、彼がみずからの身体をささえ、獲物である女を逃がすまいと掴んでいる腰骨だけなのだ。
 まるで女を生殖器が付いたモノのように扱い、欲望の猛りを打ち込んでくるばかりのセックス。それはもう性欲の捌け口、情欲の処理にすぎないとすら感じられる。
 こんなに惨めなのに、堪らないほど感じてしまう……。
「ああッ、おんッ……、んぁ」
「ママ、気持ちいいの?」
「……ええ。もう、良すぎて」
 気持ちいいというのは、おそらく錯覚だろうと慶子は感じた。正常位のように恥骨でクリトリスを圧迫されることもなければ、乳房を触られるわけでも接吻ができるわけでもない。ただひたすら、肉の凶器を打ち込まれているだけなのだから。
 それでも、堪らないわ……。そういえば、あの人はバックを好まなかった。と、慶子は亡き夫のセックスを回想し、潔もバックで求めてきたことはないと思い起こした。
 こんなことが、病み付きになったら……。それも、真也でなければダメだとしたら……。慶子はそんな想像に甘ったるい魅力と、底知れない恐怖をおぼえていた。
 あいかわらず、真也がパンッパンッという打撃音とともにペニスを打ち入れてくる。うしろに腕をまわそうとして、慶子はその腕を真也に取られたのだった。それは無意識のうちに、彼女自身がもとめたのである。
 腕をうしろに取られ、身体全体で結合をもとめる淫らな交接位を。まるで牝馬が鞭打たれ、牡馬の種付けをされているようなイメージで、慶子は自分がレイプされるのを実感していた。
「ああっ、ゆ、ゆるして、もう」
「ママの子宮に、僕のが当たってるよ」
 真也が言うとおり、慶子の子宮頚部は男の侵入に喘いでいる。
 文字どおり、彼女は息子に身体の芯をつらぬかれているのだった。
「ダメ、もう……」
 犯されている実感が、思っていたよりも早く慶子を絶頂にみちびいた。
「あんっ、あっ、ああっ!」
 ガクガクと腰を突き上げたままふるわせ、上半身がベッドに落ちてゆく。頭の奥を嵐が突き抜けていく感覚のなかで、慶子は女のよろこびを噛みしめていた。
 つづいて、真也のモノがはげしく収縮するのを感じた。若い肉体の爆発が、ふたたび慶子の肉体を悦楽の波になって押し上げていく。
「ああぅ! またよ、また来たわ」

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