魔の通学電車
本販売日:2001/12/23
電子版配信日:2009/06/26
本定価:545円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1079-4
スカートの中に侵入する、戯れの指。
下着に包まれた震える双臀、収縮する秘唇、疼く菊座。
満員電車の中、少女は痴漢の指技に耐えている。
触られる緊張感、見られる恥辱のあまり、16歳の顔には、
自分のものではない倒錯の快感にわななく恍惚の表情が。
名門という名の鎧と矜持をも駆逐する、魔の通学電車!
きよみ 女子学生
本編の一部を立読み
(見ないでェ! お願いだから……)
声をあげようとした。だが、喉はおろか口のなかまでカラカラに渇き、声が出ない。痴漢に触られる緊張感と、見られている恥辱で心臓がバクバクと跳ねあがる。膝が少し震えだした。
ソロリソロリと、たぶん中指だろう、その指の腹がパンティの船底を撫でまわし、前後に蠢いている。パンティを絞られたせいで、秘唇を包む船底がプックリと膨れ、美肉の上を尺取虫が動くように、指が伸び縮む。
(……や、やめて)
ツンと痒さがつのる。まだ薄皮をかぶった、自分でもいじったことのない小さなクリトリスに触れるのだ。
両膝の震えが大きくなる。刺激のせいではない。怖くてたまらないのだ。背後の男が痴漢ではないのなら、いったい誰が触ってるのか? わからずに、叫びたいのに叫べない。
(逃げなきゃ……。声を出さなきゃ)
チラチラと痴漢を探し当てようとする。ところが、その視線は背後の男の顔を見てしまう。尻を舐めるように見つめる、その視線が恥ずかしい。ついに、振りかえることすらできなくなってしまった。
耳の後ろまで真っ赤になる。変な感触を秘唇が悟ったのだ。
(濡れてるの、私?)
綿パンティの船底が秘唇に粘りつく感覚が伝わってきた。卑劣な痴漢に触られて、背後の男の視線に舐めまわされ、いやらしくなる自分が信じられなかった。セーラー服の下、ブラジャーに触れる乳首が勃起し、生地に擦れて、痒い。
(駄目っ!)
聖美はあわてて、お尻を小さく左右に振った。
それが災いしてしまった。パンティの船底を撫でていた指先が、内腿の蕩けるような熟脂肪に食いこみ、いきなり、パンティの縁から潜りこんできたのだ。
痴漢の指先が発育した肉ビラに直接触れてきた。指先はジワジワと花芯めがけて這いずってくる。
(イヤッ……指を入れられちゃう!!)
オナニーの経験もなく、もちろん、自分の指どころか、タンポンすら入れたことのない秘所を、卑劣な痴漢の指で……。
聖美はあわてて両膝がピッタリとつくまで、脚を閉じた。お尻の筋肉に力をこめる。だが、いくら抵抗しても、痴漢はグイッと内腿を押しひろげ、強引に肉ビラに触れた指先を蠢かせる。
「……ウッ!」
押し殺した声がもれてしまった。
指先が肉ビラをひろげ、指の腹が蜜口に触れたのだ。ヌルッと滑る感覚が伝わってきた。
以前にも痴漢に触られ、駅のトイレに駆けこんだ時、秘唇が唾で濡らしたように湿っていたことがある。そのわずかな濡れを蜜口になすりつけるように、痴漢の指は前後左右に蠢く。
(……駄目。イヤだ)